カテゴリー: 海外ネタ (page 2 of 3)

402. シカゴの自動レジ ~ こんなところからおつりが…


アメリカのシカゴに出張したときのことです。スーパーでミネラルウォーターを買おうとしたのですが、他のレジが混雑していたので、自動レジで買い物を済ませようとしました。買い物自体はスムーズに出来たのですが、支払いのときに問題が起きました。紙幣を挿入すると精算されてジャラジャラと小銭が出てきましたが、肝心な紙幣のおつりが出てきません。

あれ、どうしよう、紙幣が出てこない…。焦って周囲を見回したのですが、紙幣が出てくる気配は全くありません。故障かな…と思ったので、店員さんに尋ねてみました。

「エクスキューズミー… 」

店員はあきれた顔で、私の足元を指差しました。あ、こんなところに…。 

足元から紙幣のおつりが出てきます

私はお金の挿入口や返却口は全て同じ箇所にまとまっていると思い込んでおり、操作に熱中していたため足元から紙幣のおつりが出てきていることに全く気付きませんでした。

実は、操作画面でも音声でも紙幣が足元から出てくることを案内していたのですが、操作にのめりこんでしまうと周囲の状況や案内が目に入らなくなることがあります。いくら案内があったとしても、そもそも視野に入らないところからおつりが出てきたら気付きもしませんよね。案内表示や音声案内も必要ですが、案内が無くても気付く様に支払い箇所を視野に納まる範囲に集約して欲しいものです。

338. 路線図から行き先をタッチ~シンガポールの地下鉄券売機


今回は、シンガポールの地下鉄MRTの券売機を紹介したいと思います。以前、使いやすさ日記メンバーとシンガポールへ旅行したことがあるのですが、そこの券売機は日本のものとちょっと違っていました。

シンガポールの地下鉄MRTの切符売り場

日本の券売機は、目的地までの運賃を選んで切符を購入するタイプが多いですね。運賃がわからない場合は頭上の路線図から目的地を探し、そこまでの運賃を確認しなくてはなりません。

MRTの券売機:路線図には駅名と路線名が記載され、路線上の丸にタッチして目的地を選択する

MRTの券売機には、路線図と情報エリアがあります。この路線図上の駅をタッチすると情報エリアに目的地までの金額が表示されるので、あとは必要な料金を投入するだけです。

情報エリアで設定をすればもっといろいろな使い方ができるようですが、「目的地までのチケットを購入する」だけであれば、とてもシンプルな使い方ですよね。 タッチする部分がちょっと小さくて押し間違いがあるかもしれないけれど、目的地と運賃の両方を路線図から探し、さらに液晶画面から運賃を探す煩わしさがないのは嬉しいです。なにより、上を見ずに済むので首が疲れなくていいなぁと感じました。 

290. 楽に通れます~ウィーンの地下鉄改札


先日ウィーンの信号機ネタをご紹介しましたが、今度はウーバーン(地下鉄)の改札をご紹介しようと思います。

切符を購入していざホームへ!と思ったら、ホームから来る人向かう人、皆、手すりのような所を素通りしていきます…。

一瞬、「ただ乗り?」、と疑いの目で見てしまいましたが、実はこれが改札なのでした!

写真の茶色い手すりのようなものが改札で、その上にある青い箱が切符に打刻する機械です。改札へ入る時に切符を通せば、改札を出る時や乗換時にはゲートをそのまま通過するだけになります。

