右手と左手にそのまま持って、真ん中で切り離してしまいそうです

映画館の窓口で、「大人2枚ください」といって受け取った映画の鑑賞券です。どこを境目として1人分ずつ切り離すのか、パッと見てわかりますか?

皆さんにも、複数人分の券をつながった状態で受け取った経験があるかと思います。受け取った後に、「これはあなたの分…」と、切り離して相手に手渡しますよね。しかしこの券の場合、注意深く見ないと間違えて、係りの人が半券として切り離すための境目から「ビリッ」…ということも考えられます。

係りの人に切り離される半券と、自分が受け取る半券。それぞれに表示されている内容は、レイアウトも含め全く同じものとなっています。入場ゲートで係りの人が切り離すときに、どちらを半券として渡しても良いように配慮されているのかと考えられます。しかし、2人分の券がつながった状態になると、図形やレイアウトによって1人分の券とは異なるまとまりとしても見えてしまい、間違った境目が浮かび上がってきてしまうのです。

正しい境目をみつけるための手掛かりは、席番号と申し分程度の背景模様しかなく、間違った境目を打ち消すほどの効果はありません。席番号のような細かい情報を読み取るよりも先に、同じ形やレイアウトの規則性を目で追い求めてしまうのですから。

映画館は、時にムードが肝心な場所になり得ます。間違えて切り離しちゃって、「キミ〜ダメだよ〜」って映画館の人に怒られて、気まずいムードが生じてしまうようなことは避けたいですね。