カテゴリー: 公共、住宅 (page 17 of 53)

529. 矢印の方向へ進め!エスカレーターの方向表示灯


ある日の帰宅途中の出来事です。私が電車を降りて、上りエスカレーターに乗ろうとしたちょうどその時、前の人がブザーの音と共に立ち止まったのです。どうやらこの人、隣の下りてくる方に乗ろうとしてしまったみたいなのです。普段ならあまり起らない出来事。どうしてこんなことになったのでしょうか?

(写真1)エスカレーターの両脇に立つ運転方向表示灯

実はこのエスカレーター、一定時間使用しないと運転が停まる作りになっています。この時もちょうど上下両方向が停まっていたため、間違えて下りてくる方に乗ろうとしてしまったのですね。ただ、こういう事態が起らないよう、このエスカレーターには乗り口に運転方向を示す表示灯が設置されています(写真1矢印)。それでも間違えてしまったということは、きっとこの表示に気がつかなかったのでしょう。

表示灯を設置する上で重要なのは、まず表示が見えやすい位置にあるかどうか、そしてそれが分かりやすい表示であるかどうかだと思います。そう考えると、この表示灯では十分とは言えません。

そこで、発見!乗り換えのため経由した駅には、もっと分かりやすい表示灯が設置してありました。(写真2) 

(写真2)上面と正面(進行方向に矢印がアニメーション)の両方で、方向を表示する表示灯

まずは上面!例えば正面以外の方向にいる時や、すぐ側を通り正面の表示が見えない場合でも、ここに表示があれば自然と目に入ります。そして、正面の表示もより大きく、分かりやすい言葉や進行方向を表す矢印のアニメーションなど、とても目を引く作りになっています。これならば、どちらに乗るべきなのかが容易に伝わってきますよね。

伝えるべき情報を確実にユーザーに伝える。当たり前のように聞こえますが、これができていないモノって結構多いんですよね。
 

528. 見通し良好!~工事現場のフェンス~


私が普段よく利用している最寄駅で少し前から工事が始まりました。他の工事現場同様、周囲をぐるりとフェンスで囲って作業が進められています。出掛ける度にこの脇を通るのですが、今まで目にしてきた工事現場には無い工夫がされていることに気が付きました。

角部分が透明な工事現場のフェンス

この工事現場では、フェンスの角にあたる部分が透明になっています。
このような透明の部材を採用することによって、曲がった先の状況が確認しやすくなり、出会い頭の事故を未然に防ぐことができます。先日も曲がる手前で人の存在が目に入り、危険を回避することができました。

工事現場に設置されるフェンスは非常に背が高く、曲がり角は見通しが悪くなりがちです。
私は今まで、曲がり角では足音など人の気配に注意するようにしていましたが、工事現場には騒音がつきものです。そのため気配がかき消されてしまい、人や車の存在に気づかなかったこともありました。しかし、角にあたる部分が透明のフェンスならこうした問題も無くなりそうです。

フェンスの一部を透明にしただけのちょっとした工夫ですが、そこを通る人のことをよく考えているなぁと感心しました。 

515. 上へ行くエレベータはどこ?


先日、横浜の『大さん橋国際客船ターミナル』へ行った時のことです。1階にある駐車場へ車を止めて、2階へ上がるエレベータのある場所まで、案内にしたがってたどり着きました。しかしそこでは「下の階へ行く」と思われるエレベータしか見つけられず、焦ってしまいました。

たどり着いた先にあったエレベータ

ところが、エレベータに描かれているサインをもう一度よく見ると、実はこれが上へ行くエレベータだったのです。私が「このエレベータは上へは行かない、下に行くもの」だと勝手に思い込んでいたことが、見つけられなかった原因でした。

ではなぜ、私はこのような勘違いをしてしまったのでしょうか?

このエレベータは、油圧によってジャッキが動作することで、ガラスで覆われたカゴが上下する仕組みになっていました。私の中では「エレベータは、動く方向に柱や壁があり、囲まれているものだ」と思い込んでいたため、初めて見たこのエレベータが上に行くとは想像できなかったのです。 

油圧でカゴ全体が上がっていく

柱や壁などが無くスッキリとしていて、デザインはとても美しいと思います。しかし、今までに無かった形状のエレベータなので、サインなどで「上に行く」ことをもっとアピールする配慮があってもいいかと思いました。

514. 入居者に贈る、目盛り付きカーテン


引っ越しは新生活への期待で心躍るイベントです。しかし入居直後は荷物の仕分けや住所変更、ガス水道電気の手続きなどで大忙しです。さらに新しい部屋には照明やカーテンが付いていないことがほとんどなので、即急に買いに行かなければなりませんよね。

以前私が引っ越しをした時、窓枠の寸法を測ろうにもダンボールの山からメジャーを探し出すことができず、カーテンを買えませんでした。そのためカーテンの無い部屋で寝ることになり、誰かに覗かれているんじゃないかと一晩中気になり眠ることができませんでした。

ある日、友人が引っ越しをするというので、手伝いに行きました。その日が入居日で、まだ生活感の無い部屋にポツンと1つ変わったカーテンがかけられていました。(写真1) 

写真1.目盛り付きカーテン

近寄ってよく見ると、カーテンの2辺に目盛りが付いています。窓枠に沿って目盛りがふってあることから、どうやら窓枠の寸法が測れそうです。(写真2)

 写真2.カーテンの目盛り

これなら新しいカーテンを買う前に、ダンボールの山からメジャーを探すことなく、窓枠の寸法を測ることができますね。しかもこのカーテンがあるおかげで、外から室内の様子が見えにくくなり少し安心できそうです。

引っ越しは、新生活への期待以外に色々と労力を使う大変なイベントです。そんな入居者を気づかった目盛り付きカーテンの存在に、ほっと心が温まる思いでした。 

510. トレーのゴミを片手でポイっ


皆さんは、ファーストフード店でゴミを捨てるのに手間取って、困った経験はありませんか?

うまく捨てられません

私がよく行くファーストフード店のゴミ箱は、投入口にフタが釣り下がっているタイプです。そのため、荷物を持っている時などトレーと逆の手が塞がっている場合は、フタが開けられず困ってしまいます。トレーの端で押しても、上に載っているゴミを投入できるまでフタを押し開けることは出来ません。

しかし、先日立ち寄ったファーストフード店では、このようにフタの構造に工夫を施したゴミ箱になっていました。 

マクドナルドのゴミ箱

このゴミ箱では、フタが左右に分離しているので、軽い力で押すだけで、差し込んだトレーと同じ幅だけ開くことが出来ます。

ロッテリアのゴミ箱

こちらは、フタが上下に分離しています。下のフタをトレーで押すと、それに応じて上のフタも自動的に開く構造となっています。

このようにフタの構造が変わることで、片手が塞がっていてもトレーのゴミが楽々捨てられました。手軽においしく楽しめるファーストフードだからこそ、食事のあとも気楽に済むような「隠し味」はうれしい限りですね。

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