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667. 正しい表記とわかりやすい表記 ~ウィルスソフトあり□~


何かがおかしい?

 写真はケーズデンキのPCソフト売り場で見かけた案内板です。この写真見てすぐに違和感を覚える人ってどのくらいいるんでしょう?最初に断っておきますと、σ(^^)はこの手の表記にはうるさいタイプです。USBメモリをUSBと略したり、「Iphone」とか書いたりするのが気になってしかたない派。性格もあるし職業柄チェックが厳しいというのもあるでしょう。一方で世の中には「こまけーこたーいいんだよ」って人が多いのもまた職業柄よく見知っています。

 ここまで読んで冒頭の写真のツッコミどころわかりましたでしょうか?「ウィルスソフト」売っちゃダメでしょ(笑)!って話です。PCソフト売り場で働いていた知人曰く、こういって買いに来るお客は非常に多いそうです。ウチの父親もよく言います。でもそういう口語レベルの話とはまた違うよなぁと思います。もちろんこれを見て世の中に悪意を持った人が犯罪を犯すために買いに来るなんてことはないでしょうが、見たところ店舗スタッフの手作りレベルではなく、本部レベルで製作されたツールっぽいだけになおさら「アチャー…」です(近くに別店舗がないので共通ツールかどうかは確認できませんが)。

 ただ、可能性としては「実際にそういって買いに来る客が多いからそれに合わせたんだ!」と顧客満足度指数(JSCI)1位を誇るケーズデンキ流の配慮であることも否定しきれません。例えば、電話サービスのIVR(自動音声応答装置)で「*」を「こめじるし」と呼ぶのはおそらく確信犯でしょう。正しくは「アスタリスク(星印)」であり、米印というと「※」のことになってしまうのですが、「アスタリスクを押してください」とか言っても大半の人はわからないのであえてこうしていると考えられます。

 言葉は生ものですから、元来の意味はこうであるとかいつまでも食い下がっていても仕方ない面はあります。σ(^^)だって日常会話では携帯電話を「ケータイ」と略します(書く時はカタカナで区別)。それでも、こうした製品やサービスの表に並べる言葉くらいは極力誤用や紛らわしい表記は避けるよう努力すべきなんではないかと。

 以上、うるさ型からの意見(笑)。さて、皆さんはどう思いますか?

関連日記:

 「99. 紙ごと食べるハンバーガー

2010.12.01補足:

匿名の方より、電話のは「*」を90度寝かせたもので「スター」と呼ぶのが正しいとご指摘いただきました。σ(^^)のうるさ型もたいしたことないですね(笑)。

666. 迷子のねじ入れ ~ ホームセンターもユーザ中心設計


最近ただの愚痴ブログになってるとTwitterでご指摘いただいたので○日記をば。

写真は中部地方に展開するカーマというホームセンターのネジ売り場で見かけたものです。商品を手に取ってはみたものの元の位置がわからなくなったり探すのが面倒になった時に、このバケツに放り込んでおけば、後で店員さんが正しい位置に戻して置いてくれる、というものです。

以前こちらの日記で同様のことをしている雑貨屋さんを取り上げたこともありますが、こうしたネジや釘などはテキトーに戻されると検索性が非常に悪くなったり、間違えたサイズのものを買ってしまうことにつながり被害甚大です。

σ(^^)は書店のコミック売り場で順番揃ってなかったら直してまわる程のタチなので利用することはありませんが、逆におかしな場所に戻されるのは結構気になります。是非こうした工夫をするお店が増えて、適当に戻す人が減っていってくれると嬉しいですね。

#あれ、おかしいな。また愚痴になってる?

■関連日記

使いやすさ日記『210. 雑貨屋さんもユーザ中心設計

665. 利用者証を二度出さなければならないプール


写真1. 利用者カード 写真2. 改札ゲート

写真1は最近ちょくちょく泳ぎに通いはじめた横浜国際プールの利用券です。このプールは会員登録不要で、自販機でこのようなカードを購入し、写真2のような無人改札ゲートを通って更衣室へと向かいます。

写真3. 更衣室のロッカー 写真4. 扉裏のカードスロット

写真3は更衣室のロッカーです。空いてるロッカーには写真のようにリストバンド付きの鍵がついており、プール試用中はこれを腕につけておくようになっています。しかし空いてるロッカーに荷物を入れて鍵をかけようとしても廻りません。何故なら、写真4のように扉の裏にカードスロットがついており、先ほどの利用券を挿さないとロッカーが使えない仕組みなのです。利用者としての認証は改札ゲートで既に済ませているのに、どうしてここでまた利用券(=利用権)を示さなければロッカーを使えないのでしょう?

