カテゴリー: 公共、住宅 (page 31 of 53)

303. 距離が分かる地下鉄の方向案内


丸ノ内線から半蔵門線に乗り換える時のことです。

案内表示に従い、半蔵門線のホームへ歩いていったのですが、たどり着く気配がありません。「もしかしたら道が間違っているのではないか?」と不安になってきましたが、そんな時、この表示が目に入りました。

半蔵門線の円の中心に乗り換えまでの移動距離が表記されている

この表示の場所からは、約120メートルで半蔵門線のホームに着くことを示しています。「あと120メートルか、もうちょっと歩けば着くのかな?」と歩いていくと、次の表示では数字が減っているので、自分の進んでいる方向があっていることがわかりました。

目的地までの距離を表しているだけの表示ですが、目的地にたどり着かないと不安になってしまう気持ちをうまく解消していると思います。いいですね。

298. 新幹線の名前


「のぞみ」「ひかり」「こだま」といえば東海道新幹線の愛称であり、速さで名称が異なっています。在来線では「急行」「普通」などの名称で速さが表されているのですが、東海道新幹線ではこの愛称が代わりとなっています。

新幹線の案内板の写真

写真を見ても分かるように、新幹線の案内板には速さの違い示すような表記は一切なく、「愛称の意味は常識的にみんな知っているでしょ」と言わんばかりの内容です。

海外からの旅行者など愛称と速さを結び付けられない人にとっては、NOZOMI・KODAMAのような愛称だけではなく、EXPRESS・LOCALのような直接的な表示が必要なのではないでしょうか。特に、自由席を利用する人・指定席に乗り遅れた人などにとって、それは重要な情報であるはずです。

新幹線は、在来線の「特急」扱いであり在来線に用いられている「急行」や「普通」のような表記ができない規則になっているそうなのですが、それに準ずるような分かりやすい表記が必要なのではないかと思いました。

293. 罪作りな自動ドア


朝、会社に行く前に駅構内にあるATMコーナーに立ち寄った時の事です。 そのATMコーナーは箱形で、中に2台のATMが設置されています。

ATMコーナーの自動ドアの写真

近づくと、2台ともお客さんが使用している様子。このATMコーナーは中に入って待てるほど広くはないので、入り口付近で待とうと思い、その手前で立ち止まろうと考えました。その瞬間、入り口の扉が開き、私は「え?」と驚きましたが、私以上に中にいたお客さんは驚いた様子で後ろを振り返り、暫くの間、怪訝な顔でこちらを凝視しました。

私は「いや、開けるつもりでは・・・」と思いながら、「すいません」と謝るはめに・・・。

このATMコーナーは入り口が自動ドアになっています。後で良く考えたら、驚いたお客さんの気持ちもよくわかります。お金の出し入れをしている時に、いきなり背後から扉が開けばそりゃ驚くのも仕方がないですね。 こういった施設では、自動ドアであれば、高齢者の方や体の不自由な方にとっては出入りがしやすくて良いと思います。しかし、入り口に背を向けてお金を出し入れする利用者の側から考えると、この自動ドアは、時に不安を与えてしまうありがたくないものなってしまうなと思いました。もちろん間違って扉を開けてしまう私のような場合にとっても。

以来、その近くを通る時、待っている人の姿を何げに見てしまいます。みなさん、扉から1.5mくらい離れて待っていますね。あの中には、私と同じ体験をした人が結構いるんじゃないかな。

ドアから離れて並んでる人たちの写真

291. 赤でも青でも残り時間のわかる信号


秋葉原にヨドバシカメラができたということで足を伸ばしてみたところ、お店の前の横断歩道で新しい歩行者用信号機を発見しました。 赤・青信号の両方にはインジケーターが付いており、目盛りが段々減っていくことで残り時間が一目わかります。

新型インジケーター付き歩行者用信号機

今までのインジケーター付き信号機は赤信号の待ち時間のみを表しており、青信号の残り時間は従来通りの「最後の数秒間の点滅」で表されていました。赤・青信号とも同じ表示に統一されたことで、利用者にとって直感的で分かりやすいものになっています。

そしてなにより、青信号の残り時間の全てが表示されているので、急に点滅して慌てて走り出すというようなことはなくなるのではないでしょうか。この様な表示があることで信号無視などが減少し事故が少しでも減ると考えると、非常に良い信号機だと思いました。

関連ページ
使いやすさ日記『30.信号待ち〜より良いインジケータの提案』

290. 楽に通れます~ウィーンの地下鉄改札


先日ウィーンの信号機ネタをご紹介しましたが、今度はウーバーン(地下鉄)の改札をご紹介しようと思います。

切符を購入していざホームへ!と思ったら、ホームから来る人向かう人、皆、手すりのような所を素通りしていきます…。

一瞬、「ただ乗り?」、と疑いの目で見てしまいましたが、実はこれが改札なのでした!

写真の茶色い手すりのようなものが改札で、その上にある青い箱が切符に打刻する機械です。改札へ入る時に切符を通せば、改札を出る時や乗換時にはゲートをそのまま通過するだけになります。

手すりのような改札が並んでいる

ちなみに、私達が利用した駅はU4線とU6線の乗換駅でした。

各線の改札は独立しており、乗り換えるためには一度改札を出て乗り換え路線の改札へ向かいます。そのため、みんなが「ただ乗り」しているように見えたんですね。

また、ウィーンのウーバーンは全部で6路線あり、それぞれ色分けされています。

「U4」や「U6」という表示だけでなく色も頼りに改札を通るので、「改札を出た」というより、「緑から茶色の改札へ向かった」という感じです。

システムを理解できた所で改札に切符を通し、乗換では改札を素通りしてみました。

なかなか便利なシステムですよね。一度切符に打刻すれば、降りる時に切符を探して慌てることも、荷物を持ち替えたりすることもないのですから。

便利だなと思いつつ、改札から出る時に切符の在処がわからなくて慌てた私は、やっぱり日本人なんだと痛感しました…。

関連ページ
使いやすさ日記『40. 駅の自動改札を通るときに…』

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