写真は先日Dysonから発売されたヘアドライヤーSuper Sonicです。なんとも奇抜な形をしています。

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利用時はこんな感じで持ちます。柄(?)の部分の上にあるのが電源スイッチ、下の水色ドットがついているのが押している間だけ冷風になるボタンです。ピンクの色がついた部分が温度と風量のインジゲーターと調節ボタン。

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例えば風量(左)、温度(右)ともに弱くするとこんな感じでLEDが消灯していきます。右側の温度LEDは写真の具合で白く見えちゃってますが実際には赤色です。

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で、この風量と温度の操作感があまりよろしくない、というのが今回の日記。まず写真のような握りの状態から指が届きにくい位置にあります。どんな持ち方をするにせよ、一時冷風ボタンと温度/風量ボタンの両方に指が届く感じはしません。使用頻度としては一時冷風ボタンの方が高いので、結果的に風量と温度が調整しづらい。電源と一時冷風ボタンにしても人間工学的に言えば柄のこの側ではなく反対側やサイド側の方が操作しやすいです。でもデザイン的な統一感、シンメトリーでこうまとめちゃったんでしょうね。

また今、風量と温度がどんなステータスかがわかりづらい。もちろん見れば一目瞭然なんですが、ヘアドライヤーだけに頭上にかざしてるわけです。風量はまだモーター音や風量そのものでわかりますが、温度は切り替えてから実際に肌で感じられる位に変化するまで若干タイムラグがあるので、操作->肌で確認->操作->肌で確認->と無駄に時間がかかります。ちなみに操作ボタンはそれぞれに1つずつしかありませんので、動作としてサイクリック(順送り)なんですが、ちょっとトリッキーで、強->中->弱->中->強という感じで、弱から強に跳ばずに毎回“中”を経由する感じで、(若干安全かもは知れませんが)インジゲーターを見ないで脳内計算で目押しするには余計にややこしい。温度調整には強中弱に冷風も加わって4段階なのでさらに大変です。これは絶対にビープ音が鳴るようにして欲しかったです。強中弱と音の高さが変化すれば最高。5万円近くもする超高級機なんだからそれくらいケチらないでくれよと…。音程差が付けられない安い部品しか積めないとしても、例えば弱->中->強->弱パターンにして、強から弱にジャンプする時にだけ音を鳴らすような、扇風機なんかでよくある方法もあったでしょう。騒音を発するデバイスに音フィードバックは、、と思われるかも知れませんが、本機は従来の強風系ドライヤーよりも音が静かなのを売りにしているくらですし、実際そんな大音量で鳴らさなくても充分聞こえそうです。なんなら振動でも(笑)。

そもそも値段が値段なのでもしかするとあまり個人ユースは狙ってないのかも知れません。美容室などで髪を乾かされる人と本機を使う人が別視点である利用シーンを想定/優先しているとしたら色々と納得できなくもない印象。普及モデルをリリースする際には、是非もう少しお一人様利用シーンを意識したデザインにして欲しいなと思います。