Category: 公共、住宅 (page 1 of 52)

785. 物理的なフロア配置と真逆の対応付けな案内表 〜ヨドバシAkibaの駐車場案内〜

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写真はヨドバシカメラAkibaの地下駐車場のエレベーター脇に張り出されている案内です。下の表が、駐車券サービスのある店舗の一覧です。特に8Fのフードコートには多くのレストランがあり、その一部は駐車券サービスがないので注意が必要です(ここは最初の1時間で800円もするのです!)。

駐車券の案内図の写真

しかしこの表の見辛い点は、実際のフロアと配置が上下逆な点です。地下駐車場で車を停め、「さぁエレベーターで上に上がってくぞ」という時に、表では逆に下の方を見なければなりません。物理的には一番上にある9Fが表では一番下になってるからです。ここはヨドバシカメラの自社ビルなので、1〜6Fを占めるヨドバシカメラ自身がテナント主のプライドで一番上にならなければ気が済まなかったのでしょうか?上から1F〜6F、B1F、1F、7F、8F、9Fと恣意的な順番で、しかもほぼ上下逆というのが毎回目が泳いでしまいます。

また7Fや8Fのセルの中の並び順も50音順でもなく探しづらいんですよね。これもなにか政治的な順番なんでしょうか?さらに言えば駐車サービスがないお店の方が圧倒的に少ないので、そっちを書いておいてくれた方が見つけやすいし注意喚起にもなると思うんですよね…

780. Apple Payを取り巻くシグニファイアと感度

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ついに日本でもiPhone(とAppleWatch)を使った電子マネーシステムApple Payが開始されました。日本ではSuica、iD、QUICPayという既存の電子マネープラットフォームに相乗りする形でのサービスインとなり、それらに対応していたかなりの数の既存店でサービス導入当初から利用可能となりました。

早速試した人達の声を聞いていると、「いままでのおサイフケータイより感度が良い。タッチしなくても読み取られる。」という評価と「かざしても全然認識しない。諦めて現金で払った。」的な評価で真っ二つな印象です。個人的には前者の感想で、正しく使えば従来のおサイフカードやカード式電子マネーよりも明らかに感度が高く、リーダーにタッチしなくても、数cm以上離して”かざす”だけで認識されると思います。ではなぜ後者の様な声も一定数聞かれるのでしょう?個体不良というには数が多い気がします。

ひとつにはカード選択や指紋認証のといった操作手順がよくわからず混乱しているというのがあるようです。特に一部のコンビニレジでは都合2回かざす必要があったりとややこしいことになっています。

そしてもう一つ大きいのはiPhone7/PlusのNFCアンテナの位置に起因している気がします。フィチャーフォンやAndroidのおサイフケータイ対応機種では必ず背面にアンテナがあり、スイートスポット(一番感度が高い部分)にFelicaのロゴがプリントされていました。ユーザがこれを目安にリーダーに当てれば良かったわけです。カード型の場合は当然リーダーの中心とカードの中心をあわせるように密着させます。基本的に平らな面同士をピタっとあわせるようにあてるのが習わしだったわけです。アフォーダンスとしてもそれが最も自然に感じられます。ところがiPhone 7/Plusでは事情がかわりました。目安となるFelicaのロゴがプリントされていない上、アンテナが本体上面(上辺)辺りに搭載されたのです。下記の写真はApple公式サイトにある利用シーンを紹介した動画の切り抜きです。

iPhoneを改札にあてている写真

iPhoneの背面ではなく先端側を少し角度をつけて向けていますね。これが公式の正しい使い方だと言えます。実際にこの向きでかざすと従来よりも離れた位置からでも読み取ってくれます。逆にこの事を知らないユーザが背面をペタっとあたるようにタッチすると、本来の設計通りの感度が得られず認識できなかったりするようです。皮肉なことに「しっかりタッチ」という電鉄会社の指示書き(後付けテプラ?)もこの写真にはしっかり写っています。認識しなかった人がこれをみてさらにしっかり当てようとして深みにハマってしまうことも想像に難くありません。今後こうした注意書きもiPhone利用者向けに改善されていくんでしょうかね。複数カード登録時の操作も含め、Apple、電鉄会社、そして対応店舗での啓蒙活動が重要となりそうです。実際、コンビニチェーン各社など、Apple Pay利用時の注意書きを書いたポップなどがレジ周りに掲示されつつあるようです。

皆さんももしiPhoneのApple Pay店頭決済時の感度が悪いなとお感じでしたら、是非この公式のかざしかたを試してみてください。

 

