先日夏休みをいただき、京都へ寺めぐりの旅に行ってまいりました。夏の京都は暑く、明るく、蝉の声がこだましていて、クーラー地獄の日々から脱出できた喜びでいっぱいでした。しかし、坂につづく坂。お寺には坂がつき物ですが、階段を上り降りしているうちに大分くたくたになっていました。
そんな時バスを待っていると、ふと、バス停の案内板に目を奪われました。真っ黒だった案内板の一面に黄色い丸印が表示されたのです。そこには、バスの絵が描かれていました。三つ前の停留所を出発しました、ということなのでしょう。二つ前の停留所、一つ前の停留所の所にも、この丸印のつくスペースがありました。
バス停で、到着時間を示すものとしては、以前の日記『69. もうすぐバス停にバスがくる!』でも扱っていますが、今回のバス停で私が親切だと感じたのは以下の点です。
・近づいていることが注目しやすい。
黒と黄色のコントラストが強く目立ちやすい!
黒と黄色のコントラストが強く目立ちやすい!
・丸印の位置で、遠くからでも近づき具合が確認できる。
列の後ろに並んでいてもインジケータの変化に気づくことができます。
列の後ろに並んでいてもインジケータの変化に気づくことができます。
・バスが遠い時は何も表示されない。
バスが遠い時には緊張せずに待つことができ、バスが近づいた時にはフィードバックの更新頻度にあわせて詳細が確認できます。
バスが遠い時には緊張せずに待つことができ、バスが近づいた時にはフィードバックの更新頻度にあわせて詳細が確認できます。
・丸印内にやわらかいメッセージがあり、バスのイメージなどを想像しやすい。
分かりやすさだけを考えるとただの黄色い丸になってしまいがちですが、その中にちょっとした情報を付加することで、和やかなインジケータになっていると感じました。
分かりやすさだけを考えるとただの黄色い丸になってしまいがちですが、その中にちょっとした情報を付加することで、和やかなインジケータになっていると感じました。
細かい待ち時間ではなく、“まもなくきます”という案内をされたからこそ、待ち遠しさを感じ、よりいっそう旅を楽しめたのかもしれません。このゆっくりとした時間の流れも京都の風情なのだと感じることができました。
2006年12月20日 at 5:01 PM
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