Page 34 of 165

662. ヘビーユーザーの憂鬱 ~Amazonのアカウントサービス~


 こんにちは、古田です。使いやすさ日記執筆メンバーとして復帰しました。あらためてよろしくお願いいたします。

 復帰第一弾のネタはいつも軽くイラッ☆とさせられる、Amazon.co.jpのアカウントサービスを取り上げてみます。AmazonのWebユーザビリティはよく引き合いに出されるリファレンス的な存在で、確かに全体としてはよくできてると思いますが、個人的には細かいところで色々と不満があります。

 まずσ(^^)自身のAmazon利用コンテクストは以下のような感じです。

  • 比較的ヘビーユーザ(昨年の決済額は50万円超)
  • DVDやBlu-ray、ゲーム、コミックなど予約注文が多い
  • ひとり暮らしなので留守時は受け取れない
  • 数日~一週間程度不在にすることもある

 一般的には未発送の注文履歴って件数どれくらいになるんでしょうね?発売済、在庫有りの商品を注文してすぐ発送されるだけなら、あまりこの画面のお世話になることはないのかも知れません。σ(^^)なんぞは例えばTVアニメのBlu-ray全巻を予約したりするので、発売まで半年もあるようなものがズラリと並びますし、未発送の注文が何ページにも渡ることはザラです(1ページ10件)。

 そんな中で、

  • あれ?もうすぐ出るこれはもう予約してあったかな?
  • 今月はお財布が厳しいので、今月発売のものをいくつか諦めよう
  • 出張で留守にする間に配送されそうなものは配送先を変更しておこう

といった利用シーンが発生します。どれも配送予定日(発売日)を基準に注文を探したいわけですが、信じがたいことにAmazonはこれができないのです。

 Amazonの注文履歴は大きく、

  • 注文日順に表示
  • 未発送の注文を表示
2番目にも1番目の結果が含まれるので、1番目で見つからなかった時が面倒!

のモードがあります。しかし後者であっても注文日順に表示なのは同じで、発送済み商品が省かれるかどうかの違いです(前者は「全ての注文を表示」とすべきですね)。予約商品だと最近注文したかどうかともうすぐ発送されるかどうかは無関係なので、実際にもうすぐ発送される商品を探すのにはひどく効率が悪いわけです。また「注文日順に表示」は実際にはその下のプルダウンメニューで「過去30日間の注文」を選んだのと同じ動作をします(写真)。これがまた困りもので、スクロールしたりページめくったりして目的のものが無かった(31日以上前に注文したものだった)場合、「過去半年分の注文」や「2010年分の注文」を選び直しますよね。するとどうでしょう!また一番最近の注文からズラっと表示されるわけです。さっきと同じ30日以内の注文をもう一度見せられて同じだけページめくって、ようやく31日以上前の注文に辿り着けるのです。どうして最初から全ての注文を表示して、「次へ」でめくって行けるようになってないんでしょう?あるいは、

  • 30日以内の注文
  • 31日以前~半年前の注文
  • 半年以上前の注文

等としてはダメなのでしょうか?

 Amazonの利用者のうち、注文履歴が何ページにも渡るようなヘビーユーザがどの程度の割合でいるかはわかりませんが、「ベストセラー」表示をみているとまだ発売が先の予約ものの割合はかなり多い様に感じます。またここで指摘したような点は改善したとしてもライトユーザに不利益をもたらすようなバッティングをするものではない気もします。もう少しヘビーユーザーに対する利便性を向上させてほしいものです。

661. 回してFit! メガネケース


メガネを買い替えました。
その新しいメガネに付属してきたケースが気に入っているのでご紹介します。

写真1:買い替えたメガネの付属ケース
写真2:(1)回すことで、(2)フタが下がります

このメガネケースは2本の円柱状の入れ物でできており、上になる方を回すことでフタができます。この機構によって、どんな幅のメガネにもフィットさせて収納することができるのです。

わたしは車の運転時など遠くを見るときにしかメガネをかけないので、メガネはいつもケースに収納しバッグに入れて持ち歩いています。ただそうすると、一般的なケース(写真3)ではメガネとケースとの間に隙間ができ、ケースの中でガタガタとメガネが振られるので、なんとなくメガネに良くないのではないかと気になっていました。

写真3:以前持っていたメガネケース

その点このケースはメガネにフィットするので、持ち歩いてもそういった不安がありません。ずっとメガネをかけている人でも、もう1本メガネを持ち歩いて用途や目的によってかけ替えるという人をたまに見かけます。このケースのどんなメガネにもフィットするところは、そういう人には特に有効かもしれませんね。

