カテゴリー: パッケージ (page 5 of 30)

682. 液晶保護フィルムにも使いやすさ競争の波が


前回に続きPlayStaiton Vitaネタです(以下PSVITA)。

682

写真はSONY純正の液晶保護フィルムを開封したところです。実際に貼り付けるのはやや緑がかった部分のみ(緑色は保護フィルムの保護フィルムで使用時は透明)なのですが、見てわかるとおり、位置決め用にボタンパッド部分にはめ込む位置合わせ用の台紙がついています。まずこの台紙をセットして位置決めをした後、写真下部に見える白いタブを左に向かって下へめくっていくと、ピッタリの位置に貼ることができる、という訳です。 液晶保護フィルムはホコリと空気の混入を防ぐのが成否を分けるのですが、その為には一発で貼り終えることが重要です。せっかく綺麗に貼れたのに位置がズレてやり直し、なんてことになると大抵そこでホコリが入ったり折れ目がついてしまい失敗します。こういう工夫は大いに歓迎です。

液晶保護シートは比較的利益率が高い商品らしく、最近では1つの製品に対し複数のメーカーが専用フィルムを販売しています。それどころか低反射タイプ、光沢タイプ、指紋軽減タイプ、プライバシーフィルタタイプなど1社がいくつものバリエーションを投入し、メジャーな製品には20〜30種類も保護フィルムの選択肢がある、といった状況もザラです。最近ではフィルム自体の性能だけでなく、「誰でも貼れる」「絶対失敗しない」など貼りやすさを謳ったPR合戦も盛んです。コンビニおにぎりの包装のように、ちょっとしたアイデアで実用新案や特許でも取れればひと儲けできるかも知れません。

680. ヒネルだけで開栓!キューピー ヒネルキャップ


先日実家で母で「ちょっとこれ開けられないんだけど?」と写真1の状態のドレッシングの瓶を渡されました。

写真1

いつもの見慣れたプルリングがついていません。あれこれいじってみても開く様子がない。瓶に貼られたラベル(写真2)を見ると「右に締め込む」、「カチッとなったら」などという文字が目に入ったのでグルグルまわして見るも変化なし。そこでようやく「キャップをはめたまま」という記述に気付く。母に「これ他にキャップがついてたんじゃない?」と写真3のキャップが出てきました。めちゃめちゃ目立つとこに説明書いてあるじゃんっ!

写真2 写真3

その通りにしてみるとカチッと鳴り、フタを外してみると見事開栓していました。抜けた内蓋はキャップの内側にくっついていました(写真4、5)。

写真4 写真5

お見事。従来のフタはとった後でドレッシングがついて置き場所に困るゴミが出るので、食卓で開栓するとちょっと困ったことになりがちでしたが、この方式では解決されています。また爪を伸ばしたりしている人も躊躇なく開けられるでしょう。この新しい開け方はキューピーご自慢のヒネルキャップというらしいです。昨年2月には登場していたようですが迂闊でした(そういえば最近あまりドレッシング買ってなかった)。公式ページで動画付きの解説を見られます。キューピーではこれを「革命的なユニバーサルデザイン」と称しています。そういう商品の中には真にユニバーサルとは言えないツッコミどころが残るものも多いのですが、これには素直に脱帽です。衛生面での優位性もPRされています。やり方がわかってさえ入れば誰にとってもネガティブな点はなさそうです。あ、条件入っちゃった(笑)。まぁ、実際に母はラベルに気付けずにキャップ外しちゃってましたし、目の不自由な方はいきなり渡されたら困ってしまうかも知れません。ただそれは過渡的な問題ですし、一時期はTVCMでもPRしていたようです(これも見たことなかった…)。わかっていれば両人とももこちらが良いと言うんじゃないでしょうか。

当面は自社製品の差別化の為に活用されることでしょうが、はやく世の中に浸透していってくれると良いですね。

(それにしても人がもうちょっとラベルを読んでくれるようになると開発現場は楽になるんだけどなぁ…)

