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255. どこで切り離せばよいのでしょう?~映画の鑑賞券


右手と左手にそのまま持って、真ん中で切り離してしまいそうです

映画館の窓口で、「大人2枚ください」といって受け取った映画の鑑賞券です。どこを境目として1人分ずつ切り離すのか、パッと見てわかりますか?

皆さんにも、複数人分の券をつながった状態で受け取った経験があるかと思います。受け取った後に、「これはあなたの分…」と、切り離して相手に手渡しますよね。しかしこの券の場合、注意深く見ないと間違えて、係りの人が半券として切り離すための境目から「ビリッ」…ということも考えられます。

係りの人に切り離される半券と、自分が受け取る半券。それぞれに表示されている内容は、レイアウトも含め全く同じものとなっています。入場ゲートで係りの人が切り離すときに、どちらを半券として渡しても良いように配慮されているのかと考えられます。しかし、2人分の券がつながった状態になると、図形やレイアウトによって1人分の券とは異なるまとまりとしても見えてしまい、間違った境目が浮かび上がってきてしまうのです。

正しい境目をみつけるための手掛かりは、席番号と申し分程度の背景模様しかなく、間違った境目を打ち消すほどの効果はありません。席番号のような細かい情報を読み取るよりも先に、同じ形やレイアウトの規則性を目で追い求めてしまうのですから。

映画館は、時にムードが肝心な場所になり得ます。間違えて切り離しちゃって、「キミ〜ダメだよ〜」って映画館の人に怒られて、気まずいムードが生じてしまうようなことは避けたいですね。

254. 日記分類マークのアイコンを改訂しました


もう気付かれた方もいると思いますが、使いやすさ日記のアイコンを新しくしました。「○×◇!」など、日記の種類を表していたアイコンです。今日は、どんなところを改訂したのか書きたいと思います。

よく配慮
されています
使いにくい! その他、
ご紹介
新提案
従来のラベル 従来のGood 従来のBad 従来のInfo 従来のIdea
改善後のラベル 改善後のGood 改善後のBad 改善後のInfo 改善後のIdea

改善前のアイコンには、様々な問題がありました。

1.アイコンの内容がわかりにくい。

例えばこれ。

従来のInfo

このアイコンはどんな意味なのでしょうか?コレだけを見て正しく答えられた方は少ないと思います。正解は「その他、ご紹介」に分類できる日記、です。

以前のアイコンはピクトグラムのみで構成していたため、その意味は閲覧者の解釈に頼っていた部分がありました。○や×のように明確な意味をもつ記号は解釈しやすいのですが、メモクリップや電球のように間接的に意味を示すピクトグラムは、具体的な説明がなければわかりにくいですよね。

ピクトグラムは、文字が分からない・読めない・読むのが面倒な時などに、形や色で記憶できるとても有効な記号です。しかし、このサイトのように不定期に閲覧されるような場合、アイコンは単独で意味を伝える役割を果たさなくてはならないため注意が必要です。

今回の改善では、より説明的に意味を伝えるために「GOOD」「BAD」「MEMO」「IDEA」という文言をプラスしました。このことによりアイコンの意味も覚えやすくなり、一度見た人であれば、直感的に判別することができるようになったはずです。

2.ラベルであることが分かりにくい

「このアイコンらしいものは何ですか?」という問い合わせをいただいたことがあります。

確かに何のためのアイコンなのかわかりにくいですね。日記の内容によっては「こんなアイコン見つけました!」というようなものもあり、紛らわしい状況だったと思います。

では、これを解決するにはどうしたらよいでしょうか。

  1. 凡例をわかりやすく提示する
  2. 日記内容とアイコンの関係がわかりやすいレイアウトに改善する
    1. アイコンをタイトルの前にもってくる
    2. 背景色や罫線などで、日記内容と日記情報を区別する
  3. ラベルらしいイメージにする

この中から、まず手始めにアイコンを「ラベルらしいイメージにする」改善を行いました。下の二つを見比べてみてください。

左:ただの×印 右:枠をつけて斜めにした×印

同じ×印でも右側の方がラベルらしいと思いませんか?日記の文章にシールをぺタっと貼ったイメージにすることで、日記の内容と区別しています。

今回のリニューアルでは、全てを変更する時間はかけられなかったため、アイコンの差し替えだけという制約がありました。しかし、いくつかの問題は解決できたと思っています。

