カテゴリー: 公共、住宅 (page 37 of 53)

211. エスカレータ、動く歩道では左右どちらに立つか?@シンガポール編


「エスカレータでは、どちら側に立ち止まり、どちら側を歩くのか?」

そもそも「エスカレータの上を歩くことは推奨されていない」ということは、以前の日記 『186. エスカレータ、動く歩道では左右どちらに立つか?@アムステルダム編』でも扱っていますが、実際のところ、関東方面は左側に立ち、関西方面は右側に立つ、というような暗黙のルール(?)があるようです。海外の様子を見てみても、右と左に分類することができます。

  • 右側に立つ・・・米国、欧州(アムステルダム)、関西方面
  • 左側に立つ・・・シンガポール、関東方面

以上のように、米国、欧州をはじめ、“右側に立つ”国が多いようですが、先日行ったシンガポールでは“左側に立つ”ルールになっているようでした。海外では“右側に立つもんだ”と思いこんでいた私には、ちょっとした発見です。

「Please Keep Left」と書いてある張り紙 動く歩道の頭上に「Please Stand On The Left」と電光掲示
駅のエスカレーター 空港の歩く歩道

人の流れの多い場所には、このようなルール付けがやはり必要なのでしょうか。

もちろん、エスカレータは不安定な地面を歩くので非常に危険です。あせって歩いたりせずに乗り降りするのが良いのでしょう。しかし、不安定でも素早く移動したい人もいるのは確か。そんな場合に、自分に合った方法で移動でき、せかされないゆとりを確保できるなんて、有難いルールだと思います。

2004/6/2日補足

「エスカレータで左右どちらに立つかは、その国の自動車の通行方向によるのが自然なのではないか」と、なおさんよりご意見をいただきました。確かにそうかもしれませんね。もう少しデータを集めて実証したいところです。皆さんも、海外へ行ったおりには、ちょっと意識して観察してみてくだい。特に左側通行の国(イギリス、オーストラリア等)の情報お待ちしております。なおさん、ありがとうございました。

関連ページ
使いやすさ日記『186. エスカレータ、動く歩道では左右どちらに立つか?@アムステルダム編』
使いやすさ日記『98. 左側を歩いてください?』
使いやすさ日記『33. 駅のエスカレーターは右側通行?』

209. 次の発車時刻まであと4分


次の電車までの時間を記す案内板

これは、シンガポール旅行に行った時に駅のホームで見付けた案内板です。 電車が発車するまでの時間があと4分であることを示しています。

私は毎日電車を利用していますが、このような情報にありつけず毎回ちょっとした計算を強いられています。

[発車時刻]−[今の時刻]=[待ち時間]

次の発車時刻から今の時刻を引いて、「あと4分もあるな。」と計算するのです。待ち時間が長い場合はベンチに座って休んだり本を読んだりしますが、待ち時間がごくわずかな場合はそわそわと列の後ろに並んでみたりします。

日本の多くの案内板は発車時刻を表示しています。しかし、電車を待っている場面では、発車時刻よりも発車までの時間を意識することの方が多いのではないでしょうか。このシンガポールの案内板は、待ち時間がダイレクトにわかり、計算する必要はありません。また、自分の時計と駅の時計に誤差があるかもしれない、という余計な心配をしなくても済みます。利用状況に合わせて必要な情報がシンプルに提示されているとてもいい例だと思いました。

ただ例外として、特定の列車に座席指定をしている場合や、電車の運行属性で出発時刻が変わる場合などは、待ち時間だけでなく出発時刻も合わせて表示する必要がありそうですが。

関連ページ
使いやすさ日記『30. 信号待ち〜より良いインジケータの提案』
使いやすさ日記『69. もうすぐバス停にバスがくる!』
使いやすさ日記『162. 待ち時間の見えるエレベーター』
使いやすさ日記『183. もうすぐバス停にバスがくる!〜京都編〜』

200. 好みの強さで洗ってね~INAX シャワートイレ


座り仕事がメインの私は、たばこ休憩ならぬトイレ休憩をよくします。用を足すだけでなく、ストレッチや気分転換もしてくるわけです。 そして私達の事務所があるハウスクエア横浜は、住宅展示場になっており、各フロアに違うメーカーのトイレが設置されています。というわけで、気分転換もかねて他のフロアへ遊びに…いやいや観察しに行ってきました。

さて以下の写真は、個室に入って目についた、おしり洗浄のリモコンパネルです。

おしり洗浄の調節のためのリモコンパネル

「おや!この表示はもしや!」とワクワクしながら便座に座り、ポチポチとパネルのボタンを押すと期待通りになりました。そう!このリモコンパネルは洗浄水のパワーごとにボタンがあり、好みの強さでおしり洗浄ができるのですよ。一人きりの個室で(当然ですが)、感動してしまいました。

