使いやすさ研究所

使いやすさ日記

683. ボタン1つってホントに簡単?? ~Softbankみまもりケータイ005Z~

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2012131

限定のポケモンシール、三日で剥がれてきました...

写真はSoftbankが販売している“みまもりケータイ”(ZTE製005Z)です。先日安かったので今度小学生になる姪(とついでにその妹)に買ってやりました。これは主に子供にもたせる為に発信機能を制限した携帯電話端末で、GPS機能で今いる場所をメール送信することもできます。操作面の特長としては、発信できる相手を1件に制限にし、ボタン1つでかけられるようにした点です。

で、実際に購入して試してみて思ったんですが、このワンボタン・インターフェイス、思ったよりイケてませんでした。まずこのボタンには他にも役割があり、短押しと長押しを使い分けなければならない点。短押しで発信、待ち受け中の長押しは着信音量、マナーモード設定、通話中の長押しは通話切断になります。これは小さい子供にはかえって難しそうです。そしてネットでレビューをみていると不意にボタンが押されて発信されてしまって困っているという書き込みがとても多く見受けられます(ホールドスイッチ的なものもありません)。仕方なくカバーをつけたり厚紙やスポンジシートを貼ったりしてかかりにくくするDIYをされてる方も多い様です。音量、マナー設定はネットからも行えるので、割りきって「長押しで発信、長押しで切断」にしてしまった方がわかりやすいし、操作ミスも起きにくかったんじゃないかと思います。
ちなみに写真ではまだ取り付けていませんが、本体上部に非常用ベルのスイッチがあり、リング付きのストラップをつけておき、何かあったらそれを引っ張るとサイレンが鳴りつつ電話も発信されます。つまり緊急時に最低限のアクションで発報する手段は別にあるのです。現状だとボタン単押しでもリングを引っ張るのでも負荷としてはあまり差がなく別れてる意義が薄いとも言えます。

こうしたトレードオフは他の製品でもよく見られます。見かけ上ボタンが少ない方が簡単そうに見えるので、頑張ってリモコンのボタン数を減らした結果、モードや押し分けが複雑になって、トータルで使いにくくなったり。最近だとiPhone・iPadもホームボタンに長押しやらダブルクリックやらアサインされてどんどんややこしくなって来ていますね。

なお、子供向けの端末はdocomo、auからも販売されていますが、例えばdocomoのキッズケータイHW-02Cの場合、こちらにあるように、4方向キーを兼ねた1~4のボタンで相手を選択->電話かSMSかを選択という操作ステップを経ることになります。ワンボタン式に比べれば複雑ですが、4月に小学校にあがる姪を見ていると普通にiPod touchやiPad、Nintendo DSなどを使いこなしており、docomo式の操作方法でも難なくこなせることは明らかです。通常の通話目的ならそちらの方が便利でしょう。みまもりケータイはその名の如く、子供や高齢者、バッグや車などを見守る方に主眼を置いているとも言えます。機種選びの際にはその辺りを意識していただくと良いんじゃないでしょうか。

682. 液晶保護フィルムにも使いやすさ競争の波が

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20111226

前回に続きPlayStaiton Vitaネタです(以下PSVITA)。

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写真はSONY純正の液晶保護フィルムを開封したところです。実際に貼り付けるのはやや緑がかった部分のみ(緑色は保護フィルムの保護フィルムで使用時は透明)なのですが、見てわかるとおり、位置決め用にボタンパッド部分にはめ込む位置合わせ用の台紙がついています。まずこの台紙をセットして位置決めをした後、写真下部に見える白いタブを左に向かって下へめくっていくと、ピッタリの位置に貼ることができる、という訳です。 液晶保護フィルムはホコリと空気の混入を防ぐのが成否を分けるのですが、その為には一発で貼り終えることが重要です。せっかく綺麗に貼れたのに位置がズレてやり直し、なんてことになると大抵そこでホコリが入ったり折れ目がついてしまい失敗します。こういう工夫は大いに歓迎です。

液晶保護シートは比較的利益率が高い商品らしく、最近では1つの製品に対し複数のメーカーが専用フィルムを販売しています。それどころか低反射タイプ、光沢タイプ、指紋軽減タイプ、プライバシーフィルタタイプなど1社がいくつものバリエーションを投入し、メジャーな製品には20〜30種類も保護フィルムの選択肢がある、といった状況もザラです。最近ではフィルム自体の性能だけでなく、「誰でも貼れる」「絶対失敗しない」など貼りやすさを謳ったPR合戦も盛んです。コンビニおにぎりの包装のように、ちょっとしたアイデアで実用新案や特許でも取れればひと儲けできるかも知れません。

681. こんなにボタンあるのに何故使わない? 〜PS Vitaの新UI〜

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20111223

去る12月17日に発売になったゲーム機、PlayStation Vita(以下、PSVITA)、ゲーム好き(というよりゲーム機好き)なので当然発売日入手しました。

本機はスマートフォンを超える5インチという大画面に両面タッチパネルという新しいUIデバイスを搭載した次世代ポータブル機です。両面というのはつまり、表示画面側だけでなく裏側の背面もタッチパネルになっていて、両手で本体を持った状態で人差し指などで画面の裏側をなぞったりする操作ができるということです。まぁこれがどういう使い道があるかは未知数ですね。

さて、SONYのゲーム機はPSP、PS3とXMB(クロスメディアバー)を使ったホーム画面が特徴的でしたが、PSVITAではそれを廃止してスマートフォンライクな新しいタッチUIを搭載しています。これがちょっと残念な感じがしたのでご紹介したいと思います。

