カテゴリー: パッケージ (page 18 of 30)

420. 中身が見えないヘアカラーリング剤容器


旦那の髪を染めようとヘアカラーリング剤を購入しました。多くのカラーリング剤の場合、1液と2液を混ぜてから塗る、または、ブラシの上に1液と2液をそれぞれ出してから塗るという使用法が一般的です。しかしこの商品はその手間を省き「簡単に塗れる」ということを売りにしており、その言葉に惹かれたのです。

購入したカラーリング剤のパッケージ
パッケージ裏面に書かれた「簡単に塗れる」解説

早速使ってみることに。「確かにワンプッシュはラクだなぁ!」と順調にカラーリング剤を塗っていきました。しかし、数分後悲劇が起きてしまいました…。髪の毛の2/3程塗った状態でカラーリング剤が無くなってしまったのです!慌てて既に塗った部分からカラーリング剤をかき集めて残りの髪の毛に塗りましたが、努力虚しくムラ染め状態となってしまいました…。

なぜこのような悲劇が起こってしまったかというと、一般的な容器は半透明なので中身の量を確認しながら全体にまんべんなく塗ることが出来るのですが、ワンプッシュ容器はアルミで出来ているため中身がわからずペース配分を測れず、つい最初に塗りすぎてしまったのです。 

アルミ容器と中身が見える半透明容器

不透明な容器でも2液がワンプッシュで出るこの容器は便利だし、ペース配分に気を遣い慣れれば上手く使えるようになるかもしれません。でも、やはり中身の残量が見えていた方が便利だと思います。圧力容器を透明にするのは難しいとは思いますが、ワンプッシュで使用できてかつ中身が見える容器を是非開発してもらいたいものです。

412. 小さな表示で魅力アップ!計量できるパッケージ


シンガポールに旅行に行った友人が、お土産を買ってきてくれました。

パッケージ 表面

レトルトのアジアっぽいご飯で、カレーなんかと食べると美味しそうです。

裏面には、3ヶ国語で作り方が書いてあります。 

パッケージ 裏面(作り方)

読むと、

「・・・・容器に中身を入れ、330mlの水を注いで・・・」

なるほど。

計量カップで水を計るのか、と思ったとき、ふと目に入ってきたのはパッケージ上部の「330ml」という表示です。このパッケージ上部を切り取り、中身を出した後、同じパッケージを利用して水を計ることができるのだな、とわかりました。

実際に調理してみると、中身を空けて、そのパッケージで水を計る、という工程がとてもスムーズで、すぐに準備できました。あとは電子レンジに入れるだけです。 

計量中

レトルト食品は、簡単に調理して食べられることが魅力です。細かい説明なしでも使い方を理解できる小さな表示が、この商品の魅力をさらに大きくしているなと感じました。

もちろん、ご飯も美味しくいただきました。 

409. つまんで引っ張りやすいベーコンのパッケージ


少量パックのベーコンやハムは、ちょっと使いたいときにちょうどよい量で、ストックにも最適、我が家では大活躍です。

でも、その真空パックが開けにくいと、常々不満に思っていました。料理するときは手がぬれていたり油っこいものを触ったりするので、あのぴったり張り付いたビニールの角をつまむときに、指が滑ってしまうのです。いつも指先にぐぐっと力を入れて引っ張っていました。

ところが先日料理をしていてベーコンのパックをあけたとき、思いのほかあっさりと、軽い力であけることができました。あれ?と思いよく見てみると、指でつまむあけぐち部分に「クリアオープン」「特許出願中」と書かれており、凹凸のエンボス加工がされていました。

あけぐち部分

なるほど、これかと思いました。凹凸で指が滑りにくくなっており、小さなあけぐち部分をうまくつまんで引っ張ることができるのです。

つまんで
ひらく

日々の不満が解消されて、今後はこのシリーズのハム・ベーコンがますます活躍しそうです。

408. シャンプーとコンディショナーの違い


これはよく考えられているなあ、と感心した商品を紹介します。

左がシャンプー、右がコンディショナーです

ラックス カラーシャインです。

一見するとありふれたシャンプーとコンディショナーのボトルセットですが、よく見るとキャップの位置がシャンプーは上側、コンディショナーは下側についているのがわかります。 一般的にこの手のボトルはキャップが上についているものですが、なぜこのセットは上側、下側にキャップが位置されているのでしょう? シャンプーはさらっとした液体なのでキャップが上についていてもそれほど問題ではありませんが、コンディショナーのようなどろっとした液体は、中身が減ってきたときにボトルをひっくり返してもしばらくしないと出てこなかったり、勢いよく振り過ぎて予想以上に中身が出たり…ということがあります。 そこで、コンディショナーのキャップを下側につけることにより、普通に置いておくだけで自然とキャップ付近に中身がたまるため使う際に手間がかかりません。つまり、中身の液体の特性を考えて、上下異なった位置にキャップを配置するという工夫がされているのです。

そんな工夫がされているにもかかわらず、この両ボトルには美しい統一感があり、私はとても気に入っています。 しかし、このタイプは限定セットで売られていて、店頭で目にする機会はあまり多くないのです。売り切れたら消えていってしまうのでしょうか。そう思うと、少し残念です。

406. ユーザーに配慮されたマヨネーズのパッケージ


私はマヨネーズ好きで、2種類のマヨネーズを使い分けています。1つは200g入りのキユーピーマヨネーズで卓上用に使っていて、もう1つは350g入りで料理用に使っています(下図)。

200g入り(左)と350g入り(右)のパッケージ

先日、卓上用のマヨネーズがなくなったので、200g入りのマヨネーズを開封した時のことです。

賞味期限を確認するため、パッケージに記載されている表示を探していると、栄養成分表示が大きく見やすくなっていることに気づきました。気になったので、ストックしてあった350g入りのパッケージを確認してみると、200g入りのパッケージは、350g入りのものより小さいにもかかわらず、栄養成分表示など一部の表示の文字が大きくはっきりとしています(下図)。

200g入り(左)と350g入り(右)の栄養成分表示

この違いが気になったので、インターネットで調べてみました。キユーピーがマヨネーズの容量別にどのようなユーザーに使用されているのかを調査した結果、200g入りは、年輩夫婦の2人暮らしの家庭で多く使用されていることがわかったそうです。そのため、小さな文字が見にくくなっている高齢者に配慮し、パッケージの表示の一部を大きくしたとのことです。

私はこの話を知って、前より一層キユーピーマヨネーズのことが好きになりました。このように、製品の開発ストーリーやユーザーのための工夫を知ると、その商品のことを好きになってしまいますよね。

■参考

・Nikkei Business online
「お客様相談室」に集まった声を開発に役立てる 第1位「キユーピー」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060807/107599/

・キユーピーホームページ
http://www.kewpie.co.jp/company/activity/universal/ud01.html 

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