カテゴリー: 海外ネタ (page 1 of 3)

807. どんなサイズも選べるSIMカード 〜H2O Wireless〜


いささか専門的な話になりますが、スマートフォンや携帯電話にはSIMカードという電話番号などの契約情報が入った小さなカードが入っています。機種変更などではこのSIMカードを移し替えれば同じ番号、契約で新しい機種が使えるというわけです。基本的には携帯ショップの人が交換作業までしてくれるものでしたが、最近では格安SIMなどの普及やSIMフリースマートフォンに海外旅行中に現地の電話会社のSIMカードを一時的に入れ替えて安く利用する使い方が一般的になっており、自分自身でこのSIMカードを扱う機会が増えてきました。

さてこのSIMカード、電話機本体を少しでも小さく薄くしたいという要求に対応する為、カード自体も標準サイズからマイクロSIM、ナノSIMというように小型化してきました。ただしSDカードがミニSDやマイクロSDになったのとは違い、端子部分の規格は同一で、縁の切り取りをいかにギリギリにするかという勝負だったりします。それでも自分の電話機にあうサイズを選ばないとならないことには違いなく、格安SIMのパッケージを買って自分で交換する場合などには注意点のひとつでした。

さてそんな中、先日家族が海外旅行に行くというので現地で使えるSIMカードを取り寄せたところ、なんと1枚で3サイズに対応できる仕掛けになっていました。クレジットカードサイズのベースカード(写真左)についたままなのが標準サイズ、その内側から切り抜いたのがマイクロSIMサイズ(写真中)、さらにその中心部を切り抜いたのがナノSIM(写真右)となります。通常国内で見かけるものはあらかじめ3サイズのどれかひとつにのみ対応したベースカード、パッケージとなっており買う時に選ばなければなりません。これに対し、このH20 Wirelessという会社のSIMは、買ってからでもサイズを選べる、ということになります。これは通販などでうっかり間違えて買ってしまい交換が旅行出発日に間に合わなかった!なんて悲劇を防げる良い工夫だと思います。

国内各社も早くこの方式にすれば良いのに!と思いますが、まだまだ海外ほど自分でSIM交換をする人って少ないんでしょうかね。初心者はかえって意図しない位置で切り抜いてしまって混乱するなんてこともあるのかも知れません。私は最近ユーザビリティの評価をする時の観点として電話越しで説明しやすいか、ということに留意しています。例えば今回も実家の家族にはメールや電話などで交換方法を説明したりしましたし、サポート係が電話でユーザに説明する場合もまだまだ音声通話越しが多いと多いと思います。そういう時に言葉だけでどの部分を切り抜けばいいのか説明できるか?というとちょっと難しいのかも知れません。例えば真ん中のマイクロSIMサイズ相当部分だけ色が違ったりすると、電話で聞いた相手の機種から適切なSIMサイズを調べて、「○色の部分を切り抜いてください」なんて言えるかも?そういう課題が克服されていけば、いずれ国内もこの方式に切り替わっていくのではないでしょうか(単に特許で押さえられてるだけかも知れませんが…)。

 

 

611. 水洗トイレの流し方(中国)


この写真は、中国のごく普通のレストランでよく見かけるトイレです。皆さんはどうすれば水を流せるかわかりますか?

実は貯水タンクの上にあるボタンで流せるのです。

貯水タンクの上にボタンがある
2つの大きさと形の違うボタン

ルーツはよくわかりませんが、中国では数年前から、このような押しボタン式の水洗トイレが数多く使われ始め、現在主流となっています。確かに初めて見たら、ココを押して水が流せることはわかりにくいと思いますが、普段使っているトイレがこのタイプなので、中国では使い勝手に問題ありません。

日本では、水を流すためのレバーがタンクの側面にあるものが多いですね。中国のようにタンクの天板に配置されているタイプは見たことがありません。 先日、中国の友人が始めて日本に来たとき、貯水タンクの上にボタンが無いため、水の流し方がわからず戸惑ったという話をしていました。

