カテゴリー: デジタル家電 (page 6 of 9)

374. 交換すべきインクがわかりやすいプリンタ複合機 ~インクカートリッジが光って主張~


ちょっと気の利いたプリンタ複合機を見つけました。

PIXUS MP960という製品なのですが、インクカートリッジをはめ込む場所にLEDが仕込まれており、カートリッジ1つ1つが点灯しているかのように見えます。そしてインクが残り僅かになったカートリッジでは、この光が点滅します。 

点滅するインクカートリッジ

インクが切れた時にどのカートリッジを交換すれば良いのかが一目瞭然なので、カバーを開けてから「交換するのは何色だったっけ?」とディスプレイを二度見することが無くなります。作業の対象であるカートリッジそのものが、「交換するべきもの」であることを主張して作業をガイドしてくれているのです。

ユーザの行動の流れを適切に捉え、よく配慮された製品だと思いました。

373. 愛嬌のあるインクカートリッジ


最近のプリンタインクは以前に増して多色になっています。
プリンタインクの交換では少なからず、
「どれも同じに見えて分かりにくいなぁ・・・どのインクが交換なの?」
「インクの取り出しを間違えたら戻せないかな・・・」
などといった混乱と緊張を覚えます。

そんなある日、HP(日本ヒューレット・パッカード株式会社)の複合機のインクを交換する機会があり、カバーを開けて「えっ!?」と思いました。 コロンと丸みのある形のインク達が、こっちを向いて仲良く並んでいるのです。

私が普段使っているプリンタのインクカートリッジは、細長の角ばった平らな形状でインク間の隙間も狭くどれも同じ様に見えます。また取り出す時は小さいつまみをつまんだまま持ち上げねばならず、非常にやりにくいのです。

このようにインク交換に対してネガティブなイメージがあったのですが、初めてHPのインクカートリッジを見たときは驚きました。

まずそれぞれのインク色がハッキリ分かったこと、次に一つ一つが大きくつまみやすそうな形状であったこと、さらに見た目がコロンとして親しみがもてたことで直感的に「使いやすそう!」と感じたのです。いつも不安に感じていたインク交換でしたが、ちょっと楽しい気持ちになれたことはすごいと思いました。

このようにネガティブに感じていたことを楽しみに変えることでユーザの積極的な気持ちを引き出せるのであれば、「見た目」ということも使いやすさの重要な一要素と言えますね。 

372. 用紙が落ちやすい複合機


最近はコピーを取ることより、プリンターとして複合機を使う方が多くなった気がしますが、そうは言ってもそれなりにコピーを取ることはあります。 そんな時に困った現象を何度か体験しました。 コピーを済ませて、原稿カバーを開けたその時でした。 コピー機の裏に原紙が落ちてしまったのです。

写真A ヒンジ部が広く紙が裏に落ちてしまう

このコピー機は、原稿カバーを開けるとヒンジの間に広い隙間が空いてしまい、原稿カバーを開けた時の風圧でその隙間から紙が落ちてしまうのです。しかも、複合機の周りにはキャビネットやコピー用紙などが置いてあり、容易に複合機を動かせる環境ではありません。一度コピー機の裏に落ちた原紙を拾うのはとても大変な作業です。 当然、ゆっくりと原稿カバーを開けばこのような現象は起きませんが、急いでいる時に勢いよく原稿カバーを開けるとその頻度も高くなります。

会社には複数の複合機があるので他はどうなっているかを調べてみると、

写真B ヒンジ部が狭く紙が裏に落ちにくい

隙間の狭い複合機もありました。写真Bはヒンジ部の隙間が185mmでB5用紙の短手より(182mm)少し大きいだけです。 これなら、B5用紙でもコピー機の裏に用紙が落ちるなどということはないでしょう。 機構上の都合やメンテナンス上の都合など何かヒンジ部を広くする理由があるかも知れませんが、実際に他の社員も同じ現象を体験していることを考えると、もうすこしユーザーの利用状況に配慮した設計をしてもよいのではないかと思います。
同型の複合機を使用している他のオフィスでもきっと同じ現象が起きているのではないでしょうか。

370. 同時に使うと大混乱!~充電器のサイン~


デジカメとビデオカメラ持って出かける機会がありました。 そこで準備万端、前日に両方のバッテリーを充電しておいたのですが、当日使ってみるとビデオカメラがすぐバッテリー切れになってしまいました。 えー!なぜ?なぜ??壊れたの??? とりあえずその日はデジカメの動画機能を使いなんとかビデオを撮ることはできましたが、、、

私は少々ブルーな気持ちのまま家に帰り、壊れたかもしれないビデオカメラの状態を確かめようと、もう一度バッテリーを充電してみました。 そのとき、「なぜすぐにバッテリー切れになったのか?」の理由が分かったのです。 

充電中 → 充電完了(ビデオカメラ)
充電中 → 充電完了(デジカメ)

私のビデオカメラの充電器は、充電中に緑のサインが点灯し、完了するとサインが消えます。 しかしデジカメの方は、充電中に赤のサインが点灯し、完了すると緑のサインが点灯するタイプです。 つまり、私は両方のサインが緑の状況で「充電が完了した!」と勘違いしてしまい、充電中だったビデオカメラのバッテリーをはずしてしまった、というわけです。

今回のデジカメとビデオカメラだけでなく、ノートパソコンや携帯電話など充電を同時にするシーンは少なからずあるのではないでしょうか。 機種やメーカーが異なっても混乱しないような共通のルールがあれば、もっと使いやすくなるのになぁと感じました。 

367. 使ってますか?TVリモコンのカラーボタン


2006年12月、全ての都道府県庁所在地で地上波デジタル放送(以下、地デジ)が視聴可能になりました。地デジの特長としては、画質の美しさ・鮮明さが注目されがちですが、今回は、少なくとも私の周辺ではあまり利用・視聴されていない「データ放送」を取り上げたいと思います。

[写真1]「d」ボタン

番組視聴中、地デジ対応リモコン上の「d」ボタンを押すと、放送中の画面が縮小され、以下のような画面が表示されます。

まず、ある日のNHK。 

[写真2]NHK

次に、テレビ朝日とテレビ東京。

[写真3]テレビ朝日

 

[写真4]テレビ東京

画面の中に共通の色が使われていることに気付きましたか? データ放送の画面は、十字キーによる操作に加え、青・赤・緑・黄のカラーボタンによる操作も一部可能です。

[写真5]カラーボタン

では同じく、ある日の日本テレビ。

[写真6]日本テレビ

この画面にも、下部に青赤緑黄全ての要素がありますが、実は、ユーザが操作できる対象ではなく、単なるデザイン要素です。ちょっと紛らわしいですね。カラーボタンによる操作対象であるためには、画面上で「青」や「赤」といった色名と色とを組み合わせて表示する必要があるようです(上の写真2、3、4参照)。

データ放送画面を観ていて個人的に不満なのは、放送局ごと、場合によっては番組ごとにカラーボタンの役割が違うことです。 例えば写真2、3、4の画面で言うと、NHKとテレビ東京で「トップに戻る」に割り当てられているのは黄ボタンですが、テレビ朝日では青ボタンがそれにあたります。 いくつもの異なるルールを学習しなければならないのは、ユーザにとってかなりの負担です。今後のデータ放送の普及と使い勝手向上のためには、ある程度、UI上の標準化が必要なのではないかと思いながら観ています。 

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