アメリカのシカゴに出張したときのことです。スーパーでミネラルウォーターを買おうとしたのですが、他のレジが混雑していたので、自動レジで買い物を済ませようとしました。買い物自体はスムーズに出来たのですが、支払いのときに問題が起きました。紙幣を挿入すると精算されてジャラジャラと小銭が出てきましたが、肝心な紙幣のおつりが出てきません。

あれ、どうしよう、紙幣が出てこない…。焦って周囲を見回したのですが、紙幣が出てくる気配は全くありません。故障かな…と思ったので、店員さんに尋ねてみました。

「エクスキューズミー… 」

店員はあきれた顔で、私の足元を指差しました。あ、こんなところに…。 

足元から紙幣のおつりが出てきます

私はお金の挿入口や返却口は全て同じ箇所にまとまっていると思い込んでおり、操作に熱中していたため足元から紙幣のおつりが出てきていることに全く気付きませんでした。

実は、操作画面でも音声でも紙幣が足元から出てくることを案内していたのですが、操作にのめりこんでしまうと周囲の状況や案内が目に入らなくなることがあります。いくら案内があったとしても、そもそも視野に入らないところからおつりが出てきたら気付きもしませんよね。案内表示や音声案内も必要ですが、案内が無くても気付く様に支払い箇所を視野に納まる範囲に集約して欲しいものです。