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310. コーンが引っかからない缶


ゴールデンウィークも過ぎ、すっかり暖かくなってしまいましたが、寒い冬の帰り道にいつも買っていたコーンスープをご紹介いたします。

今までのコーンスープの缶では、飲み口に引っかかる部分があるため、コーンがうまくとれないことがありました。それを解消するために、飲み口を大きくした缶が売られていましたが、それでも缶の中にコーンが残ることがあり、気になってすっきりしませんでした。

飲み口にコーンが引っかかる

ところがある日、このような缶を発見しました。飲み口に引っかかる部分が無いので、コーンが缶の中に残りません。

フタができる缶のコーンスープ
飲み口に引っかかる部分がない

これでひっかかったコーンを取ろうとして、苦労する必要がなくなりそうです。

このボトル缶は清涼飲料水のボトル缶に比べ、飲み口が広くなっており、コーヒーやお茶などでも使われています。そして、飲み口が大きいという形状から、香りも楽しめ、湯飲みのように冷ましながら飲ことができます。さらにコーンスープではコーンが引っかかりにくいという利点もでてきました。たかが飲み口の形状でもこれだけの利点が得られるのですね。次はお汁粉の缶でも出してほしいです。

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309. 漢字の情報伝達力~ケータイの乗換案内を例にして


私は携帯電話の「乗換案内」をよく利用するのですが、最近その検索結果に漢字を用いたラベルが登場しました。そのおかげで、以前のように縦に長いページを全て確認しなくても、素早く快適に情報を調べるられるようになりました。

乗換案内の漢字ラベル

そのラベルは、[早]:最も早く着く、[安]:最も運賃が安い、[楽]:最も乗り換えが少ないの3種類あり、これらのラベルがあるかないかを調べるだけで簡単に目的の経路が探し出せます。携帯電話の画面は表示領域に限りがあり、できるだけ文字数の少ないページ構成が求められるという意味でも、優れたラベルだなと感心させられました。

このような漢字を用いたラベルは、携帯電話に限らず至るところに使われています。それは漢字が、文字自体が意味を持つ文字(表意文字)であるからだと思いました。ワープロソフトの「Word」のアイコンは「W」で表されていますが、その製品名を知らない人には意味が伝わりません。それは、アルファベットが文字自体に意味を持たないからではないでしょうか。

漢字には他の文字にはない情報伝達力があり、物事を簡潔に伝える際にはとても有効な手段になるのです。伝えられる相手が中国人や日本人などに限られることさえ気をつければ、その活躍の場はもっと増えてもよいのでは?と感じました。

308. どちらの色が速い?~中央線の発車標


新宿駅でJR中央線を利用した時のことです。階段を上っている時に電車の発車合図が鳴りました。

「急がなきゃ!」

JR中央線新宿駅の発車標

発車標を確認して、「オレンジ色のラベルだから各駅に止まる普通の電車だろう」と判断し、電車に飛び乗りました。しかし、乗った電車はCHUO SPECIAL RAPID(中央特快)という急行の電車だったのです。「間違えた〜」と、目的の駅を通り過ぎ、三鷹駅まで乗車する羽目になりました。

英語表示になっていたため、文字をあまり読まずに電車の速さを色だけで判断をしてしまいました。

「オレンジ色は普通の電車だと思ったのに…」

さて、ここが問題です。何故オレンジ色を普通の速さだと思ってしまったのでしょうか。

発車標を見ると、赤と緑とオレンジの3色が使われています。ここで注意して頂きたいのが、速さの表示で使われているオレンジ色が、行き先でも使われている点です。

そのことから、オレンジ色が標準の文字色だと思い込み「標準の文字色→標準の速さ」と判断してしまったのです。

発車標は英語と日本語が切り替わり表示されますが、今回のように急いでいるときには表示が切り替わるのを待っている余裕がありません。こういう時に、表示の紛らわしさが問題を起こしてしまうのですよね。

関連ページ
発車標のページ JR東日本 関東地区在来線
使いやすさ日記 『298. 新幹線の名前』

307. キャップをなくさないUSBメモリ


家電量販店でUSBメモリを見ていた時のことです。このキャップのかたちを見て、衝動買いをしてしまいました。

キャップが回転式になっていて、本体と一体化している

今までのUSBメモリは本体とキャップが分離するため、キャップが無くならない様に気を遣っていました。しかし、この製品はUSBメモリとキャップが一体化しているため、無くす心配がありません。それに、キャップのはめ方もユニークで面白いですね。

ただ、この製品はPCへの抜き挿しがしづらいというデメリットがあるのです。例えば、キャップの部分を持って差し込むとキャップが回転してガタつくことがあります。また、本体側面を持って差し込むと、側面に付いている書き込みロック機能のスイッチを誤ってロックしてしまうことがあり、データが書き込めなくなることがあります。

とても気に入っているこの製品ですが、上記のデメリットがあるせいで嫌だという人もいると思います。しかし、USBメモリを持ち歩くことが多い自分にとっては、キャップを無くす不安感がないというメリットの方が大きく満足しています。製品の使い方は人によって異なり、要求や評価も変わります。使いやすさって、製品が自分の使い方にあっているかどうかなんですよね。

306. 慣れるまで戸惑う選曲スイッチ~SONY携帯音楽プレーヤー


先日、携帯オーディオプレーヤーを購入したのですが、慣れるまでは操作に戸惑うことがありました。次の曲を聴こうと思い、無意識に回転式の選曲スイッチをひねると、今まで聞いていた曲が再び始まってしまうのです。

SONYのウォークマン

このプレーヤーは基本的に横向きで使用するのですが、上の写真のように片手で持って縦向きに使うこともできる製品です。横向きに使う場合、[上:曲送り][下:曲戻し]にスイッチをひねるので問題はないのですが、縦向きに使う場合、[左:曲送り][右:曲戻し]にひねることになり、違和感を覚えてしまいます。

この向きでは特に問題はない
よくある操作方法とは逆になっている

オーディオの多くは曲送りのスイッチが右側に配置されているため、なかなかこのプレーヤーの操作に慣れることができません。また、ブラウザなどのソフトウェアにおいても、左が「戻る」/右が「送る」という場合がほとんどで、いろいろなツールに触れている人ほど操作を間違えてしまいそうです。

「曲送り」「曲戻し」は上下よりも左右に並んでいることの方が多く、また左右それぞれの役割もおおむね決まっているのが現状のようです。それを考慮すると、操作を[上:曲戻し][下:曲送り]と逆にし、左右の操作性を確保した方が良いのでは?と感じました。

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