カテゴリー: 公共、住宅 (page 20 of 53)

472. 押し上げても押し下げても水が出ない蛇口


とあるカフェでの出来事です。

私はコーヒーを飲む前に手を洗いに行きました。 

写真1.とあるカフェの水洗金具

手を洗おうと、蛇口の取っ手を押し下げましたが、ビクともしません。「何だ、持ち上げるのか」と引き上げてみても、全く動きません。

上げても下げてもだめなので、回してみると…水が出ました! 

写真2.回転式の水洗金具

なぜ、取っ手を回すということが分からなかったのでしょうか?

この水洗金具の取っ手は、平べったい形で手前に突き出しています。そのため取っ手を押し下げるなり、引き上げれば、水が出ると勘違いをしてしまいました。

日常でよくみかける回転式の水洗金具は、手に収まり、指が引っかかり、握れると思わせる形をしています。そして逆に押し上げ式の水洗金具からは、平べったい形をした、上げ下げしやすい形をイメージします。

しかしこの水洗金具の取っ手は、回転式にもかかわらず、押し上げ式と勘違いをさせてしまう形をしていますね。

「コーヒーの前にちょっと手を洗いに…」と楽しみを直前に席を立つ人のためにも、洗面台の前で慌てず、直感的に操作できる蛇口にして欲しいものです。

■関連記事

水の出し方がわからない蛇口の日記は、他にもあります。
187. いくら回しても水が出ない蛇口

465. オフィスの蛍光灯に思う / 日常に潜んでいる情報


私の勤める会社には朝当番というものがあります。当番の日は早く出社してオフィスを開錠しなければならないため、4階のオフィスに行く前に、一旦地下1階の鍵保管所まで鍵を取りに行きます。ところが、既に他の社員が鍵を使ってオフィスを開錠していると、それが無駄足に終わるという事がよくありました。

しかし先頃、建物の入り口に面した部屋を新オフィスとして増設した事で、このような事はなくなりました。 

ビルの入り口前からオフィスの蛍光灯を確認できる

理由は簡単。オフィスの蛍光灯の点灯/消灯を、ビルの入り口前から確認できるからです。蛍光灯が点灯していれば既に誰かが居るという事なので、開錠済みである事が分かります。となれば、直接オフィスに向かえばよいのです。
このように、他の人に対して意図的に伝えた情報や事柄でなくとも、他の人にとって役立つ情報が潜んでいる場合があります。そうした情報に気づいた人が、その情報を活用することができれば、日常生活をより快適なものにできるのかもしれませんね。

464. 換気扇つきトイレのスイッチ


先日、友人の家に遊びに行き、トイレを借りた時でした。トイレのスイッチにはこんな文字が書いてありました。

トイレのスイッチ

「ファンは遅れて止まります」
???
よく意味がわからなかったので、友人に聞いてみたところ、

「スイッチをONにすると照明と換気扇が同時について、OFFにすると照明が先に消えて、換気扇が4、5分後に止まるんだよ」という説明をしてくれました。つまり、自動的に換気扇が止まるタイマー機能がついているのです。ちょっと誇らしげに話している友人をみて、私も自宅にあったらいいなと、その時点では思ったのですが、

「でもまてよ・・・。しばらく経っても前の人の臭いが残っていることってあるよな。」
さっき用を足したことを思い出して、少し気がかりになりました。私のような臭いを気にする人が、しばらくの間換気扇をつけていたいと思っても、同時に照明もついてしまうのでは、どうしたらいいのか迷ってしまいます。

この4、5分という時間設定は、開発者が様々な環境を想定してはじき出された数値なのでしょう。しかも省エネにも繋がっていて、とても考えられた製品だと思います。ですが、体調や個人差によって臭いの強さも異なっていたり、意図的に換気させたいというユーザの気持ちなどを考慮すると、不満に感じることもありそうです。

スイッチ一つをとっても、いろんなことを想定しながら、多くの人に満足してもらう製品を考えるって難しいなと感じました。 

460. 鏡越しの鉢合わせ ~バツの悪さを回避します~


その日、仕事帰りに同僚と一杯やったあと電車に揺られていたのですが、ついついお酒が進んだこともあり、電車を降りると一目散に駅のトイレに駆け込みました。

用を足し、手を洗おうと洗面所に立って、ほどよく染まった自分の赤ら顔を眺めたとき、おやっと思いました。

妙に、隣の洗面台にいる人の存在感が薄いのです。

そのトイレに洗面台は2台あり、私が片方の前に立ったとき、隣の洗面台には人がいました。それなのに鏡越しに目が合うこともなければ、視線を感じることもありません。不思議に思い、本来であれば隣の人が映っているであろう辺りを見ると、そこだけ鏡が曇りガラス状になっています。 

鏡の一部分が曇りガラス状になっている

これが存在感を和らげるトリックでした。鏡の一部を曇りガラス状にすることで映り込みを抑えるので、2人がそれぞれの洗面台の前に同時に立っても、鏡を通して目に入るのは自身の姿だけなのです。

駅のトイレは公共の場とはいえ、鏡に向かうその瞬間はプライベートな時間とも言えます。他人と必要以上に目を合わせたくない、けれど隣に人がいるとなにかと気になったり、意識するつもりはなくてもついチラっと目をやりたくなるものです。

「うっかり目が合って思わず目を逸らす」というバツの悪い思いをせずにすむことは、実はとてもありがたいことかもしれません。 

459. コンセント激戦区に投じた一手


世界を巻き込んでの次世代DVD戦争。もちろん、私はBlu-rayもHD DVDも所有しておりませんが、TVやHDDレコーダーあるいは、流行のゲーム機などによるコンセントの争奪戦は、掃除機をも巻き込んで拡大の一途を辿っております。

掃除機でもかけようとコンセントを拝借しようものなら、うっかりビデオデッキの電源ケーブルを抜いてしまったり。すぐに差し直したところで、ビデオデッキはむなしく00:00を刻みます。

そんなコンセント激戦区にピッタリなステキグッズを見つけました。ケーブルを色分けで識別できる『CABLE-ID』という商品です。 

何となく機器をイメージする色にしています
マジックで接続機器の名前も書いておけます

似たような商品で、ケーブルにぶら下げておけるタグのようなものや、コンセントの差込口に機器の名前を書いておける電源タップなどもありますが、『CABLE-ID』は直接ケーブルに巻き付けることができるので、外れてしまったりすることもなく、導入後もコンセントや電源タップの差込口を選びません。

ちなみに、会社のコンセント激戦区はこんな感じです。 

これも機器の色と対応している

低コストで『CABLE-ID』と同じ効果があります。こっそり工夫してくれた人、ありがとうございます。

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