カテゴリー: 公共、住宅 (page 27 of 53)

359. 乗り換えゲートまでの時間表示~ロンドン ヒースロー空港


ロンドンのヒースロー空港で乗り継ぎをした時、こんな看板を見つけました。現在地から出発のゲートまでの、おおよその時間が表示されています。

ゲートまでの到達分数が表示されている

この看板は人間の背丈よりも大きく、トイレの近くやエスカレータわきなど、目立つ所に設置されていました。

今いる所からゲートまでの目安時間がわかると、すごく助かると思うんです。以前、羽田空港でなかなかゲートに着かず、時間もギリギリだったため、相当焦った記憶があります。羽田空港の表示には、ゲートナンバーと方向しかなく、到着するのにかかる時間がわからなかったのです。
たとえ急いでなくても荷物が重いだけで、「まだかかるのか???」と気持ちが萎えますよね。

その点、こういった時間表示があれば、「ここから時間がかかりそうだから、もう移動しよう」とか、「ゲートまですぐだからコーヒー買ってこようかな」とか、自分の持ち時間をいろいろと活用できます。 なにより、海外旅行に不慣れな人や、初めてそこに来た人にとっては、時間表示があると随分安心できるんじゃないでしょうか。

ご多分に漏れず海外に不慣れな私も「乗り換えしそびれるんじゃ・・・?」とハラハラすることなく、落ち着いて看板横のトイレに行くことができました。 

■関連記事

303.距離が分かる地下鉄の方向案内

(初出時、一部テキストが欠落していました。お詫びして修正いたします。)

358. 半円形のピンチハンガー


みなさんは、洗濯物をどこに干してますか。私は部屋のカーテンレールにハンガーを吊るして干しています。本当はベランダに干したいのですが、夜お洗濯することが多いため どうしても部屋干しになってしまいます。

半円形のハンガー

靴下やハンカチを干すのに便利なピンチハンガー、普通は四角形や円形ですよね。でもこの商品は円形のハンガーをちょうど半分に切ったような形です。

そう!これは壁面用のピンチハンガーなんです。

それまでは、円形のハンガーを無理やりカーテンレールに掛けて洗濯物を干していたため、ハンガーが傾いて洗濯物が重なったり、ガラス面にぶつかったりしていました。でもこのハンガーなら壁面に沿うように収まるため、洗濯物を水平のまますっきりと干せるのです。まさに私の生活にぴったりマッチした商品。 消費者のニーズを掬い取った優れた商品だと思いました。

この商品は何気なくお店をうろついている時に発見しました。半月型の形状にピンときて、部屋干し用だということが一目で判りました。機能を直感的に伝える端的な形も、大切なポイントの一つだと思います。

354. セットであると便利~都営大江戸線の時刻表~


先日、都営大江戸線を利用した時に、改札付近にこのような時刻表がありました。

時計付き時刻表

この時刻表は時計とセットになっていて、 時刻表を見るときに比較対象としたい現在時刻が 一緒に確認できるようになっているのです。 そのため、腕時計を見たり、携帯電話を取り出したり、 近くに時計がないかきょろきょろ見回さなくても現在時刻が確認できるので、ちょっとした手間が省けます。さらに、時計がデジタル表示なので時刻表との比較もしやすいですね。

今回ご紹介した時刻表にみられるように、ユーザができる限り少ない視線移動で必要な情報を確認できるようにするということは、 使いやすさを考える上で基本的なルールと言えます。そのためには、作り手がユーザの振る舞いを考えて必要な情報を組み込むことが重要だと思います。

その後、電車に乗ったのですが、時刻表のある改札からホームまでの距離があり、思ったより移動に時間がかかりました。時刻表にホームまでの所要時間が表示されていると、時間があるのに変に慌てたりせずに済むのでより親切だと思いました。

353. あの手この手が用意されています~地下駐車場~


立体駐車場や大きな駐車場で、駐車位置の番号を忘れてしまい、自分がどこに車を止めたか分からなくなったことはありませんか?私は数字を覚えるのが苦手なので、何回か復唱してみたり、語呂合わせを考えてみたりするのですが、結局忘れてしまいます。

先日利用したみなとみらいの地下駐車場に、駐車位置番号を忘れても車に辿り着ける手がかりがいくつもありました。

数字だけでなく色と絵でも駐車位置が表示されています

それは、駐車位置が「数字」だけでなく「色と絵」でも示されていたのです。 「色と絵」はフロア内の駐車エリアを示していて、絵は各フロアで別々となっています。この「色と絵」によって駐車エリアが限定されれば、後は自分の目で車が探せます。数字(駐車位置の番号)と比べると、位置情報はおおまかになりますが、車を探す手がかりとして十分役立つと思います。

とは言え、「数字」でも「色と絵」でも忘れてしまいそうだという方、ご安心下さい。 なんと、駐車位置付近の柱に紙のフロアマップも用意されていました。マップには柱位置(現在位置)の表示があり、「色と絵」よりも正確な駐車位置が分かるようになっています。マップがあれば、位置情報を覚えなくても済みますね。

紙のフロアマップでも駐車位置が表示されています

この駐車場では、あの手この手で駐車位置に辿り着けるような工夫がされていて、とても感心しました。

347. 捨てる先を間違え易い ゴミ箱の分別表示


先日駅ビルを歩いていたときのことです。

私は手に持っていた紙くずを捨てようと、通路脇のゴミ箱へ手を伸ばしました。

左に可燃物用のゴミ箱、右に不燃物用のゴミ箱

さて、私はどちらのゴミ箱に手を伸ばしたと思いますか?

答えは「もえないゴミ」と書かれたゴミ箱の方です。手を放す直前にゴミ箱の中身を見て、それが可燃物用のゴミ箱でないことに気付きましたが、あと一歩で間違えて捨ててしまうところでした。

私が捨てようとしていたのは紙くずであるにも関わらず、なぜ「もえないゴミ」と書かれたゴミ箱に手を伸ばしてしまったのでしょう?

それは私がゴミ箱に書かれている文字をきちんと読まず、 「<赤=燃えるイメージ>だからこれは燃えるゴミ用のゴミ箱だ。」 と思い込んだからです。つまり私は「燃える」「燃えない」の違いを、読まないと分からない「ことば」ではなく、見た瞬間に目に飛び込んでくる「文字の色」だけで判断していたため間違えてしまったのです。

このような間違いをなくすためにも、「ことば」と「色が与えるイメージ」を適切に対応させることが重要ですね。


参考日記
『299. 赤い光のアフォーダンス~IHクッキングヒーター』
http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/299.html
 

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