昨年末に各社から発売され、今年は普及年だったと思われるスマートスピーカー、我が家でもリビング、仕事部屋、寝室、風呂、車とほとんどの場所で待機しており、買い物リスト登録、家電操作などで大変重宝しています。
その中でいつも微妙に困っているのは天気予報です。便利は便利ですが、「明日の天気は?」と聞いた時のレスポンスに日付や曜日が含まれていないので、例えば深夜に言う「明日」とか「今日」がいつを指しているのか判断に困ります。月曜日深夜1時(厳密には火曜午前1時)に寝る前に明日の天気が気になったとして、「明日の天気は?」と聞いたとしましょう。音声アシスタントは「明日の天気は晴れ、気温は18度です」などと返してきます。さて、それは寝て起きた火曜日のことでしょうか?それとも正確に暦に基づいた火曜日の翌日、水曜日のことでしょうか?人間同士の会話であれば0時を過ぎていても寝る前に言う「明日」なら火曜日のことだろうと推測できます。世界に名だたるIT企業の製品ですからそれくらいは考慮してくれる気もします。でもじゃぁ2時とか4時だったらどうなんでしょう?彼/彼女らは24時間寝ませんし、ユーザがいつ寝たかも把握はできないので、どこかで機械的に区切っているのでしょうが、それが何時なのかはユーザにはわかりません。
「明日、火曜日の天気は~」など、ひと言入れてあればこんなに悩まなくてよさそうですが、残念ながらSiri、Googleアシスタント、Alexaの三大巨頭はどれもフィードバック文に日付または曜日を判断できる表現は含まれていませんでした。

各製品で「明日の天気は?」と聞いた時の反応例

製品音声返答例
iOS12のSiri(Apple)明日の天気はあまりよくなさそうです...最低気温は1℃でしょう
Google Home(Google)明日の横浜は最高気温11℃、最低気温4℃で晴れるでしょう
Echo Dot(Amazon)明日はおおむね晴れで、予想最高気温は9℃、予想最低気温は3℃です。
(対話プログラムは随時更新されています。本データは2018年12月末時点の例となります。)

ちなみにAIスピーカーではなく各スマホアプリ上で聞いた場合には画面表示に日付が出る場合があります。この挙動を検証していけば「明日」がいつを指しているのかわかるのかも知れませんが、まだやりきれていません(音声のインタラクションと画面付きで同じアルゴリズムであると仮定して、ですが)。できればそんな検証作業をしなくても、すんなりいつの天気について言っているのか納得できる応答文の進化してほしいものです。