821. 更に大画面になったiPhoneに欠かせない簡易アクセス

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iPhoneは毎年買い換えるマンの古田です。

今年はフラッグシップシリーズであるXの大画面モデルXS Maxが登場したので、1年ぶりにラージサイズモデルに返り咲きました。本モデルではディスプレイのベゼル(外枠)が狭くてなり、外径寸法はPlusシリーズとほぼ同じながら画面サイズが上下に伸びる形となっています。

iPhone 7 PlusとXS Maxのサイズ比較

ディスプレイとして表示面積が増えることは動画やゲームなどの映像表現やブラウザなどでの情報効率が向上するメリットがある一方、タッチデバイスとしては困った事も出てきます。片手持ちして親指で操作するような場合に、指が届きづらい場所が増える、という点です。

Appleでは当然それを見越してPlusシリーズの頃からアクセシビリティ機能のひとつとして簡易アクセスというものを盛り込んであります。Xシリーズでは、画面の下部1cmくらいの範囲で短く下にフリックすると、画面全体が下にスライドして持ち替えなくても画面上部のボタンなどに指が届きやすくなります。

ホームボタンがあったPlusシリーズではホームボタンに2回タッチ(押し込まない)で起動できました。正直Plusのサイズだとまだなんとかなっていたので、むしろ意図しない場面でこれが発動してイラっとすることの方が多かった気がします。しかし、画面の上下幅がさらに広がったXS Maxではもはやこれを活用しないとどうにもなりません。起動方法としても誤爆は起きにくくなった気がします。これで全てが解決という感じではありませんが、活用してきたいと思います。Apple伝統の知らなければ気付きづらい機能なのでご紹介。

ちなみに同様に大画面化、狭額縁化が進むAndroidの世界ではどうなっているかというと、知る限りではGoogle標準の機能はなかったように思います。ただしメーカー独自に対応している例がいくつかあります。以下の記事にSAMSUNGやHUAWEIの事例が紹介されています。

大画面スマホで便利な片手操作モード比較。[いろんなこと。]

以前使っていたSHARPの端末にも同じような機能が搭載されていました。Android勢はスライドではなくサイズ圧縮で寄せるアプローチが多いようですね。左右も縮んで近づいてくれる点と、隠れるボタンがないので縮小したまま全ての操作が継続できる点ではAndroid勢の方が優れているような気もします。

820. Appleが失ってしまったものを持ち続けるDELL 〜XPS 15 9575の充電コネクタ〜

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ここ何年かは主力ノートPCはAppleのMacBookシリーズでした。Air/Pro/無印と数台は使用してきましたが、最近のモデル(USB Type-Cコネクタで充電を行う年式)でちょと不便に感じている点があります。それは写真のように充電ケーブルのコネクタ部分にLEDライトがなくなってしまった点。2枚目の写真はもう少し前、MagSafeという磁力式のコネクタだった頃のものです。こちらは充電中はオレンジ、充電が完了すると点灯、コネクタまたはコンセント側が外れていると消灯です。つまりここを見るだけで色々な情報を得ることができていました。充電コネクタ挿して充電してたつもりがコンセントが抜けてたり省エネタップでスイッチが切れてた、なんてミスにも気付きやすくなります。

ところがこの2016年モデル以降ではそれがなくなってしまいました。理由としてはこのケーブルが単なる充電ケーブルではなくUSB Type-Cという汎用のケーブルだからということもあるのでしょう。だからといってデザイン(コスト?)重視のAppleは本体側に充電ランプを復活させるといった気配りも見せず終いです。つまり今のMacBookシリーズには本体にもコネクタにも充電器にもLEDは一切なく、電源が入らない時に本体故障なのかACアダプタ故障なのかケーブル断線かがまったく判断できないことになります。

MacBook Pro 2016年モデルの充電コネクタ

MacBook Pro 2014年モデルの充電コネクタ

そして先日久しぶりにWindowsが快適に使えるノートPCが必要になって購入したのがDELL XPS 15 2-in-1 9575 (2018年モデル)です。2016年以降のMacBookやMacBook Proと同じくUSB Type-Cコネクタで充電しますが、付属の充電ケーブルには白色のLEDがついていました!充電中かどうかでステータスは変わらず、純粋にコンセントからの通電があると白く点灯します。コネクタが本体に刺さってなくても点灯しています。コンセントからの通電があるかどうかのフィードバックに徹しているわけですね。それでもないよりあった方がずっと助かります。ここまでは電気が来ているぞ、ということがわかるわけですから。

DELL XPS 9575の充電コネクタ

しかもこの機種はバッテリー残量を5段階で示すLEDセットや充電中かどうかを示すLEDが本体側にも備わっています。これらは正常に動作してOSが起動している時には画面で確認すれば済むことですが、それ自体が不可能な非常時にはとても重要な診断手段となります。

