ご無沙汰しております。初代使いやすさ日記ライターの古田です。

最近は後進達が素晴らしい日記を次々書いてくれるのですっかりご無沙汰でしたが、一応今でも裏方としてお手伝いさせていただいています。で、久々に登場した理由というのが、なんと本日2009年11月5日は、使いやすさ研究所開設10周年記念日なんです! (使いやすさ日記の10周年は今月24日)

会社としてメーカーさん等の開発支援を生業にしつつも、中立的な視点でユーザビリティを考え、情報発信をしていこうということで、あえて社名を冠さない別サイトを立ち上げて早10年です。早いものです。今でこそ多くの素晴らしい情報サイトが溢れているこの業界ですが、当時は日本語で読めるところはほとんどなくて、なんとかもっと多くの人にユーザビリティのことに感心を持ってもらいたいと手弁当状態で始めたのがきっかけでした(最初のサーバーなんて、σ(^^)の私物の余りパーツで組んだ自作PCでしたからね…)。開発者やデザイナーだけでなく、消費者の側の人達にも使いやすさに関心を向けて製品を選ぶようになって欲しいという狙いもあって、サイト名もあえて直球の専門用語で当時はあまり知られてなかった「ユーザビリティ」という言葉は避け、日本語で馴染みやすい「使いやすさ研究所」としました。

その後、新聞に載ったり、使いやすさ日記の選り抜き版を冊子にしてイベントで配ったりして、徐々にアクセスを増やしつつ現在に至ります。この10年で業界ではユーザ・エクスペリエンス等のより広範な概念に発展進化しつつ広がりを見せ、一般消費者も携帯電話等のデジタル製品を中心にコミュニティサイトや雑誌などで使い勝手を気にして製品選びをする気運がずいぶん高まってきたと思います。当サイトが無かったとしても世の中の流れはこうなるのが必然だったように思いますが、そのお手伝いくらいはできてたんでしょうか。もしそうだったら大変嬉しく思います。

ここのところの世界的な不況を受けて、ちょっぴり活動規模がしぼんでしまってる現場もあろうかと思います。しかし一方でユーザビリティやユーザ・エクスペリエンスが現状を打破するイノベーションの鍵となり得る可能性も大いにあると思いますので、開発現場の方々には是非粘り強くこの分野に活動を続けていただきたいです。また、消費者の方々も長く使える堅実な製品選びの為も、使いやすさには気を配っていただけたらなとも思います。研究所員一同もそういった活動のお手伝いを引き続きしていけたらと考えています。

今後とも使いやすさ研究所をよろしくお願いいたしますm(..)m。

■アドレスが変更になります

さて、ついでにこの場をお借りして、使いやすさ研究所のアドレス変更のご案内をさせていただきます。10周年を記念してとかではないのですが、本サイトのアドレス(URL)が以下に変更になります(変更は赤字部分)。

旧アドレスは11月一杯までしか利用できませんので、リンクをはったりブックマーク(お気に入り)やRSSに登録いただいている方は、お手数ですが変更をよろしくお願いいたします。