これが地味に不便なんです。σ(^^)はプリペイドカードを使っているので、改札前で財布から取りだして改札を通します。その後つい電車などのクセでカードを財布に戻してしまいます。その後、着替えて荷物を全てロッカーに押し込んで、さぁ鍵をかけるかって段でカードが必要であることを思い出し、再度荷物を全部出して財布を取り出すことになります(たいてい財布の入ったズボンは真っ先に入れるので一番奥に…)。帰りは逆に全ての荷物を持って改札まで行き、そこで初めてカードがロッカーの扉の裏に置き去りであることに気付き更衣室まで戻るはめになったことが何度も。扉の裏という目に付きづらいところにスロットがあるので、意識に昇りづらいんですよね。

先の疑問に戻りますが、あれこれ考えて思いつくのは「一人でいくつものロッカーを占有するのを防止するため?」位です。そんな人いるんでしょうか?いるのかも知れません。もしかしたらいるかも知れない。いたら大変だ。そんな発想でこのシステムがデザインされたのかも知れません。結果として少なくともσ(^^)が目にした範囲では当プールのロッカールームは多少そんな輩がいても平気なくらい余裕があります。それでもハードウェアとしてこういう作り込みをしてしまったので今更止めることもできないのかも知れません。

世の中にはこうした、一握りの利用者の“ずる”を防ぐ為に、他の大多数の利用者が日々不便を強いられて続ける結果となっているシステム設計が多い様に思います(デジタル放送や音楽ダウンロードサービスの著作権保護システムなど)。システムを設計する際には、サービスを提供する側が提示する「これだけは絶対許さない」という条件を満たすことばかり優先してしまいがちですが、利用者視点でそれがどういう意味を持つかも常に念頭においておきたいものです。 

2010.10.30追記:

匿名の方から、こうなってる理由がロッカーの鍵をもってゲートを出て、合い鍵を作れないようにする為であるとご指摘をいただきました。なるほど。それでも結局抜け道はあるということもご教示いただいてますが、ここには書かないでおきます(^^;)。結局のところ犯罪者がちょっと本気を出せば敗れる程度のセキュリティで、無辜の大多数の利用者が常に不便を強いられる点も著作権保護システムなどと同じなんですね。

ちなみにここのロッカーの鍵はディンプル錠になってるので、複製はそれなりに難しいはずです(σ(^^)の知識が古くなければですが…)。

664. いきなり落ちないブレーカー熱望


忙しい朝。キッチンではお母さんがレンジでおかずを温めながら、トースターでパンを焼いています。洗面所ではお姉さんがドライヤーで髪を乾かし中。そこえ起きてきたお父さんが「今朝は冷えるな」とかいいながらエアコンの暖房をオンした瞬間…

バチンッ!

一斉に家中の電気が切れ、2Fのパソコンで今日提出のレポートを仕上げていた弟の悲鳴が聞こえる…

みたいな事、誰でも一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか?そう、ブレーカーです。「なんか時々こいつのせいで電気が切れるけど、なぜなのかよく知らない」という人の為に簡単に説明しましょう。
 

一般的な配電盤の写真

ブレーカーが電気を遮断する場面は大きく3つあります。

  1. 家庭毎にあらかじめ契約した一度に使える電流量を超えて電気を使おうとした時
  2. 宅内の部屋毎の電気配線が耐えられる以上の電気を流そうとした時
  3. 漏電が起きた時 

です。1つ目の場合、写真の緑のアンペアブレーカー(契約アンペア数で色が違います)が動作し、家中の全ての電気が遮断されます。2つ目の場合は、奥の方に見えるたくさん並んだ「負荷ブレーカー」のうち該当するものが動作し、特定の部屋だけ電気が切れます。3つ目の場合にはまた別のブレーカーが動作します(写真には写っていません)。1つ目のケースは契約アンペア数を上げれば解決しますが、電気料金の基本料が上がったり、賃貸住宅の場合家主の許可が必要だったりします。2つ目は壁の中の配線の制約なのでかなり大がかりな対策が必要になります。3つ目は完全にトラブルなのですぐに電気工事屋さんに診てもらう必要があります。

2010.10.27修正:ブレーカーの説明についてご指摘いただきましたので表記を修正しました。

さて、この「家中を停電させて使いすぎを警告する」という手段。一昔前の扇風機や冷蔵庫が主だった頃にデザインされたんだと思いますが、デジタル機器が増えた昨今ではタイミングによっては大きな被害につながります。パソコンやハードディスクレコーダー等ではタイミングが悪ければ大切なデータを消失してしまうかも知れません。DVDメディアやプリンタ用紙などを無駄にしてしまうこともあります。