これからも、使いやすさ日記が読みやすい日記、使えるサイトになるように改訂していきたいと思います。皆様からのご意見、つっこみお待ちしております。

253. おNEWの電池を見わけるパック


会社の時計が止まってしまいました。電池の交換をしようと思い、文具の棚を開けたところ『おNEWの電池を見わけるパック』と書かれてある電池を見つけました。使ってから分かったのですが、この包装パック、なかなか気が利いているのです。

一本ずつ包装パックを着けたまま開封できる

気が利いている点は2つあります。1つ目は電池を1本ずつ開封できることです。この電池の包装パックには電池と電池の境目に切り取り線がついています。そのおかげで開封時に余計な力をいれることなく1本ずつ取り出すことができるようになりました。2つ目は新品の電池かどうかが分かることです。包装パックが1本ずつ切り離して開封できるため、その時使わない電池は未開封のまま文具の棚にしまうことができます。そのため後から文具棚を見た人も電池が新品であることが分かるので、気兼ねなく開封することが出来ました。

包装パックの付いている電池は未使用に見える

この包装パックは2つの点“開封のしやすさ”と“新品の電池の見分けやすさ”を兼ね備えているため、会社などで複数の人と共有しやすくなっていると思います。1本ずつ電池を使う時や、みんなで共有して使う時の状況を考えた良い包装パックですね。

関連ページ
Panasonic アルカリ乾電池(リンク先消滅)

252. 熱湯の出し方~回転寿司屋の蛇口


回転寿司屋に行くとこのような蛇口をよく見かけます。湯呑みをボタンに強く押し当てると熱湯が出る仕組みです。

熱湯が出る蛇口

この蛇口、一見単純な作りに見えますが、初めて使う人にも利用方法は伝わるのでしょうか? 先日、回転寿司屋を利用したことがないという友人は熱湯を注ぐ時、左手で湯呑みを蛇口の下に持っていき、右手の指を湯呑みとボタンの間に差し込んで、ボタンを押そうとしました。その状態でお湯を出すと、手に熱湯がかかるかもしれません…。私は危ない!と感じ、すぐに湯呑みでボタンを押す方法を教えて、事なきを得ました。

なぜ友人は手でボタンを押そうとしたのでしょう。主な要因は2点ありました。

  1. 現状の蛇口やボタンの形状は、湯呑みでボタンを押すことが分かる特徴が少ない。
  2. 注意書きには「黒いボタンを押すとお湯が出ます。」と書いてあるが、「湯呑みで」とは書かれていないため、初めて使う時は湯呑みでボタンを押せば良いことが分からない。

このことから私達は1つめの要因に着目して、どのような改善をすれば分かりやすくなるのか、友人のためにアイディア出しをしました。その結果、以下のような工夫を施すのが良さそうだと感じています。

湯呑みでボタンを押すことが分かる特徴を作る

  • [案1] ボタンに湯呑みのマークを入れる
  • [案2] ボタンの幅を若干広げて湯呑みの形に合わせる
  • [案3] 湯呑みをテーブルに置いたままスライドさせてボタンを押せるようにする
    蛇口を下げて、前述の特徴を明示的にするため、テーブル面には湯呑みの押し込み位置にガイドをつける(これだど湯呑みを落とす危険も減らせる)

ボタンを手で押せないように見せる

  • [案4] 指先で押しにくくするため、ボタンをリング型にする

熱湯が出る蛇口は手軽に熱いお茶が飲めるのでとても便利です。しかし火傷をする危険も伴うため、初めて使う人にも安全な使い方が直感的に分かることが大事だと思いました。

251. はがしやすいお弁当用テープ


引っ越しをして一人暮らしをはじめてからコンビニでお弁当を買うことが増えました。それ自体はあまり良いことではないですが、ちょっとしたネタも発見できました。

お弁当のふたを止めるテープ

このお弁当のテープは両側の赤い部分に粘着剤がついていないので、簡単にフチをつかんではがすことができます。特に爪を切ったばかりの時などはテープがはがしにくくて苦労することがあるので助かります。また、透明なテープと違ってフチの位置が見つけやすく、どこからはがせばいいのかわかりやすいのでお年寄りや目の悪い人でもテープをはがすのが容易になります。

はがす部分の視認性が高い

ソースやドレッシングの袋をお弁当の容器に止めているテープもこのタイプが使われているのに気付きました。コンビニで買ったお弁当をレンジで温める際に、店員さんがソースやドレッシングを一度は外して、温めてからまた付けるという作業がやりやすいかもしれません。

テープ本来の目的は「何かを貼り付ける」ことですが、はがすときのことも考えてデザインされているのでとても親切だと思いました。

関連ページ
ニチバンのニュースリリース
新色で白も発売されたようです

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