最近、睡眠時無呼吸症候群(SAS。睡眠中に舌で気道が塞がって頻繁に呼吸が止まり、眠りが浅くなり疲労がとれない症状)の疑いありということで在宅検査をすることにしました。
病院で手続きをすると、写真のような検査キットが送られてきます。これを身体に取り付けて一晩寝ると、各種センサーが記録をとってくれて、後日それを元にした診断結果が出る、というものです。
そして下はその装着マニュアルです。実際にはこの本体の他に、鼻に装着するチューブと、人差し指先端に取り付ける血流量計(上の写真の右上)があります。
自分がいわゆる左右盲なせいもあると思いますが、この説明図はわかりづらいなと感じました。図は身体を正面から見たものですが、これを見て自分の胸前に装置を装着する時は左右がひっくり返ります。「本体の向きにご注意ください!!」と「!!」と強調する位なので正しい向きに取り付けることはそれなりに重要なのでしょうが、「白いボタンが右側」という文字表現は直観的ではありません。図の向き、つまり自分の身体に向かって右なのか、自分の目線から装置を見下ろした状態で右なのかが明示されていないのです。結果、図を頼りに「白いボタンが”右手”側」なんだろうなと解釈をする必要が生じます。そうです最初から「右手側」と書けば良かったのかも知れません。そもそも向きが大事な機器であるならばボタンやマークを上(下)側にレイアウトすれば「ボタンがある方が上」などと伝えることもできたのではないでしょうか。さらに言うと、そこまで遡らなくてももっとわかりやすい表現が可能です。先述の血流量センサーのケーブルは写真のように最初から装着された状態で送られてきます。その反対側に鼻チューブを自分で差し込む穴があります。つまり、「ケーブルが下」とか「チューブを刺す穴が上」と書けば良いのではないでしょうか?
実際向きを取り違えて計測してしまうとどれくらい問題なのかよくわかりませんが、曲がりなりも医療機器ですから万に一つも間違えないような配慮が望ましいですよね。