このデジタル家電の時代、アンペアブレーカーももう少しユーザに歩み寄ってくれてもいいんじゃないでしょうか。いきなり警告無しにブチっと切れるんじゃなくて、直前に「もうそろそろマズいです」って一言知らせてくれてもいいと思うんです。そうすればユーザも湯沸かしだけ後回しにするとかいくらでも対処ができ、トラブルを未然に防げるはずです。

昨今スマートグリッドという技術が注目されて実証実験が行われています。太陽光パネルなどの自家発電装置と電力会社からの電気を賢く使い分けて、場合によっては売電したりもする賢い(=スマート)電力ネットワークシステムのことですが、家庭内の端末には使用電力量をリアルタイムに表示できるものもあります。こうしたものであればその数値に応じて注意を促したりも簡単にできるのかも知れません。

できればそこまで待たなくても一般家庭にすぐに設置可能な”スマート配電盤”をどこか開発してくれないですかね…

2010.10.25 補足:

複数の方からブレーカーは安全のためについてるので遮断を遅延させるなどもってのほか、というコメントをいただきました。もちろんご指摘の通りで、本記事の主旨は、それに先だって何か別の手段、装置でお知らせしてくれたらいいんじゃないか、というものでした。誤解を招く表現だったことをお詫びいたします。

そして!すでにありますよ、というご連絡も匿名の方からいただきました!以前検索した時は見つけられなかったですが、やはりありましたか。そもそも普通の分電盤がいくらくらいするかわかりませんが、結構なお値段ですね。σ(^^)は賃貸住まいなので今ついているものを勝手に交換するワケにはいきませんが、是非今後建てられる新築物件には普及して欲しいですね。

663. 間欠ワイパーの間隔と表記の関係


三菱 コルト

写真はσ(^^)の愛車、三菱COLTのワイパースイッチです。この車に乗り換えて4年になりますが、唯一慣れないのがこの部分です。

COLTのワイパーには間欠モードがついていて、弱い雨の時は動作間隔を細かく調節することができます。それを行うのが内寄りのギザギザした部分で、ダイヤルになっていて回して調節します。この向きと動作間隔の関係がどうもしっくり来ないのです。

実際の動作は写真にあるように上側に回すと間隔が短く(=速く)、下側に回すと長く(=遅く)なります。ダイヤルの更に内寄りに白い長方形がペイントしてあってそれを示しています。ダイヤル側についてる白い点を動かして合わせる形です。長方形に入った切れ目が多い事に着目すれば「細かい」=せわしなく動作するとイメージできるのですが、逆に長方形の塗りが長いと考えるとむしろこっちの方が「密」=たくさん動くとも思えて来ます。白=水=雨が多い→下、と考えちゃったりも。 更にややこしいことに、ワイパーの基本動作としてレバー全体を上下に動かすワケですが、これが一番上が「切」、下に行くほど「間欠」、「弱」、「強」と動きが速くなっていきます。ダイヤルと逆なんです! いまだにほぼ1、2秒考えないと手が動きません。トシですかね(^^;)?で、悪いことに間欠動作の設定なので、フィードバックが即座に帰ってきません。時々動くワイパーを観察してその間隔を評価してはじめて目的が達成されたかどうかを知ることができます。更に再調整とかしてればすぐに10秒程度は意識を取られちゃいます。

どうしたらいいんでしょうね。σ(^^)が毎回悩むってことはσ(^^)にとっては長方形の切れ方が逆の方が自然なのかも知れません。皆さんはどう思いますか? ちなみに「文字で書く」という解決策はメーカーでは敬遠されがちです。車は多くの言語圏で販売するので、なるべく共通の部品で済ませてコスト削減したいという事情があるのです。万国共通に理解できるピクトグラムだけで表すのがコスト面では理想なんです。
 

トヨタ シエンタ

ちなみに、こちらはほぼ同時期(2006年)に購入したトヨタのシエンタのものです。こちらは割り切って英語を使っていますね。全世界共通かどうかはわかりませんが。さてこちらの場合、間欠のダイヤルの脇に記されているのが切れ目の入った三角形になっていて、面積の他に幅も変化をつけています。どちらに回せばより間隔が長くゆっくりになると思いますか?σ(^^)は幅が広い部分の方がたくさん動く、という印象を持ちました。しかし答えは逆。上へ行くほどゆっくりです。ダイヤルに「INT-」(=インターバル、間隔)とあるので、「上に回すほど間隔が大」ということが言いたいのかも知れません。この表示はどうなんでしょう?しかしレバーの動作との一貫性はあり、常に「下=たくさん動く」とだけ覚えればスッキリしそうですね。

いずれにせよ間欠ワイパーは比較的後になって登場したオプション的な機能なので、業界で統一されたルールはないようです。 

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