先日駅ビルを歩いていたときのことです。

私は手に持っていた紙くずを捨てようと、通路脇のゴミ箱へ手を伸ばしました。

左に可燃物用のゴミ箱、右に不燃物用のゴミ箱

さて、私はどちらのゴミ箱に手を伸ばしたと思いますか?

答えは「もえないゴミ」と書かれたゴミ箱の方です。手を放す直前にゴミ箱の中身を見て、それが可燃物用のゴミ箱でないことに気付きましたが、あと一歩で間違えて捨ててしまうところでした。

私が捨てようとしていたのは紙くずであるにも関わらず、なぜ「もえないゴミ」と書かれたゴミ箱に手を伸ばしてしまったのでしょう?

それは私がゴミ箱に書かれている文字をきちんと読まず、 「<赤=燃えるイメージ>だからこれは燃えるゴミ用のゴミ箱だ。」 と思い込んだからです。つまり私は「燃える」「燃えない」の違いを、読まないと分からない「ことば」ではなく、見た瞬間に目に飛び込んでくる「文字の色」だけで判断していたため間違えてしまったのです。

このような間違いをなくすためにも、「ことば」と「色が与えるイメージ」を適切に対応させることが重要ですね。


参考日記
『299. 赤い光のアフォーダンス~IHクッキングヒーター』
http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/299.html