「え〜、たいしたこと無いじゃん」と思う方もいるかもしれません。ですが!前の人が使った後におしり洗浄して、びっくりするほど強かったり、やたら弱かったりして調整し直すことってありませんか?私はよく、「あ〜も〜、またお父さんてばこんなに強くして…」とぶちぶち言って調整し直してます。でも私の父親にしてみたら、「なんだ、また弱くしたな」と思っているに違いありません。そうやって、お互いに調整し合ってるわけですよ。

でもこのパネルなら、好みの強さを覚えてしまえば調整する必要はないのです。まぁ公共のトイレだと、どれがどのくらい強いかを瞬時に判断するのは難しいわけですが…。不特定多数の人が使うには、ダイヤル式で徐々に調整できるタイプが向いていると思われますが、家族や一人暮らしでは、瞬時に好みの強さで洗浄できると、いちいち調整する手間が省けて良いのではないでしょうか。とにかく、実家でおしり洗浄の強さ調整合戦をしている私は、ウチのトイレもこれにしたいなぁ、と思うのでした。

194. 止めた車はどこ?~西東京最大級のショッピングセンター


家族で「ザ・モールみずほ16」という大きなショッピングセンターへ、車で出かけた時の出来事です。

父が、国道16号をしばらく運転していると横長の大きな建物と広い駐車場が見えてきました。たくさんの車が止まっていましたが、待たされることなく駐車し、さっそく店内へ入りました。

店内をあちこち周り買い物を楽しんだ後、そろそろ帰ることになりショッピングセンターを出ました。再び、駐車場に向い車を探すと、なんと止めたと思っていた場所に車がありません!

父は困った表情をしながら、「こっちのほうだっけ?」と5分程あたりを探しましたが、見つかりませんでした。「広すぎて見つからないのかしら?」と首をかしげながら、考えた末「分からないけれど、建物の反対側も駐車場なのかも?」と父が言いました。私達は、半信半疑のまま、再びショッピングモールに入り反対側へ出ると、こちら側にも駐車場がありました!その時、建物をはさんで両側に駐車場がある構造だということをようやく把握し、車も見つかりました。ホッ…としながら、私達は「初めて来た場所とはいえ、もう少し案内板が出ていれば迷わずに済むのにね」と話しました。

以下に3つの問題点を挙げます。

  1. 建物をはさんで両側に駐車場があることが把握できない
  2. (2回目に散策した時、建物全体を表す地図を入口から離れた場所で見つけました)

    建物と駐車場の配置
  3. 建物の表側と裏側は風景が似ている


  4. 北口側


    正面口側
  5. 北口、正面口の入口が似ている為、判別できない
  6. 北口/正面口の入口

大きなショッピングモールでは、全体を把握しづらい為、少なくとも入口の方角を示した看板等は容易に判別できるようになっていると良いですね。例えば、入口を通る際見える場所に全体を表す地図がある、または看板の色をかえる、アルファベット等を見やすい大きさで表示する等が考えられます。

このような、手がかりとなる表示があると安心して買い物ができると思います。

192. 所要時間と勘違いしてしまう~横浜市営地下鉄の駅番号


地下鉄やJR等で普段乗り慣れていない線に乗車する時には、目的地までの距離感が掴めていないので、小心者な自分は不安でいっぱいになります。

そんな時の心の支えはドアの上などに張り出されている路線図です。

先日、横浜市営地下鉄に乗車した時も、いつものようにドア上部の路線図を確認していたのですが、駅名と共に大きく数字が表記されていました。

路線図の駅を示す丸印の中に通し番号が振られているの図

さて、ずらりと並んだこの数字をみて一体何だと思いますか? 駅名と数字が並んでいるので、その数字は「駅間の所要時間」というように考えませんか? しかし、よく見ると数字は1刻みで並んでいますし、さらによく見るとこんな事が書かれています。

上記番号の凡例。「数字は駅の番号です」と書かれている。

いったい何の為の駅番号なのかと思いますが、これは、2002年に開催されたワールドカップの際に、「海外の旅行者が困らないように」という目的でつけられた番号なのだそうです。

確かに「Shin-yokohamaで降りる」と憶えるよりも「25で降りる」という様に憶える方が簡単そうですし、駅が分からなくて質問する外国人にとっても、それに応対する駅員さんにとっても、駅名よりも数字で伝えられる方が良いですよね。

しかし、例えば「新横浜=A」のようにアルファベット等が駅表記に使われていれば、 駅番号を所要時間と間違える様なことも起こらないのではないかと思います。

この路線図を見て、「一分経ったのに着かないなぁ」とそわそわしていた日本人は自分だけでしょうか?

« Older posts Newer posts »