DELLは企業一括導入やコストパフォーマンスを優先した低価格なイメージですがこういう細かい配慮でコストカットをしない点は評価できると思います。このXPSシリーズは比較的上位グレードのモデルですが、今後バリューモデルがUSB Type-C充電方式に変わっていく時にどうなっているかで真価がわかるのかも知れません。

819. 削除確認の初期選択肢が選べるデジカメ〜SONY DSC-RX100M6

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先日デジカメを買い換えました。SONYのCybershot RX100シリーズのM2(マーク2)からM6へと同系統4世代ぶりの買い換えとなります。おおむね操作方法も踏襲されていてスムーズに乗り換えできました。

そしてとても助かっているのが、削除ボタン(ハードキー)を押した時の確認画面で「削除」と「キャンセル」どちらを最初に選択しておくか設定で選べるようになっていた点です。M2では「キャンセル」に固定でした。なので、

  1. 削除ボタン
  2. カーソル↑
  3. 決定

と常に3ステップ必要だったのが、デフォルトを「削除」にしておけば、1.と3.だけで済みます。些細な違いのようですが、連続して何枚も失敗写真を削除/整理する時には地味に効いてきます。M6はAFや保存も高速化されてバシャバシャ撮れるので、ついたくさん撮影してしまい、その場でざっと取捨選択できるのは非常に有り難いのです。

設定画面で初期状態を選べる

削除ボタンを押した状態

「え?こんなの選べたっけ?」と慌ててM2の方も調べてみましたが該当項目はなかったので、M3からM6のどこかの時点で追加された機能のようです。この手の削除操作における確認フローは常に手間と誤操作回避のトレードオフが悩ましい問題ですが、いっそユーザに判断を委ねてくれるというオープンさはとても良い配慮だと思います。

818. 日本郵便の再配達受付フォームのわかりづらさを検証する

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日本郵便(郵便局)のWeb再配達受付フォームは何回使っても慣れません。今回はなんであぁも使いづらいのか真面目に考察してみたいと思います。

まずこちらがポストに入れられる不在連絡票です。こちらの情報をWebフォームに転記することでマッチングを行います、

日本郵便の不在連絡票

一般にここから読み取らなければならないのは(通常把握している自身の郵便番号を除けば)2点。「ア」の種類番号と、シールで貼られた副伝票の追跡番号またはお知らせ番号です。これを踏まえて以下のWebフォームを埋めていきます。

スクリーンショットが長くてちょっと見辛いですが、ステップ毎に追ってみましょう。

再配達依頼フォーム

1.郵便番号

そもそもなんでこれを改めて入力する必要があるんでしょうね。追跡番号やお知らせ番号で荷物が一意に絞れるのであれば、必要ない気がします。競合他社では求められない気がします。もしかすると不正防止のためのチェックデジット代わりかも知れませんが、不在票を抜き取られてる時点で郵便番号は自明な気もします。

2. 追跡番号またはお知らせ番号

荷物固有のIDとして2種類あるのが話をややこしくしています。おそらくですがもともと追跡可能なゆうパックには発送時点で追跡番号が振られるんだと思います。桁数も多く全国でユニークな(重複がない)番号です。

一方お知らせ番号は本来追跡の仕組みがない定型外郵便などがポストに入りきらずに持ち帰った場合などに配達員がその場で発番しているローカルな番号なんではないかと思います。

いずれにせよ利用者目線で区別する必然性はあまりない気がします。足りない桁を0で埋めてでも12桁の番号に欄を統一してシステム側で振り分けるとかできそうなものです(郵便番号を入れているので全国共通番号でなくても絞り込めるんじゃないかと)。

3. お届け日

これまた利用者目線では必要性がよくわからない項目です。お知らせ番号だと6桁しかないので地域によっては1日で使い切ってしまい、日付を組み合わせないと絞り込めないのかも知れません。でもだったらそれこそ6月30日->0630みたいなルールで桁増しして追跡番号と共通化してくれればいいんじゃないでしょうか。またもし追跡番号の時には必須でないのであれば、2.の選択に応じて欄自体が増減してものではと思います。

4. 郵便物等の種類

毎度ここがもっともフラストレーションがたまるところです。まず、2.では横に並んでいた追跡番号とお知らせ番号のゾーンが今度は縦に配置されています。このレイアウトだと独立した2つの欄がありそれぞれに入力を求められているように見えて、その実は2.で選んだどちらかの欄だけ入れれば良いのです。

そして毎度不思議に思うのが、何故不在連絡票では種類番号という2桁の数字で記載しているのに、フォームではその数字で入れられないどころかラベルとしても振ってないのかということです。ユーザの思考フローはこうです。