779. 見た目の期待通りに動かないボタン

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写真は渋谷のディズニーストアなどが入るビルのエレベーターの操作パネルです。これどんな風に操作できると思いますか?ちょっと予想してみてください。

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私は乳白色の樹脂部分がボタンになっていて、押すと引っ込むかと思いました。しかし正解は、

  • 三角形の描かれた銀色のプレートがタッチセンサー
  • 乳白色の樹脂パーツはランプ。押しても引っ込まない。

という作りです。ご丁寧に樹脂パーツと外側のリングの間に隙間まであるというのにここは可動部分ではないのです。急いでるなどして勢い良く押そうとしたら突き指しそうな気すらします。また操作を受け付けたことを示すフィードバックとしてもイマイチで、その場にいた人も「え?これ光ってるの?」と顔を近づけるくらい薄ぼんやりとした光り方でした。押したボタンそのものが光というのは大変わかりやすい直観的なフィードバック方向なのですが惜しいですね。また上が△、下が▼のように描き分けてるのかな、とも思いましたが、よくみると上の三角の塗装が剥げてるだけでした(写真は1F部分のもので圧倒的に上ボタンの使用頻度が高いのでしょう)。

久しぶりにセミナーの事例に使いたくなるような良い(悪い)シグニファイアの例を見つけられました。

776. 普段は押しずらく非常時は押しやすいボタンを 〜公衆トイレの呼び出しボタン〜

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写真は都内で立ち寄ったスーパーのトイレで見つけた光景です。非常時の呼び出しボタンが、惣菜やお肉の販売に使う発泡トレイでカバーされていました。小さな窓が切り抜かれていてとっても押しにくくなっています。

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この呼出ボタンは気分が悪くなった時などに係員を呼ぶためのものですが、おそらく普段から便器洗浄やお尻洗浄と間違えて押してしまう人が続出したのでしょう。トイレを長そうとして人が呼ばれてしまう場面を考えるとちょっとクスっとしていまいますが、よくよく考えてみるとこれはなかなかに難しい問題です。緊急時に押すボタンなので、押しにくくしてしまっては本末転倒です。むしろいの一番に押せなくてはなりません。火災報知器のボタンの場合、利用者の意識ははっきりしているのでフタがついてたりしてもまだなんとかなる知れませんが、トイレという場所柄、急激な血圧上昇や低下が起きやすく失神、脳卒中など重大な障害が発生するリスクが高いので、「あ、これはヤバいかも」と思った利用者が迷い無く押せる必要があります。本来はこのお手製カバーもあまり適切なものではないかも知れません。一方であまりに誤報が多ければ「狼と羊飼い少年」的に対応が遅れてしまうかも知れません。

少し検索してみると、やはりあちこちで同じ様な問題に頭を悩ませている跡が見られるようです。こちらの問答によると、倒れてしまった人が押せるよう低い位置に取り付けることで、お子さんがイタズラで押してしまうケースもあるようです。

もっと緊急性をアピールするよう赤系の色にしたりするのはどうなんでしょうね?

766. 異なる動作に不要な一貫性 〜ティーサーバーのボタン〜

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写真は東名高速のサービスエリアに設置されたティーサーバーです。例によって標準のデザインでは使い方が理解されなかったのか、後付けのラベルが貼られています。デザイナーとしては悔しい事案でしょう。

お茶は単押し、水と湯は長押しとラベルが貼られたサーバー

さてこの例は何が問題だったのでしょう?話を難しくしているのは、緑茶と玄米茶は短押しするとコップ1杯分のお茶が出てくるのに対し、お湯と水は押している間だけ出る方式な点にありそうです。こうなっている理由はたぶん色々あるのでしょう。お茶は一杯分の都度抽出する仕組みなのかも知れませんし、お湯や水は例えばほ乳瓶とかコップに注ぐ以外の用途があったりしそうです。目的によって最適化されているのはむしろ利便性を追求した結果である可能性があります。

問題なのは、動作が異なるにも関わらずボタンは同じデザインになっていることなんでしょう。そしてボタン群の上下に「お茶は一度押すと定量抽出されます」「水・お湯は押している間、抽出されます」と丁寧に四ヶ国語で書かれていますが、結果としてあまり読まれず、こうした後付けラベル(日本語のみ)を貼らざるをえなかったと思われます。

上2つと下2つで少し距離を離してグルーピングしたり、ボタンを丸と四角に違えるなどやりようはあったかも知れませんが、そもそも2:2とは限らず、設定で3:1で使える様に汎用化されている可能性もありますね。

皆さんならどんな代案を考えますか?

 

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