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592. これじゃ線は引けません! Excelにおける罫線の設定


仕事でExcelをよく使います。そんなあるとき、少しでも見やすい表を作るために、下のように黒色で塗りつぶしたセルの間に白い罫線を引こうと思ったのですが、線を引くのに困ってしまいました。

メニューの罫線ボタンからでは詳細な設定ができないので、書式設定の画面を開いて、線の色を「自動」から「白」にすると、線のスタイルの表示が白地に白線となり、スタイルがわからなくなってしまったのです。

(図)Microsoft Office2003 Excel「セルの書式設定」ダイアログ

これでは、スタイルは選べません・・・・・・

結局、線の色を「白以外」にいったん戻して、スタイルの位置を確認してから、「白」に設定し直さなければなりませんでした。Excelと同じように私がよく使う、WordとPowerPointの同様の設定ができる画面を見てみると、下図のようになっていました。 

(図)Microsoft Office2003 WordとPowerPoint「セルの書式設定」ダイアログ

 Wordでは、色を変更すると、「種類」(a)と「線の太さ」(b)と「プレビュー」(c)内の線の色に変更が反映されますが、「スタイル」内のすべての線の色が変るのではなく、現在のスタイルにのみ反映されるので、すべてのスタイルがわからなくなり選べない、ということにはなりません。

 また、PowerPointでは、色を変更しても、「スタイル」(d)内の線やその他の箇所にも変更の反映はされず、設定結果をこのダイアログ内で確認することはできません。そのかわりに、PowerPointには、設定を決定する前に、実際のページ上で設定結果を確認できるプレビュー機能があり、文字や背景色などの罫線以外の内容とのバランスを確認することができます。

 これまでの3つのソフトについて、まとめてみます。

  • Excel: 色を「白」に変更すると、全スタイルに「白」が反映され、スタイルを選べなくなります。
  • Word: 色を「白」に変更すると、現在のスタイルにのみ「白」が反映されますが、他のスタイルは黒い線のままなので選ぶことができます。
  • PowerPoint: 色を「白」に変更しても、スタイルは黒い線のままで、「白」は反映されません。

 今回の場合は、白い線を引こうとしたことにより起こったことですが、「白」以外では、色が反映されたスタイルを確認することができます。一方、PowerPointのように色が反映されなければ、スタイルがわからなくなることはありませんが、色が反映されたスタイルを確認することはできません。上記のことから、設定した「色」と「スタイル」を同時に確認することは、なかなか両立しにくいことなのだなと感じました。

 また、このように同様の罫線の設定画面として見てみると、同じシリーズ間で画面構成は似ていても、設定方法やユーザインタフェイスの仕様が微妙に異なっていることがわかります。合わせて使用することの多い、ソフトのセットなので、メニューやツールバーの見た目だけではなく、細かいところでも揃っていると、セットのサービスとして、より魅力的になると思います。

[補足]

Office 2007のPowerPointでは、このようなダイアログはなくなり、変更後のデザインイメージを表示してくれるライブプレビュー機能がつきました。 

591. 気になるレンジの臭い~消したいときに消せない庫内灯~


共働きの我が家では、仕事で帰りが遅くなると、手抜きをして晩酌のおつまみにギョウザを買います。 電子レンジでチンして、ビールを開けて乾杯!といきたいのですが、ここで1つ気になるのは、チンしたあとの、ギョウザの臭いが充満したレンジの庫内です。

以前使っていたレンジでは、しばらく扉を開けっ放しにして換気し、臭いや湯気を飛ばすことができました。ところが最近買った新しいレンジは、扉を開けると庫内灯が点灯する仕組みになっていたため、換気したい場合は庫内灯が点灯したまま放置しなければならず、それに気が引けて、いつもしぶしぶ閉じています。 

換気中に「庫内灯」ボタンを押しても反応なし

実はこのレンジ、庫内灯をON/OFFできるボタンがあるのですが、なぜか温め中にしか機能しないのです。また、扉を開けておくと庫内灯は5分後に自動で消灯することが、取扱説明書を見てわかりました。しかし換気のためとはいえ、その間点灯しっぱなしになるのは、やはり電気のムダに感じてしまいます。結局私は、臭いと省エネの狭間で悶々とする日々から抜け出せないのでした。

この庫内灯は、おそらくお皿の出し入れのしやすさや、扉の閉め忘れなどに配慮したものと思われます。また、全ての人が私のように扉を開けて換気するかといえば、そうではないとも思います。しかし、せっかく庫内灯のON/OFFボタンがあるのですから、それがいつでも機能するようになるだけで、より多くの人が自分に合った使い方ができるのではないかと思ったのでした。

590. ゆで時間がわかる!スパゲッティの結束テープ


私はスパゲッティを買うときにはいつも値段を優先して、袋に密閉チャックがないものを選んでいます。1袋を一度で使い切ることはまずないため、保存用に密閉できるストッカーを購入しました。ところが、元の袋を捨てた後に困るのが、ゆで時間を忘れてしまうこと。この対策として、袋を捨てる前に“7分”などと付せんに書いてストッカーに貼っていたこともありました。

