カテゴリー: パッケージ (page 6 of 30)

651. 持ち手つき? お弁当用冷凍食品の小分けトレイ


私は、忙しい朝でもお弁当を用意して出かけています。そんな時に活躍するのが、必要な分だけ切り分けて電子レンジでチンするだけでよい、冷凍食品です。

ただ、切り分けた小分けのトレイですが、温めるとふにゃりと柔らかくなってしまいます。そのため、レンジから取り出す時に熱くなったおかずが直接手に触れやすくなり、以前から気になっていました。しかもその時、手におかずの油やソースがついてしまい、ただでさえ時間が惜しいのに手を洗う手間も増えてしまうのです。

柔らかくなったトレ

今回見つけたお弁当用のハンバーグのトレイでは、角が持ち手のようになっています。
そこを持てばレンジから安全に手を汚さず取り出すことができました。

持ち手のついたトレイ

けれど、この持ち手のようなものは6個入りのうち、真ん中の2つにしかついていません。4隅のトレイは、縁に指を当てられる大きさがあるとはいえ、真ん中の2つのトレイと比べれば、持ちやすさには差を感じます。どうして違いがあるのかと、その時思いました。

小分けトレイ

気になったのでメーカーに問い合わせたところ、トレイ自体の強度の関係上このような形状になり、偶然持ち手として使えるようになっていたようです。

このようにパッケージを考えた人の意図とユーザーの使い方が異なることってありますよね。実際にものを使うシーンで、まだまだ気づいていない使いやすさのヒントがいっぱいあるのかもしれません。

たまたまではあったのですが、私が持ち手だと思ったトレイの部品が、全てのトレイにつくと、もっと使いやすくなるのになぁと思います。

650. その場でサイズ確認できるマスクのパッケージ


新型インフルエンザの記憶も新しい今日この頃。いまさらになって風邪をひいてしまいました。せきがひどいもののインフルエンザではないようなので、のうのうと暮らしていましたが、先輩から「せきが出るならマスクをつけなさい!」と注意をされてしまいました。確かに会社内でゴホゴホせきをしているのはマナー違反だと思い、使い捨てマスクを購入することにしました。

早速近所のドラッグストアのマスク売り場に行ってみて、なんとなく取り上げてみた商品のパッケージの裏面にこんな表記がありました。

パッケージにサイズの測り方が載っています

「なるほど」と、パッケージに記載されている通りにその場でサイズを測ってみました。どうやら私は小さめサイズが適しているようです。

パッケージ脇のメジャーでサイズを確認!

…私、顔大きいのにどうかしら?と疑いつつも小さめサイズを購入し、いざ装着してみると、意外にもピッタリフィット!思ったよりマスクの伸縮性があるのがいいのかも。それとも私の鼻が低いだけかしら…。もしもこのメジャーがなかったら、ふつうサイズを購入していたと思うのですが、ふつうサイズだと私は鼻の辺りが少しゆるくなりそう…。

マスクのような衛生用品は、開封後の返品はできませんし、試着サンプルを設置するのも難しいものですから、このようにパッケージを開封せずにサイズの目安確認ができると、購入時の失敗も少なくなりそうですね。
ただし、インフルエンザの飛沫感染や接触感染への注意が呼びかけられる中、不特定多数の人が触れるであろうパッケージに衛生面の不安を感じる人もいるかもしれません。実際、風邪ひきの私もお店に行っているわけですし。やっぱり、家に帰ったらきちんと手を洗うことは大事ですね…。今度からは風邪をひくまえに予防を心がけたいと思います。

649. サロンパス「介の字貼り」の効き目


肩こりとは無縁の私とは対照的に、私の父親は体のあちこちが“こる”ようで、昔からサロンパスを貼ってあげていました。

“こり”の味方、サロンパス

首の後ろや背中といった、本人が自分では貼りにくい部分が私の受け持ちです。背中越しのためか、父親からの指示はいつも大ざっぱで、サロンパスを手にした私が「ここらへん?」「あと何枚?」などと貼る位置や枚数を何度も確認していたことを覚えています。こっている本人にとっては「早く貼って」という気持ちでしょうが、どこに貼ればいいのかわからない私としては目標が定まり切らず、まごまごしてしまうのです。そんなことを繰り返すうちに、サロンパスを渡されるとつい構えてしまうようになっていました。

