カテゴリー: 家電 (page 6 of 10)

323. 単純なのに使いにくい!ベッドのコントローラー


私はせっかくの夏休みを残念ながら、病院で過ごす事となってしまいました。

その時利用していたのが、ベッドを部分的に上げ下げするためのコントローラー。単純なコントローラーでたった6つのボタンしかありませんが、これがなかなか使いにくいのです。

リモコンの写真

コントローラーを使う場面としては、検査のため水平に寝なければならない時、病気や傷の為に自由が利かない体を起こす補助として利用する時などです。そういった時、一旦コントローラーをじっと見て、どのボタンを押すべきか判断するという、些細ですが無駄な時間が発生していました。

そこで、その理由を考えてみました。

  • 全てひらがな表記のため、瞬間的には頭に入ってこない。
  • ボタンの形状が全て同じなので迷う。

こういった点から、いつまでも瞬間的に判断できなかったのだと思います。

改善すると効果の高い方法のひとつとして、ボタンの形状を「上げる」ボタンと「下げる」ボタンで変える(例えば、形状を「▲」「▼」とする)、といったことが考えられます。

ボタンの形状を変える事によって、視覚的に見分けがつけやすくなるだけでなく、手でさわる事でも判断が可能になり、使い勝手の向上を期待できます。

具合が悪い時には、簡単な動作でも苦痛に感じる場合があります。一番理想としては、寝たままで見なくても手探りのみで全て操作ができるような形にデザインできれば、体を自力で起こせないような患者さんにとっても更なる手助けになるのではないでしょうか。 

302. 紛らわしい取っ手の掃除機


会社の掃除時間に掃除機を使おうと少し持ち上げた瞬間、ゴミパックケースが掃除機から取れてしまいました。おまけにケースからゴミパックが外れてしまい、ゴミもこぼれて大ショック。私はゴミパックケースの持ち手で掃除機を持ち上げようとしていたのでした。

ケースが外れてしまった

こんな失敗をしたのは自分だけかと思っていたのですが、他の人たちも同じ体験をしていたとのこと。

なぜ、このようなことに・・・?

持ち手の形状に一体感

それは持ち手の形状に原因がありました。本体の持ち手とゴミパックケースの持ち手に一体感を持たせているので、つかみやすい位置、角度にあるゴミパックケースの持ち手のほうをつい持ってしまうのです。

持ち手に一体感があるデザインはすっきりとしていて好感を持っています。しかし役割の違いには気付きにくく、持ち手を間違えてつかんでしまいました。ゴミパックケースにはロックをかけることができるなど、どちらを持っても持ち上げられる配慮が欲しいです。

300. お客さんの前では使えない!~踏みボタン扇風機~


みなさんは扇風機のボタンを押すとき、足で「ピッ」っとしてしまうことはないでしょうか。私は腰をかがめるのが面倒なので、行儀悪いと思いながらも、ついつい足で操作してしまいます。

先日、“ビッグスイッチ”搭載で“フット操作でラクラク”な扇風機というのを見つけ、「これは便利かも」と思い、買い換えました。

こんな扇風機です
扇風機の外箱です

しかし、実際使ってみるとなんとも言えない違和感がありました。確かに操作は楽なのですが、やはり「行儀が悪いのでは・・・」という思いが頭をよぎってしまうのです。

この扇風機の操作部分には、

手でないと押しづらい小さなボタンもあり、結局足だけでは操作しにくい

「ビッグスイッチ」もただ大きいだけで、踏み専用ボタンという印象ではない

といった理由で、結局今までの手で操作する扇風機のイメージから抜け出せず、相変わらず罪悪感を持ってしまうのです。例えばごみ箱の足踏みペダルのような見た目なら、人前でも抵抗なく踏み操作ができると思います。そんな扇風機があれば、私は間違いなく買ってしまうでしょう。

299. 赤い光のアフォーダンス~IHクッキングヒーター


友達の家に遊びに行ったときのことです。その家のキッチンではIHクッキングヒーターが使われていて、電源を入れると写真のように鍋を置く部分が赤く光っていました。

鍋を置く部分が赤く光っているIHヒーターの写真

あまりに自然だったので最初は気が付かなかったのですが、よく考えると、IHクッキングヒーターは熱を発生させる仕組みの上で赤く光ることはないはずです。 しかし、これはあえて赤いランプで光らせて「点いてるから注意して!!」という事を知らせていたのです。もし、この赤いランプが無かったら、点いているのかどうかを見た目で判断するのは難しかったのではないでしょうか?

身近なところではコタツも同様にあえて赤いランプを使って点いていることを知らせています。

これらの赤いランプで点いているかを確認できる上、火を連想させる赤い光で熱に対する注意を喚起している事に気が付きました。

ユーザの火に対するイメージを利用して、本当は火が無いけど火があるのと同じように注意しなくてはならないという事を感覚的に知らせているのですね。

関連ページ
用語解説:アフォーダンス

296. 家電のアラーム音“つぶやきアラーム”の展開


今回は趣向を変え、家電のアラーム音について考えてみたいと思います。

電子レンジでお弁当を温めていた時のことです。 私は、温め時間を設定してその場を離れ、近くにいた友人と雑談をしていました。 楽しい時間はあっという間に過ぎ「ピー!ピー!」と終了アラームが鳴ってからも、忘れて話し込んでいました。

その時、「ピピッ!」

わずかに聞こえる程の小さな音が聞こえてきました。不思議に思いながらもしばらく放っておくと、また、「ピピッ!」と鳴っています。どうやら電子レンジから注意の音が出ているようです。ようやくお弁当のことを思い出し、暖かいうちに取り出すことができました。

イラスト

通常アラーム音は、その場の状況におかまいなくけたたましく鳴るために、確実に気づくことができます。しかし、手が放せなかったり、その場に居なかった場合には、対応できずに忘れてしまうこともあるでしょう。一方、今回ご紹介した“つぶやきアラーム”は、小さく気づきにくい反面、間欠的にずっと鳴っているため、気づき対応するチャンスがたくさん提供されます。

このアラームを、「近所迷惑だ!」「わかってるのにいちいちうるさい」などと感じる方もいるでしょう。もちろん、気づかせるための音ですから、時には耳障りな音になるかもしれません。しかし、だからこそ、プライベートな空間に置いて使う家電製品にはよい機能だとも考えられます。

例えば、洗濯機で、洗い終わった洗濯物を放置していた場合に鳴ったらどうでしょう?不規則に洗濯する人にとっては、うっかり干し忘れることを防止できる機能となるでしょう。
炊飯器で「炊飯ボタン」を押し忘れていた時に鳴ったらどうでしょう?
お魚を焼いたグリルを洗い忘れていた時に鳴ったらどうでしょう?

ちょっとした異常を控えめに注意してくれる“つぶやきアラーム”。 家電と賢く付き合うための、ちょっとうれしい機能だと思いませんか?

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