同じ水洗トイレの水の流し方でも、普段使い続けると、たとえ多少の不便さはあってもいつのまにか慣れ親しみ、それが当たり前だと思えてきます。しかし、自分が「当たり前」と思って疑っていないことでも、他の人(他の国の人)にして見れば、逆に「あれっ?」と気になることはたくさんあるのではないでしょうか。 改めて、「習慣の違い」があると「使いやすさ」の基準も変わるということに気付かされました。

607. これがあれば見える―飛行機内の頭上荷物入れの凸面鏡


私は、仕事柄中国出張が多く、帰りに空港でいつもお土産を買って帰ります。あちこちのお店で買物をするので、袋がいくつあるのかはっきりと覚えていないことがあります。 着陸後、早く降りたい気持ちに負けてしまい、荷物入れの奥まで入念に確認せず、お土産の袋を取り忘れて、悔しい思いを何度かしました…このような置き忘れの失敗は私だけでしょうか?

再び中国出張に行き、中国東方航空の飛行機(機種はエアバスA340)で移動したとき、着陸して頭上の荷物入れから荷物を出そうとすると、天井部に丸い形の鏡があることに気がつきました。なるほど、この鏡を見れば、荷物入れの中に何があるのか一目でわかりますね。

頭上荷物入れの天井に凸面鏡が付いている
鏡に荷物入れの中身が映っている

この鏡のおかげで、急ぎたいとき、一生懸命小ジャンプで荷物入れの中を覗き込むこともなく、奥の部分に荷物が残っていても取り忘れる心配がありません。そのうえ、乗客だけでなく、客室乗務員にとっても、荷物の置き忘れの確認が楽に確実にできるのもメリットですよね。 鏡1つを設けるだけのちょっとした工夫ですが、とても親切だと思いました。

■関連記事

鏡の応用事例の日記は、他にもあります。

使いやすさ日記 『226. お釣りが見える自動精算機
 

552. 見えないこの先のために~オーストラリアの道路標識~


オーストラリアに行ってきました。ツアーの移動中にガイドさんが現地の道路事情を説明してくれました。

オーストラリアでは、普通道路でも制限速度が100キロ、110キロになっている所があります。日本と比べると高めに設定されていて驚きですが、もう一つ別の速度表示もあります。それは、カーブの手前に30キロ、40キロといった“適正速度”が表示されているのです。 

オーストラリアの標識

これは、それぞれのカーブの角度や勾配に合わせた適正な走行速度で、このくらいまで速度を落として走行して下さい、このくらいの速度で進入して下さいということを示しています。運転や道に不慣れな方にとっては目安になるので、安心して安全に運転できると思います。

一方、日本では、カーブの手前に「この先急カーブ・スピード落とせ」やカーブの半径を示す「R=100」といった標識が設置されています。この先に危険があることは分かるのですが、危険の度合いが直感的に分かりにくいと思います。そのため、どのくらい速度を落とすかはドライバーの判断に委ねられ、カーブを見誤って事故に繋がる場合もあると思います。 

日本の標識

このように、運転で頼りになる“速度”を明確に提示することで、この先の危険の存在とその度合いが分かり、ドライバーにとって安全運転に役立つ有効な情報になると思います。日本でもこうした情報提示になって欲しいと思います。

412. 小さな表示で魅力アップ!計量できるパッケージ


シンガポールに旅行に行った友人が、お土産を買ってきてくれました。

パッケージ 表面

レトルトのアジアっぽいご飯で、カレーなんかと食べると美味しそうです。

裏面には、3ヶ国語で作り方が書いてあります。 

パッケージ 裏面(作り方)

読むと、

「・・・・容器に中身を入れ、330mlの水を注いで・・・」

なるほど。

計量カップで水を計るのか、と思ったとき、ふと目に入ってきたのはパッケージ上部の「330ml」という表示です。このパッケージ上部を切り取り、中身を出した後、同じパッケージを利用して水を計ることができるのだな、とわかりました。

実際に調理してみると、中身を空けて、そのパッケージで水を計る、という工程がとてもスムーズで、すぐに準備できました。あとは電子レンジに入れるだけです。 

計量中

レトルト食品は、簡単に調理して食べられることが魅力です。細かい説明なしでも使い方を理解できる小さな表示が、この商品の魅力をさらに大きくしているなと感じました。

もちろん、ご飯も美味しくいただきました。 

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