使いやすさ研究所

使いやすさ日記

682. 液晶保護フィルムにも使いやすさ競争の波が

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20111226

前回に続きPlayStaiton Vitaネタです(以下PSVITA)。

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写真はSONY純正の液晶保護フィルムを開封したところです。実際に貼り付けるのはやや緑がかった部分のみ(緑色は保護フィルムの保護フィルムで使用時は透明)なのですが、見てわかるとおり、位置決め用にボタンパッド部分にはめ込む位置合わせ用の台紙がついています。まずこの台紙をセットして位置決めをした後、写真下部に見える白いタブを左に向かって下へめくっていくと、ピッタリの位置に貼ることができる、という訳です。 液晶保護フィルムはホコリと空気の混入を防ぐのが成否を分けるのですが、その為には一発で貼り終えることが重要です。せっかく綺麗に貼れたのに位置がズレてやり直し、なんてことになると大抵そこでホコリが入ったり折れ目がついてしまい失敗します。こういう工夫は大いに歓迎です。

液晶保護シートは比較的利益率が高い商品らしく、最近では1つの製品に対し複数のメーカーが専用フィルムを販売しています。それどころか低反射タイプ、光沢タイプ、指紋軽減タイプ、プライバシーフィルタタイプなど1社がいくつものバリエーションを投入し、メジャーな製品には20〜30種類も保護フィルムの選択肢がある、といった状況もザラです。最近ではフィルム自体の性能だけでなく、「誰でも貼れる」「絶対失敗しない」など貼りやすさを謳ったPR合戦も盛んです。コンビニおにぎりの包装のように、ちょっとしたアイデアで実用新案や特許でも取れればひと儲けできるかも知れません。

681. こんなにボタンあるのに何故使わない? 〜PS Vitaの新UI〜

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20111223

去る12月17日に発売になったゲーム機、PlayStation Vita(以下、PSVITA)、ゲーム好き(というよりゲーム機好き)なので当然発売日入手しました。

本機はスマートフォンを超える5インチという大画面に両面タッチパネルという新しいUIデバイスを搭載した次世代ポータブル機です。両面というのはつまり、表示画面側だけでなく裏側の背面もタッチパネルになっていて、両手で本体を持った状態で人差し指などで画面の裏側をなぞったりする操作ができるということです。まぁこれがどういう使い道があるかは未知数ですね。

さて、SONYのゲーム機はPSP、PS3とXMB(クロスメディアバー)を使ったホーム画面が特徴的でしたが、PSVITAではそれを廃止してスマートフォンライクな新しいタッチUIを搭載しています。これがちょっと残念な感じがしたのでご紹介したいと思います。

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こちらが全ての基点となるホーム画面です。インストールされたアプリケーションが丸いアイコンで並んでいるいわゆるランチャーになっています。左端にiPhone等のスマートフォンで見慣れたページインジゲーターがあります。これは上下に2ページこのような画面があり、今はその1ページ目(上側)を表示していることを示しています。移動は上下スワイプです。更に画面上部にも家のアイコンと4つの丸が並んでいます。こちらは現在起動しているアプリを示していて、画面右端に三角で示されているように左右スワイプでめくって移動できます。

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こちらの写真が右にスワイプした例。すぐにアプリに切り替わる訳ではなく、真ん中の「はじめる」と書かれたエリアをタップするとスタート/復帰します。

比較的わかりやすいし、最近のスマートフォンを使ったことがあればあまり違和感なく使えそうですね。これ自体はいいんです。惜しいのはこれら全ての操作に画面両脇のハードボタンが一切利用できないという点なのです。スワイプは操作負荷も高いですし、さぁご自慢の超絶美麗な有機ELディスプレイで高画質コンテンツを楽しむぜ、って時にまず画面を指紋で汚さないとならないのはなんとも残念です。

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3枚目の写真は動画を再生しているところです。画面をタッチしてこのような操作パレットを表示して一時停止や早送りなどの操作をします。しなければなりません。ここでもせっかくのハードボタンは使えず、コンテンツにこんな大きな障害物を出さなければ操作できないのです。

これがNintendo DSなら混乱を避けて単一の操作方法だけにするという選択肢もアリだったかも知れません。しかしPSVITAは当面コアゲーマー層をメインターゲットにすると言っているのですし、もっと効率性やサクサク操作を重視しても良かったんじゃないでしょうか。

知人にこの話しをしたところ「PS Betaやね(笑)」等と揶揄されましたが、SONYのゲーム機はソフトウェア更新による進化も醍醐味のひとつです。今後のバージョンアップで操作性も徐々にブラッシュアップされていくことを期待したいと思います。

680. ヒネルだけで開栓!キューピー ヒネルキャップ

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20111130

先日実家で母で「ちょっとこれ開けられないんだけど?」と写真1の状態のドレッシングの瓶を渡されました。

写真1

いつもの見慣れたプルリングがついていません。あれこれいじってみても開く様子がない。瓶に貼られたラベル(写真2)を見ると「右に締め込む」、「カチッとなったら」などという文字が目に入ったのでグルグルまわして見るも変化なし。そこでようやく「キャップをはめたまま」という記述に気付く。母に「これ他にキャップがついてたんじゃない?」と写真3のキャップが出てきました。めちゃめちゃ目立つとこに説明書いてあるじゃんっ!