メガネを日常的に持ち歩く、そんなユーザのこともこのメガネブランドはちゃんと見てくれているようです。わたしも見習って、視力は下がっても視野は広げていきたいと思います。

660. 人混みでもスムーズ!球場の混まないゴミ箱


これは、初めて札幌ドームへ野球観戦に行った時のことです。

試合終了後、人混みの中を球場の出口へ向かって歩いていました。飲みきれなかったジュースを片手に、この混雑だとゴミを捨てるのも大変だろうと少し憂鬱な気分になりました。ですが、いざゴミ捨て場に着くと人の流れは思いのほかスムーズで、すんなり捨てることができました。

札幌ドームのゴミ箱

何でスムーズに捨てることが出来たのかな?と周りを観察してみると、ポイントは“人の流れに合わせたゴミ箱の配置”だと気づきました(図参照)。液体用の「飲み残し」のゴミ箱を中央に配置し、その隣から、「紙カップ」「紙トレイ」、最後にはその他のゴミに分類される「一般ゴミ」という順で左右対称に並べられています。さらに、端の「一般ゴミ」の先は球場の出口です。この配置のおかげで、混雑していても、人の流れに逆らわずに、ゴミを捨てながら出口へ進むことができるのです。

図.ゴミ箱の並び方と人の流れ

球場など一度の利用客数が多い施設では、人の導線も、お客さんが快適に利用するための重要な要素です。その中で「ゴミ箱の並び方」で人の流れをスムーズにしながら、しっかりとゴミの分別まで行なわせる札幌ドームの気配りに関心しました。

659. 気遣いのあるメニュー冊子


先日久しぶりにカレー屋のココイチ(CoCo壱番屋)へ行きました。

メニューをパラパラ見ていると、とても美味しそうなロースカツカレーが目に留まりました。このところお腹まわりが気になっているのですが、目先の食欲には勝てず、カツカレーを注文することに決めました。ついで(ついで?)なので、ライスの量を増やすことにしました。「ロースカツカレーを。ライスは 400gで、辛さは1辛でお願いします。」

CoCo壱番屋のメニュー冊子

…あれ?なんか今、前に来たときよりも注文しやすかったような…

気になってメニュー冊子をパラパラめくってみると、どのページを開いても、ライスの量や辛さ、トッピングが載っている部分はメニューの上に飛び出していて、常に見えるようになっていました。

ライスの量と辛さは、開くページによらず見ることができます

以前は、ライスの量や辛さはページをめくって注文していたはず…と思い、後からココイチに電話で問い合わせてみたところ、平成20年夏までは表紙裏のページにライスの量や辛さの表を載せていたそうです。現在の冊子に変更した理由を訊ねると、「どのページをご覧いただいていても、ページをめくらずにライスの量や辛さを選べるよう配慮致しました。」とのことでした。

ココイチでは、ライスの量はグラム数で細かく選べて、辛さは「1辛」、「2辛」などの単位で注文しますが、よほど通いつめた人でない限り覚えてはいないと思います。そのため、多くの人がライスの量や辛さが載っているページを開いて、確認しながら注文していたのではないでしょうか。

「注文の途中でページをめくる」という些細な手間ですが、お客さんのことを考え、その手間を省いてくれた気遣いに、前よりもココイチが好きになりました。

658. 実際に行ってみたくなる! ~地域情報サイトの地図リンク表示~


訪れる機会は多いのに、実はあまりよく知らない街ってありますよね?私には「渋谷」がそういう存在でした。

そんな私が見ているお気に入りサイトをご紹介します。「シブヤ経済新聞」という、渋谷周辺の街に興味を持つビジネスマンやOLをメインターゲットにした、地域密着型情報サイトです。その時々の旬なイベント情報など、リアルタイムな話題を発信しています。

このサイトで私が気に入っているのは、紹介されている記事全てに地図リンクがついていることです。

全ての記事に地図へのリンクが!
なるほど、ここでやってたんだ!

地図を参照できれば、気になるイベントが渋谷のどの辺りで行われているのかを特定しやすくなります。すると、ちょっとした用事のついでに寄ってみようとか、より具体的な行動プランに結びつきやすくなります。それが実際に「行く」ということへ促すのです。

たった一つのリンクで、「情報を見るだけ」から「実際の街を楽しむ」ことへ。私が渋谷マスターになれる日もそう遠くなさそうです!

« Older posts Newer posts »