カテゴリー: パッケージ (page 7 of 30)

639. 6cmが5g 見て分かるラードの重さ


こんにちは。休日にお菓子を作って自分で食べる30代男性、ササキです。

先日、胡麻団子を作ろうと思い、皮への風味付けのためにチューブ入りのラードを購入したところ、外袋に下の写真のような表示がありました。

外袋の裏面に図記載 6cmで 5gだそうです

実際にラードを搾り出してみると、熱を通さない状態では固形に近く、チューブからは固い棒状となって出てきます。料理という、時には手早さが求められる状況や、硬いうえに触るとベトベトしてしまうラードの性質を考慮すると、皿秤に載せるなどして重さを量るのはなかなか厄介なものです。その点、重さという尺度を長さという尺度に置き換えて、見た目で分量を分からせるというのは、良い計量方法だなあと感心しました。

ただし、【6cmで5g】だとすると、胡麻団子に必要な13gは何cmなのか…?と一瞬頭を悩ませてしまったので、【1cm→1g】というような単純な比率になっていると、もっと使い勝手は良いのではないかと思いました。また、【1cm=チューブキャップの高さと同等】のように、尺度にその場で参照できる基準が用意されていると、わざわざ定規などで測るなどしなくても、目測よりも正確な計量ができて安心できますね。

ちなみに、胡麻団子は大成功で、おいしかったです。

635. 開けやすさにこだわる~スティック型インスタントコーヒーのパッケージ~


お菓子やペットボトルなど、最近は色々な商品で凝ったパッケージを見かけるようになりました。
その中で、使いやすさへの配慮が感じられるパッケージを見かけると、仕事柄でしょうか、ついつい手に取ってしまいます。

スティック型インスタントコーヒーのパッケージ

このスティック型インスタントコーヒーのパッケージは、箱のお菓子によくある、ミシン目の部分を切り取って開けるタイプのものです。一見いつものパッケージと同じに見えますが、開けやすくするアイデアが多数盛り込まれています。

上面「あけくち」の下が、葉っぱのような形にへこんでいる

よくある箱のパッケージでは、ミシン目の部分に爪を引っかけるようにして開けますが、この箱では、「あけくち」の下に葉っぱ形のへこみがあり、指がかけやすいので、楽に開けることができます。このへこみは、箱の左側の「あけくち」側だけにありますので、指をかける場所も見つけやすくなっています。

「あけくち」側が広い切れ込み

そして、すぐ切り取られてしまうミシン目の部分にもアイデアが見られます。指をかけやすくするためでしょうか、ミシン目左端の「あけくち」付近だけ広がっています。元々小さい箱ですので、広くなる面積もわずかで、効果がどの程度あるか分かりません。しかし、ここまで徹底しているのかと感心させられました。

ちなみに、箱を横置きで使用するために、側面にもミシン目があるのですが、上面と同様にへこみがあります。徹底しています。しかも、このへこみ、箱の折り方の工夫だけで作っているので、最低限のコストで使いやすさをアップ!言うことありません。

開けやすく、余計なストレスを感じさせない、魅力的なパッケージなので中身の味にも期待してしまいます。このシリーズ、味が数種類ありますので、また買ってみたいと思います。

633. 葉っぱの中は何のネタ? 柿の葉寿司のアソート表


先日、関西方面へ出張に行ってきました。

その土地のものを食べるのは旅の楽しみの一つですから、帰りの新幹線で食べようと関西では有名な「柿の葉寿司」を買いました。「柿の葉寿司初心者」の私はどのネタのお寿司が美味しいのか分からなかったので、4種類のネタが詰め合わされているものを買ったのですが、包みを開けると内蓋に「お詰合せ内容」としてネタがどこに詰められているのかという表が印刷されていました。

このように詰め合わされているようです

お寿司を包んでいる柿の葉は飾りではなく、葉の香りを楽しんだり、お寿司を殺菌して長持ちさせる役割があります。そのため、お寿司は柿の葉に包まれて外からはネタが分からないのが普通なのですが、この表があるおかげでネタの配置が一目瞭然です。

どこから食べようかな?