ゆで時間のメモを貼ったストッカー

そんな折、実家から送られてくる食料品(ありがたい!)の中にスパゲッティが入っていました。このスパゲッティは1袋が700gあり、1人前として1束が100gずつ結束テープで巻かれています。結束テープ自体はそれほど目新しいものではありませんが、これにはゆで時間が印字されていました。

ゆで時間が印字された結束テープ

スパゲッティをお湯に入れる直前、結束テープを外すと同時に“7”の数字が目に入り、いいタイミングで「よしよし、ゆで時間は7分だな」と確認することができます。これが、私の気になるゆで時間忘れを解消してくれました。

食品会社に問合せたところ、もともとは消費者の利便性アップのために採用した結束テープに、さらなる配慮としてゆで時間を印字するようになったとのことです。このちょっとした工夫のおかげで、私は以前のように付せんを貼っておく必要がなくなり、スパゲッティをゆでる度にささやかな満足感を得られています。 

589. 開けやすい!缶詰の蓋


不景気を感じずにはいられない昨今、家計の見直しで食費節約のため、お弁当を作ることにしました。時間の節約も大切なところ。サンドイッチなら手軽につくれるかも、と材料を購入してきました。

早速パンにマーガリンを塗って具を用意。定番のツナです。購入時から気になっていたのですが、「開けやすいソフトタブ」とのことで、缶詰の蓋が見慣れたものと違っています。タブ部分を触って確認してみると、ヨーグルトのアルミホイル製の蓋のような材質で、プルタブの金属蓋と比較するとやわらかいのですが、厚手で丈夫な印象です。でも、こんな引っ張り口で開けやすいの?と早速試してみました。 

左:プルタブタイプ 右:今回ご紹介のソフトタブタイプ

想像していたよりも簡単に開けることができ、驚きました。プルタブの「引っ張り上げる」という感覚ではなく、「めくる」というような感覚でペロリと開けることができたのです。

あっけに取られていましたが、なぜ開けやすいのか?考えてみました。

1. 開け方と材質
金属板を引き切って開けるプルタブタイプと、接着された金属フィルムをはがすソフトタブとでは要する力の大きさが段違いです。力の強い人は気にならないかも知れませんが、女性である私には気合を入れて挑まなければならないものとなっていました。     
2. 力をこめやすい
タブ部分の表面がざらざらで、つまんで引っぱりやすい処理がしてあります。
3. 安全処理
プルタブのように指を引っ掛ける部分への負荷がなく、痛くありません。更に蓋のエッジで手を切らないように気をつける必要がなくなりました。     

また、従来と変わらず汁きりも可能な上、プルタブタイプで気になっていた、蓋を開けきるときの油ハネがないのが嬉しいところです。この缶詰のおかげで、忙しい朝にも煩わされることなく、お弁当を作り続けられそうです。

イナバフーズ ソフトタブ缶説明: http://www.inaba-foods.co.jp/softtab.html 

588. そろそろプッシュだ!~落下の前にお知らせしてくれる吸盤~


収納が少ない我が家のキッチンでは吸盤つきのフックをよく使っています。壁を傷つけず、平滑な壁面であれば簡単に設置ができるので、とても重宝しています。しかし、ひとつ困っていたことがありました。それは、いつの間にか吸盤が壁から剥がれてしまい、掛けていた調理器具が落っこちてしまうことです。そのため、できるだけ軽く、壊れにくい物を選ばなければならず、フックに掛ける物が限定されていました。

そんなある日、こんな商品を見つけました。一見普通の吸盤つきのフックと変わらないのですが、ポイントはこの赤いライン。

フック外観

真ん中の突起をプッシュして吸盤を壁につけてみると・・・

吸盤を押して赤いラインが消えた状態

赤いラインが隠れて見えなくなりました。実はこの赤いライン、吸盤が浮いてくると現れ、「もうすぐ落っこちてしまうよ」という注意情報を発信しているのです!

フック断面図 左:吸盤をつける前 右:吸盤をつけた状態

仕組みは、上図のように吸盤とケースが独立して動く構造です。吸盤は少し(この商品は3~4ミリ位)浮いただけで落下してしまいます。しかも時間をかけて徐々に浮いてきます。そのため、よほど注意していない限りその変化に気がつきません。いつの間にか落下するのは、本当は落ちそうな状態であるにもかかわらず見過ごしているからなのです。しかしこの吸盤は、徐々に浮いてくる現象を逆にうまく利用して、今まで見えなかった吸盤の状態を「可視化」して認知させている、よく考えられている商品だなと感心しました。

今では、赤いラインが現れたらすぐにPUSHする習慣がついたので、ちょっと重い調理器具でも気兼ねなく掛けられるようになりました。

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