  1. 種類番号を読み取る
  2. すぐ下の一覧からその番号が何を示すか調べる(例えば75なら「上記以外」)
  3. フォーム上で「上記以外」を探して選択する

ここで更なる問題として「上記以外」が複数の列に4つも存在するという点があります。郵便物、ゆうパック、追跡番号とお知らせ番号それぞれの国際郵便物です。自分の荷物がどの「上記以外」に該当するのか、75という数字がどこにもないのでどうしたらわかるのでしょう?正解は不在連絡票の一番上のタイトルにある「ゆうパックご不在連絡票」から追跡番号の2列目の一番下の「上記以外」ということになります。デザインした人からすると「こんなに大きく太く書いてあるだろ?」ということかも知れません。しかし実際には位置が離れていてほぼ目に入りません。普通、こういう時に見出しに動的な情報が載っているとは思わないでしょう。

改善案としてはここも2.の番号種別を選んだ時点でまず余計な選択肢を消して欲しいです。2.で追跡番号を選んだ人からすれば、4.のお知らせ番号のゾーンはまるごとノイズでしかありません。もしかすると郵便局はちょっと前まで公的な存在だったので「あらゆるブラウザ環境に対応する為、JavaScriptなどによる動的なページ制御は使用禁止」という保守的な発注仕様だったのかも知れません。しかし現在では非対応なブラウザはほぼないですし、最悪「JavaScript非対応なら両方出しっぱなし」ということでいいんじゃないかと思います。いずれにせよ各選択肢には種類番号はいれるべきでしょう。

5.の再配送先はまぁいいかなと思います。初めてツッコミどころがない欄です。

正直最後に「次へ進む」と「ゆうびんIDを利用して登録する」も慣れない人には無駄に悩ませる要因だと思います。後者のメリットがわかりません(例えば受付内容をメールで送ってくれたりします)。私は登録済みなので習慣で後者を選んでログインして申し込みしてしまいますが、むしろユーザ登録の仕組みがあるなら先にログインさせておけば、郵便番号の入力が省けたりしそうなものです。

などなど、LINEボットなどによる依頼など野心的な取り組みをしているヤマト運輸に比べると色々と作りが古かったり気が利かなかったり周回遅れ感は否めません。月に1度は使うものなのでもっと改善に力を入れて欲しいと思います。ちなみに他社事例ではAmazonの委託で配送をするデリバリープロバイダなどもまたイケてないのですが、こちらはまた機会を改めて。

 

817. お好きなボタン配置でプレイできます 〜Microsoft Xbox Adaptive Controller〜

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去る5月17日のGlobal Accessibility Awareness Day(デジタル情報のアクセシビリティについて考える日)に、Microsoftがあるゲームコントローラーを発表しました。

ITはみ出しコラム:Microsoftの斬新なコントローラー「Xbox Adaptive Controller」はこうして生まれた
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1805/20/news015.html

詳細は上記記事などをご覧いただきたいのですが、手指に障害がある人がゲームのコントローラーを上手く扱えない問題は度々話題になります。以下の記事は脳性麻痺のユーザがどうしても余計なところに指があたってしまい上手くプレイできないという意見をSONYに送ったところ、カスタマイズされたコントローラーが送られてきた、というものです。

脳性麻痺の青年のために。プレステの担当者の粋な計らい
https://www.buzzfeed.com/jp/mamikonakano/playstation-customer-service?utm_term=.yeW5agY3X3#.mcaDyGkbJb

外出が難しい障害をもつユーザにとっては、一般プレーヤーよりもゲームの存在価値が大きく、アクセシビリティ配慮はとても重要な取り組みです。一方でゲーム会社は(特にオンラインゲームの)公平性維持や、品質管理の観点からか、純正外のコントローラーについてはライセンスや認証回路などによって管理し、比較的消極的だった印象があります。本来ゲームのコントローラーは単純なボタンスイッチの組み合わせでできているにも関わらず、社外品や独自改造はあまり歓迎されていなかっと言えます。

そんな中で、今回のXbox Adaptive Controllerが画期的なのは、各ボタン/スティックに対して個別の入力端子を持ち、ユーザが好きなスイッチハードウェアを接続してゲームを楽しむことができるという点。これは障害をもつユーザには福音ではないでしょうか。一方で例えば連射機能だったりマクロ(同じ処理を自動で繰り返す)機能だったりも簡単に実装できてしまうわけで、eスポーツ(競技ゲーム)界隈などでレギュレーションにどう影響していくのかなんてことも個人的に気になっています。もしかするとこうしたコントローラーを使うリーグとNGなリーグなんていうのが(ちょうどオリンピックとパラリンピックのように)分化していったりなんてこともあるのかも知れませんね。

 

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