1人で食べるときは「まずはさっぱりした鯛から食べようか…いやいや、脂ののった鮭も捨てがたいぞ…」などと、お寿司の“よりどりみどり感”も楽しむことができますし、2人で食べるときはネタの取り合いにならずに仲良く1個ずつ分けることもできます。ネタの内容が分かるというだけのシンプルな表ではありますが、さりげなく旅の楽しみを引き立ててくれました。

630. 水温に合わせてイメージしやすい サーフボードのワックス


このあいだ、久しぶりにサーフィンに行きました。

ご存知の方も多いとは思いますが、サーフィンをするには、ボードに立ったときに足が滑らないように塗るワックスが必要です。前回ちょうど使い切ってしまったので買いに行ったところ、気が利いたパッケージのものを見つけたので紹介します。

ワックスは、温まると軟らかくなり溶けてしまったり、冷えると固まってネバリがなくなったりしてスベリ止めの効果が薄れてしまいます。そのため、水温にあわせてちょうどいい効果がでるように何種類か作られています。

今までは下の写真のワックスを使っていました。

今まで使っていたワックス

初心者のころは、夏は赤いの?冬が赤いの?で、今日は何色のがいいの?それはつまりどれくらいの硬さなの?というふうに、色と水温と硬さの対応をなかなか覚えられませんでした。ショップの店員に聞けば済む話ではありますが、シャイな私は声をかけるのをためらってしまうので、(写真のような)水温と硬さを示す小さな表記を見つけるまでは大変でした。

その日に行ったショップには、こんなワックスが並んでいました。

気が利いたワックス

このワックスのパッケージは水温が高いときに使うものが暖色、低いときに使うものは寒色になっています。しかもパッケージの横には水温の目安が大きく表記されています。

水温の目安

これなら、硬さと水温の対応を覚えていない初心者でも、「今日は27℃だから赤にしよう」と選ぶことができます。また、「前に赤いのを買ったけど、寒くなってきたから、水色のにしよう」という感じで、水温に合ったワックスをパッと見で選ぶこともできます。

「サーフショップの店員って話しかけづらいし、ワックスのことわからないし」という人にも覚えやすい、やさしいパッケージですね。私が初心者のころにもこんなワックスがあればよかったのになぁと思いました。

629. 外しやすく、繰り返し使える野菜袋のクリップ


野菜を買うと、写真1のように袋がテープでとめられていることが多いですが、皆さんはこのテープをどのようにはがしていますか?私はなかなかはがれないので、袋を包丁で破って中身を取り出していました。

ところが最近、普段は行かない八百屋でこのイライラを解消してくれる素敵なものを見つけました。

写真1:テープでとめられています

この袋は、見慣れたテープではなく、プラスチックのクリップで袋が閉じられています。店頭ではクリップの端同士が圧着されていますが、購入後、くっついている部分をぱちっと外すだけで簡単に開封できます。そして、開封が簡単なだけではなく、野菜が余ってしまったときにクリップの端と端を引っ掛けることで、袋を閉じて保存することもできます(写真2)。

写真2:クリップの使い方

開封する手間も減り、見た目も綺麗に保存できるので、購入後のことまできちんと考えられた気の利いた商品だなと思いました。

最近、このクリップの製造元である、ステープラーで有名なマックス株式会社の方にお会いする機会があったので、開発の経緯などのお話を伺いました。このクリップ(正式名称:コニクリップ)は、開発前に消費者の方のニーズを調査し、開発後もスーパーでアンケート調査を実施しているそうです。さらに、梱包する方の作業効率が上がるように色々な工夫をされたとのことでした。作業者の効率が上がれば、経営者も喜ぶように、作業者、経営者、エンドユーザーの win-win-winの関係を考慮し開発されたことを知り、脇役であるクリップにも細かい配慮をする重要性を感じました。

・マックス株式会社 コニクリップ
http://wis.max-ltd.co.jp/kikouhin/coni_story.html

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