私は、USENの「GyaO NEXT」を契約し1年がたちます。「GyaO NEXT」はインターネット回線を使い、ビデオ、TV、カラオケなどのコンテンツを、いつでも見たい時に見られるサービスです。
最近、STB(セットトップボックス)の更新で、新しい機器が届きました。今回は、その機器に付属されていたリモコンを紹介します。
さて、このリモコンにあるSTBを起動させる電源ボタンは、どれだと思いますか?
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(写真1)GyaO NEXTの新しいリモコン
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正解は、リモコン本体上部の左端にある「赤くて丸いボタン」・・・ではなく、その少し下にある「赤くて四角いボタン」なんです(写真2)。
皆さんはすぐにわかりましたか?私はちょっと戸惑っています。この新しいリモコンになって1カ月以上たった今でも、STBの電源をいれるつもりで、間違えてテレビ用の「丸い電源ボタン」を押してしまうことが多いからです。
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(写真2)GyaO NEXTの新しいリモコン
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私の中で電源ボタンのイメージは、「他のボタンと異なる形状(又は色)をしていて、上部の左端(又は右端)にレイアウトされている」です。又、体にも染み付いています。それらの要因が、意識しないと電源を押し間違えてしまう行為につながっているのではないかと思います。
ふと考えると、テレビとつないで活用する機器に付属するリモコンには、テレビ側の操作もできるものがたくさんあります。改めて他社製品を見比べると、それらの電源ボタンのレイアウトやパーツデザインが各社様々であることがわかります。
これはTOSHIBAのHDD/DVDレコーダに付属するリモコンです。2つの電源ボタンが異なる大きさで、上部の左端と右端にレイアウトされています。右端の大きいほうがHDD本体の電源ボタンですが、大きさの違いと左右の違いでテレビの電源ボタンと区別して操作してもらうことを考慮して作られているのかなと思います。
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(写真3)TOSHIBAのHDDリモコン
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次に、SONYのスカパー!チューナーに付属するリモコンです。2つの電源ボタンは異なる形状をしていて、上部右端に隣接してレイアウトされています。外側の大きいボタンがチューナー本体の電源ボタンですが、押し間違いを多少懸念するとしても、テレビの電源を入れる操作とチューナー本体の電源をいれる操作を連続して行うことを考慮して作られているのかなと思います。
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(写真4)SONYのスカパー!チューナーリモコン
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このように他社製品を比較して考えてみると、先に触れたSTBリモコンの電源ボタンは、「テレビの電源を入れないとSTBの電源ボタンを押しても意味がない」ことを踏まえて、テレビの電源が“より優先”されて作られているのかもしれませんね。
リモコンの電源ボタンひとつを考えても、ユーザーの使い方や捉え方は様々です。どれが正しい、どれが一番使いやすいということはなかなか一意に決まらない側面があります。しかし、電源等の基本的な操作ボタンは、メーカー間で統一されていないことについて問題意識があっていいと思います。
買い換えや新商品を購入したとしても、いわゆる基本的な操作に戸惑わない配慮が必要ではないかと、改めて感じました。