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こちらが全ての基点となるホーム画面です。インストールされたアプリケーションが丸いアイコンで並んでいるいわゆるランチャーになっています。左端にiPhone等のスマートフォンで見慣れたページインジゲーターがあります。これは上下に2ページこのような画面があり、今はその1ページ目(上側)を表示していることを示しています。移動は上下スワイプです。更に画面上部にも家のアイコンと4つの丸が並んでいます。こちらは現在起動しているアプリを示していて、画面右端に三角で示されているように左右スワイプでめくって移動できます。

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こちらの写真が右にスワイプした例。すぐにアプリに切り替わる訳ではなく、真ん中の「はじめる」と書かれたエリアをタップするとスタート/復帰します。

比較的わかりやすいし、最近のスマートフォンを使ったことがあればあまり違和感なく使えそうですね。これ自体はいいんです。惜しいのはこれら全ての操作に画面両脇のハードボタンが一切利用できないという点なのです。スワイプは操作負荷も高いですし、さぁご自慢の超絶美麗な有機ELディスプレイで高画質コンテンツを楽しむぜ、って時にまず画面を指紋で汚さないとならないのはなんとも残念です。

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3枚目の写真は動画を再生しているところです。画面をタッチしてこのような操作パレットを表示して一時停止や早送りなどの操作をします。しなければなりません。ここでもせっかくのハードボタンは使えず、コンテンツにこんな大きな障害物を出さなければ操作できないのです。

これがNintendo DSなら混乱を避けて単一の操作方法だけにするという選択肢もアリだったかも知れません。しかしPSVITAは当面コアゲーマー層をメインターゲットにすると言っているのですし、もっと効率性やサクサク操作を重視しても良かったんじゃないでしょうか。

知人にこの話しをしたところ「PS Betaやね(笑)」等と揶揄されましたが、SONYのゲーム機はソフトウェア更新による進化も醍醐味のひとつです。今後のバージョンアップで操作性も徐々にブラッシュアップされていくことを期待したいと思います。

680. ヒネルだけで開栓!キューピー ヒネルキャップ

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20111130

先日実家で母で「ちょっとこれ開けられないんだけど?」と写真1の状態のドレッシングの瓶を渡されました。

写真1

いつもの見慣れたプルリングがついていません。あれこれいじってみても開く様子がない。瓶に貼られたラベル(写真2)を見ると「右に締め込む」、「カチッとなったら」などという文字が目に入ったのでグルグルまわして見るも変化なし。そこでようやく「キャップをはめたまま」という記述に気付く。母に「これ他にキャップがついてたんじゃない?」と写真3のキャップが出てきました。めちゃめちゃ目立つとこに説明書いてあるじゃんっ!

写真2 写真3

その通りにしてみるとカチッと鳴り、フタを外してみると見事開栓していました。抜けた内蓋はキャップの内側にくっついていました(写真4、5)。

写真4 写真5

お見事。従来のフタはとった後でドレッシングがついて置き場所に困るゴミが出るので、食卓で開栓するとちょっと困ったことになりがちでしたが、この方式では解決されています。また爪を伸ばしたりしている人も躊躇なく開けられるでしょう。この新しい開け方はキューピーご自慢のヒネルキャップというらしいです。昨年2月には登場していたようですが迂闊でした(そういえば最近あまりドレッシング買ってなかった)。公式ページで動画付きの解説を見られます。キューピーではこれを「革命的なユニバーサルデザイン」と称しています。そういう商品の中には真にユニバーサルとは言えないツッコミどころが残るものも多いのですが、これには素直に脱帽です。衛生面での優位性もPRされています。やり方がわかってさえ入れば誰にとってもネガティブな点はなさそうです。あ、条件入っちゃった(笑)。まぁ、実際に母はラベルに気付けずにキャップ外しちゃってましたし、目の不自由な方はいきなり渡されたら困ってしまうかも知れません。ただそれは過渡的な問題ですし、一時期はTVCMでもPRしていたようです(これも見たことなかった...)。わかっていれば両人とももこちらが良いと言うんじゃないでしょうか。

当面は自社製品の差別化の為に活用されることでしょうが、はやく世の中に浸透していってくれると良いですね。

(それにしても人がもうちょっとラベルを読んでくれるようになると開発現場は楽になるんだけどなぁ...)

679. あえて入れにくくしてあるゴミ箱

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20111026

先日自動販売機の脇に写真のような空き缶、ペットボトル用ゴミ箱を見つけました。ちょっと変わったフタがついていますね。空き缶やペットボトルを入れる穴が上面ではなく側面についています。どうしてこんな形をしてるのでしょう?

私の仮説はこうです。

  1. あえて目に付く場所に穴を開けず、かわりに分別表示ラベルを目立たせることで、分別率を上げる
  2. 遠投(されて外れてもそのまま放置されること)を抑制
  3. 雨が溜まりにくい(この例では屋内設置でしたが)

等。2.,3.はまぁオマケというかこじつけかも知れません(こんな水が溜まっても抜けず、強風で簡単に飛んでしまいそうなのは屋外には置かないですかね)。おそらく1.が主目的ではないかと。また穴の位置とは関係ないですが、上面が斜めになっていることで荷物等を置けなくして忘れ物を防ぐ意図もあるかも知れません。

自然に効率的に使えることを最優先するのではなく、使う時に一瞬だけ立ち止まって考えさせる(認知科学の世界ではこれを「内省」と言います)デザインはそのバランスが難しいのですが、このゴミ箱はなかなか上手にできていると思いました。

実際の分別率がどうかフタを開けて中を覗いてみなかったことを後悔しています。

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