運転免許をお持ちの方で、下の警告ランプの意味を答えられない方はまずいないんじ
ゃないかと思います。しかし本当に正しい意味を理解している方は意外に少ないようで
す。


ブレーキ警告ランプ

普段このランプが点灯するのを目にするケースと言えば、パーキングブレーキが引かれている場合が挙げられます。通常であればパーキングブレーキを解除すれば消灯します。この対応付けは自然でわかりやすいものなので、容易に学習がなされます。たとえ自動車教習所で正しい意味を教わったことがあっても、です。そもそもこの対応付けによる学習は正しい意味に反するものでもないですし。

しかし、もし以下の正しい意味をご存知ない方は、是非この機会に覚えておいて下さい。誤解したままでいるとシャレにならない事態につながる危険があります。

この警告ランプの正しい意味は、「ブレーキ系統に問題あり」です。パーキングブレーキを引いていなくても、ブレーキ液の不足で点灯します。これを単にパーキングブレーキの下げ忘れ警告と思っていた人が、ある日確かに下げても消えないので、電気的な接触不良と思い「近いうちに見てもらおう」くらいの気持ちで出発して、ブレーキが利かなくて焦りまくった、というケースを耳にします。パーキングブレーキを解除してもこのランプが消えなかったらブレーキ系統の他の箇所に問題があると思って下さい。つまり絶対に走行してはいけないのです。

逆に言えば、パーキングブレーキが引いてある状態って走行していなければ「異常」ではないんですよね。引いたまま走行しない限り警告がつかない仕様の方が正しい気がします。普段から点灯することで「異常」としての危機感が弱まり、本当に重大な異常な時にそう感じなくなると考えられます。「狼と羊飼いの少年」効果とでも名づけましょうか。

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