661. 回してFit! メガネケース


メガネを買い替えました。
その新しいメガネに付属してきたケースが気に入っているのでご紹介します。

写真1:買い替えたメガネの付属ケース
写真2:(1)回すことで、(2)フタが下がります

このメガネケースは2本の円柱状の入れ物でできており、上になる方を回すことでフタができます。この機構によって、どんな幅のメガネにもフィットさせて収納することができるのです。

わたしは車の運転時など遠くを見るときにしかメガネをかけないので、メガネはいつもケースに収納しバッグに入れて持ち歩いています。ただそうすると、一般的なケース(写真3)ではメガネとケースとの間に隙間ができ、ケースの中でガタガタとメガネが振られるので、なんとなくメガネに良くないのではないかと気になっていました。

写真3:以前持っていたメガネケース

その点このケースはメガネにフィットするので、持ち歩いてもそういった不安がありません。ずっとメガネをかけている人でも、もう1本メガネを持ち歩いて用途や目的によってかけ替えるという人をたまに見かけます。このケースのどんなメガネにもフィットするところは、そういう人には特に有効かもしれませんね。

メガネを日常的に持ち歩く、そんなユーザのこともこのメガネブランドはちゃんと見てくれているようです。わたしも見習って、視力は下がっても視野は広げていきたいと思います。

656. これも使える?凹みのあるボタン電池のパッケージ


先日、腕時計が動かなくなったので裏蓋を外すと、LR44というボタン電池が入っていました。ボタン電池の品番は覚えにくく、サイズも分かりにくいため、古い電池を片手に家電量販店に出掛けました。すると、『SR44』という表記で電池サイズと同じ凹みのある、変わったパッケージを発見しました。

SR44のパッケージ(写真=左) パッケージの凹み(写真=右)

興味本位でその凹みに古い電池をはめてみるとピッタリでした。「あれっLR44じゃなくても、SR44でもいいのかな?」という発見と同時に、本当に大丈夫かと半信半疑に。そこでよくパッケージを見ると、『LR44機器に使えて2倍長持ち』と書かれていたので、安心して購入することができました。

乾電池の場合、同じ単3でもマンガンとアルカリのように性能が異なるものがあります。ボタン電池も同様、“普通のLR44”と、“高性能の SR44”のように、同じサイズでも異なる品番のものが存在することを初めて知りました。メーカに問い合わせると、以前から私のように「この電池も使えるのですか」という問い合わせが多く寄せられるため、このようなパッケージを開発したそうです。

私もこのパッケージを見つけていなかったら、不安でSR44ではなく、LR44を購入していたでしょう。
このパッケージは、ボタン電池の互換性について知らないユーザにとって大変有効だなと思いました。おかげさまで腕時計も長持ちしそうです。

655. 親切なようで不親切なマクドナルドの「除きました」シール


私はマクドナルドでハンバーガーを注文する際、苦手なピクルスを抜いてもらうようお願いをします。注文したハンバーガーは下の写真のような状態で提供されます。

包装に貼られている「Made for You」のシール

通常は包装紙のみですが、トッピングが除かれている商品にはこのシールが貼られます。ちなみに、シール下部にあるアルファベットは各トッピングの頭文字で、
M=マスタード、K=ケチャップ、P=ピクルス、O=オニオン、S=ソース、C=チーズ、L=レタスを示していて、ピクルス以外にもこれらのトッピングを抜くことができるそうです。

シールがあることで、トッピング抜きの商品と通常の商品との見分けはできますが、これで本当に安心して食べることができるでしょうか?たしかに判別はできますが、何のトッピングが除かれているのかまではわかりません。実際、写真のハンバーガーもシールだけではピクルス抜きがどうかはわからないので、中身を確認したくなります。また、ピクルス抜きのハンバーガーとマスタード抜きのハンバーガーを同時に注文したときにはどう判別しているか気になります。そこで近くのお店で聞いたところ、その場合はシールのアルファベットにチェックをつけて判別しているそうです。

このシールは店員さんの運用上、工夫されていることはわかりましたが、それなら1つ注文したときでも該当するアルファベットにチェックをつけてほしいですよね。そうすればお客さんに配慮された本来の「Made for You」になるのではないでしょうか。

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