写真2 写真3

その通りにしてみるとカチッと鳴り、フタを外してみると見事開栓していました。抜けた内蓋はキャップの内側にくっついていました(写真4、5)。

写真4 写真5

お見事。従来のフタはとった後でドレッシングがついて置き場所に困るゴミが出るので、食卓で開栓するとちょっと困ったことになりがちでしたが、この方式では解決されています。また爪を伸ばしたりしている人も躊躇なく開けられるでしょう。この新しい開け方はキューピーご自慢のヒネルキャップというらしいです。昨年2月には登場していたようですが迂闊でした(そういえば最近あまりドレッシング買ってなかった)。公式ページで動画付きの解説を見られます。キューピーではこれを「革命的なユニバーサルデザイン」と称しています。そういう商品の中には真にユニバーサルとは言えないツッコミどころが残るものも多いのですが、これには素直に脱帽です。衛生面での優位性もPRされています。やり方がわかってさえ入れば誰にとってもネガティブな点はなさそうです。あ、条件入っちゃった(笑)。まぁ、実際に母はラベルに気付けずにキャップ外しちゃってましたし、目の不自由な方はいきなり渡されたら困ってしまうかも知れません。ただそれは過渡的な問題ですし、一時期はTVCMでもPRしていたようです(これも見たことなかった...)。わかっていれば両人とももこちらが良いと言うんじゃないでしょうか。

当面は自社製品の差別化の為に活用されることでしょうが、はやく世の中に浸透していってくれると良いですね。

(それにしても人がもうちょっとラベルを読んでくれるようになると開発現場は楽になるんだけどなぁ...)

679. あえて入れにくくしてあるゴミ箱

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20111026

先日自動販売機の脇に写真のような空き缶、ペットボトル用ゴミ箱を見つけました。ちょっと変わったフタがついていますね。空き缶やペットボトルを入れる穴が上面ではなく側面についています。どうしてこんな形をしてるのでしょう?

私の仮説はこうです。

  1. あえて目に付く場所に穴を開けず、かわりに分別表示ラベルを目立たせることで、分別率を上げる
  2. 遠投(されて外れてもそのまま放置されること)を抑制
  3. 雨が溜まりにくい(この例では屋内設置でしたが)

等。2.,3.はまぁオマケというかこじつけかも知れません(こんな水が溜まっても抜けず、強風で簡単に飛んでしまいそうなのは屋外には置かないですかね)。おそらく1.が主目的ではないかと。また穴の位置とは関係ないですが、上面が斜めになっていることで荷物等を置けなくして忘れ物を防ぐ意図もあるかも知れません。

自然に効率的に使えることを最優先するのではなく、使う時に一瞬だけ立ち止まって考えさせる(認知科学の世界ではこれを「内省」と言います)デザインはそのバランスが難しいのですが、このゴミ箱はなかなか上手にできていると思いました。

実際の分別率がどうかフタを開けて中を覗いてみなかったことを後悔しています。

678. うっかりミスをエコにガード 〜バスの運転席で見つけた工夫

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20119 2

先日かなり久しぶりにバスに乗りました(東急の路線バス)。たまたま運転席のすぐ後ろの席に座ったので、メカ好きな私は運転席をガン見していたワケですが、そこで写真のようなものを見つけました。どう見てもペットボトルのキャップが取り付けられています。穴をあけてレバーに通してあります。イタズラでしょうか?飾りでしょうか?

あれ?なんか見慣れた物が? アップ

更に寄って見てみると、どうやらこのボックスは運転手さんの声を車内に流すPA操作に関するもののようです。上面の黒いレバーは「スピーカー」と書かれており運転手さんが停留所の案内をする度にせわしなくON/OFFしています。手前(運転手さん側)奥の黒いツマミが「音量」で、問題のペットボトルキャップがついているレバーが「電源」であるというのが読み取れました。なるほど、どうやらこのキャップは、うっかり肘などが当たって電源が切れてしまうのを防ぐ為に取り付けられているようです。エコですね(笑)。そう考えると元々のこの操作ボックスのデザインも取り付け位置もあまり考えられていないなという気がしてきます。停留所毎(あるいはそれ以上)に頻繁に操作をするのに、この位置、レバーの向きは適しているとも言えそうにありません。

残念ながら運転中も停留所停車中の運転手さんに話しかけられそうなタイミングを見つけられず聞き取りは叶いませんでしたが、これが東急バス全体のワークアラウンド(応急手当)なのか、この運転手さん個人の創意工夫なのか、はたまた一人前の運転手さんは皆ポケットに穴の空いたペットボトルキャップをじゃらじゃら持ち歩いてるものなのか気になりますね。

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