手すりのような改札が並んでいる

ちなみに、私達が利用した駅はU4線とU6線の乗換駅でした。

各線の改札は独立しており、乗り換えるためには一度改札を出て乗り換え路線の改札へ向かいます。そのため、みんなが「ただ乗り」しているように見えたんですね。

また、ウィーンのウーバーンは全部で6路線あり、それぞれ色分けされています。

「U4」や「U6」という表示だけでなく色も頼りに改札を通るので、「改札を出た」というより、「緑から茶色の改札へ向かった」という感じです。

システムを理解できた所で改札に切符を通し、乗換では改札を素通りしてみました。

なかなか便利なシステムですよね。一度切符に打刻すれば、降りる時に切符を探して慌てることも、荷物を持ち替えたりすることもないのですから。

便利だなと思いつつ、改札から出る時に切符の在処がわからなくて慌てた私は、やっぱり日本人なんだと痛感しました…。

関連ページ
使いやすさ日記『40. 駅の自動改札を通るときに…』

282. 音と形で状態を伝える~ウィーンの視覚障害者用信号機


先日休暇を取って、友人と二人でちょっとウィーンまで行って参りました。 見るもの聞くものいろいろと珍しかったのですが、中でも信号機に驚かされました。

信号機には、「コチコチコチコチ・・・」という音を発する箱が設置されています。これ、視覚障害者のためのものでした。引いた写真を撮ってくるのを忘れてしまったのですが、日本の信号機の押しボタン箱よりも少し高い位置に設置されています。

「音を元に場所を確認でき、安心して渡れていいね」と話してた時、箱の横にあるでこぼこが目に入りました。

信号機の箱の側面に矢印と四角と線の凹凸がある

矢印のようなマークに、四角いボコボコ、それに線。 いったいこれは何?と信号を渡るたびに思っていましたが、何気なく道路を見つめていて、やっと判明しました。これ、自分が渡っていく方向、これから渡る車線数、車の進行方向を示しているんです。 下の写真で、二重線の出っ張りと四角の数が、路面電車と車線数と一致しているのがわかりますか?

信号機凹凸と道路の対応:左側から路面電車と3車線の車がくること、また渡り終える右側から路面電車が来ることを示している

もし、渡ろうとしている道が一方通行で、車の来る方向がわからなかったら不安だと思いませんか? この表示をなぞることで、車道の情報を得られるわけです。 また、何車線あるかが予めわかれば、自分がすぐに渡り終えられるかという判断材料にもなりますね。 さらに、路面電車がある場合は地面がでこぼこしています。知らずに渡って躓いたり、白杖が引っかかったり、ということにも備えられそうです。

音で信号の在処を示し、凹凸で車道の状態を伝える。 なかなか親切な方法だと感心しました。

<補足>

ちなみに、赤と青を判別するには、「コチコチ」音の速度が変化するらしいです。ここまで私は確認できませんでしたが、以下のURLで紹介されています。

関連ページ
3人気ままな旅
片岡忠さんのヨーロッパ旅行 音のおみやげ 「4 信号機の音 Number2」

212. 駐車禁止!停めると痛そうな道路標識


昨年、シンガポールへ会社の人達と旅行した時のことです。 街中を散策していると、道路のある一部にギザギザのペイントが施されているのに気が付きました。

道路の脇に黄色でジグザグのラインが引かれている

最初は「これもお国柄で、何かの模様なのかしら?」などと呑気なことを考えていましたが、ワイワイ議論した結果、「こんなギザギザした所に車で乗ったら痛そうだから、駐車禁止という意味だ!」ということに落ち着きました。  日本に戻って本来の意味を調べたところ、「この先横断歩道があるため、追越し・駐停車禁止。歩行者は横断禁止。」という意味だそうです。歩行者も横断禁止!いやぁ、キビシイ。

それにしても、見た目の印象ってすごいですね。意味を知らない私達が、「ギザギザしてて、車だったら近寄りたくない」という結論に達したくらいです。地元の歩行者ならばここを横断しようという意識も薄れそうですね。なによりドライバーには、「ここには止めたくない」とか「スピードを落とそう」という意識が働くのかなと思いました。

このように、誰もが「したくない」、または「してはいけない」と感じられる視覚的表現を用いた道路標識。国境を越えたすばらしいガイダンスだと思いませんか?

関連ページ
Expat Singapore

« Older posts Newer posts »