今回は趣向を変え、家電のアラーム音について考えてみたいと思います。

電子レンジでお弁当を温めていた時のことです。 私は、温め時間を設定してその場を離れ、近くにいた友人と雑談をしていました。 楽しい時間はあっという間に過ぎ「ピー!ピー!」と終了アラームが鳴ってからも、忘れて話し込んでいました。

その時、「ピピッ!」

わずかに聞こえる程の小さな音が聞こえてきました。不思議に思いながらもしばらく放っておくと、また、「ピピッ!」と鳴っています。どうやら電子レンジから注意の音が出ているようです。ようやくお弁当のことを思い出し、暖かいうちに取り出すことができました。

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通常アラーム音は、その場の状況におかまいなくけたたましく鳴るために、確実に気づくことができます。しかし、手が放せなかったり、その場に居なかった場合には、対応できずに忘れてしまうこともあるでしょう。一方、今回ご紹介した“つぶやきアラーム”は、小さく気づきにくい反面、間欠的にずっと鳴っているため、気づき対応するチャンスがたくさん提供されます。

このアラームを、「近所迷惑だ!」「わかってるのにいちいちうるさい」などと感じる方もいるでしょう。もちろん、気づかせるための音ですから、時には耳障りな音になるかもしれません。しかし、だからこそ、プライベートな空間に置いて使う家電製品にはよい機能だとも考えられます。

例えば、洗濯機で、洗い終わった洗濯物を放置していた場合に鳴ったらどうでしょう?不規則に洗濯する人にとっては、うっかり干し忘れることを防止できる機能となるでしょう。
炊飯器で「炊飯ボタン」を押し忘れていた時に鳴ったらどうでしょう?
お魚を焼いたグリルを洗い忘れていた時に鳴ったらどうでしょう?

ちょっとした異常を控えめに注意してくれる“つぶやきアラーム”。 家電と賢く付き合うための、ちょっとうれしい機能だと思いませんか?