それから数年後・・

新郎新婦が初めての共同作業を行うCMでお馴染みの「介の字貼り(すけのじばり)」が、サロンパスを貼るときの苦手意識を払拭してくれました。

「介」の字に貼るから「介の字貼り」

というのも、「介の字貼り」の登場以来、それが一つの貼り方の目安となったからです。
なにやら、首、肩、背中は僧帽筋(そうぼうきん)という一つの筋肉で繋がり、互いに影響し合っているため、こりをほぐすにはこの3箇所に貼るのがよいらしく、そのことを、誰もがイメージしやすい「介」という字になぞらえて表現したのでしょうね。
おかげで、要領のわからない私のような人でも、目安をもとに細かな要望にも対応しやすくなりました。一方、貼ってもらう側にとっても、背中にうんと手を伸ばして指示しなくてもよくなり、ずいぶん説明が楽になったようです。

商品のネーミングがその用途や機能を説明する例は見られますが、貼る側と貼られる側の意思疎通を円滑にしたというところに、「介の字貼り」というネーミングの効果が凝縮されているのでしょう。ネーミング一つで、意識や使い勝手まで変えてしまうことに、言葉の持つ奥深さを感じました。

《参考》

「介の字貼り」効果
http://www.salonpas.jp/pc/campaign/explanation.html

647. サービスエリアの紙コップ~ドライブ中の疲れに効くツボを記載~


長時間ドライブの途中、サービスエリアに立ち寄ったときのことです。クルマの中でずっと座っていた疲れを取ろうと、伸びをしたり、おみやげ屋を覗いたりと気分転換をしていました。そんな中、サービスエリアの一角にティーサービスがあったので、「お茶が飲める♪」と近寄ってみました。

ティーサービスのお茶マシーン

前の人にならうと、紙コップをポコッと取り出して、その横でお茶を注ぐシステムのようです。さて、私の番。ボタンを押して出てきた紙コップには、何やらイラストが描かれていました。

「腰痛解消」のツボを示すイラスト

ドライブの疲れに効く「ツボリフレッシュ法」のイラストでした。写真の「腰痛解消」以外にも、「目の疲れ」「眠気がしたら」「車酔いで困った時」といったイラストがありました。紙コップの指示を見て試しに押してみたところ…はい、若干腰が軽くなったような気がしました。気休めだとしても、休憩中の話題の一つになったので良しです。

サービスエリアを利用する人の多くは、ドライブ中の休憩が目的だと思います。その休憩中、お茶でホッと一息つくときに、紙コップを通してツボ押しリフレッシュ法を教えてくれるとは、サービスエリアの利用シーンを想定したおもしろいアイデアだなぁと思いました。

640. 開封するまで読めない説明書き ~ハンディモップのパッケージ~


新しい季節を気持ちよく迎えたいと思い、ハンディモップを購入しました。さっそく使ってみようとパッケージから取り出したところ、台紙のおもて面に「この容器は入れ物として使えます」という表示が目に留まりました。どうやらパッケージ自体がケースにもなるようで、台紙を切り抜けば、使い終わった後に再び収納することができるのです。

元のケースがそのまま使えるって気が利いているなあと思ったのですが、よくよく考えてみると、この表記は開封するまでモップの陰に隠れて読むことが出来ません。また改めて台紙のうら面を見てみましたが、パッケージの再利用に関する説明書きは見あたりませんでした。これでは、せっかちな人は開封時に台紙を破いてしまうかもしれません。

台紙のおもて面 台紙うら面
開封前はモップに隠れて説明書きが見えません

もちろん、入れ物として再利用できなくなったとしても、モップの機能には何ら影響はありません。そもそも見た目を気にして、このような使い方をしないという人もいるでしょう。そうは言っても、せっかくの工夫です。もう少し目に付きやすいところに表記があれば、台紙を破ってしまわないようユーザも気をつけることができますね。

どんなに素晴らしい工夫を施したとしても、ユーザにきちんと伝わらなければ、台無しになってしまいます。作り手側の意図することを分かりやすく伝える工夫もデザインしなければならないと再認識させられました。

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