先日、私は地元に帰省する際に「手ぶらで帰るのもなんなんだからおみやげでも買っていくか」と思い、横浜の“シウマイ”を買うことにしました。以下はそのときの店員さんとのやりとりです。

店員さん:「すぐ食べられるやつと保存できる真空パックのやつ、どっちですか?」

私:「真空パックのやつを4個ください」

店員さん:「はい、ありがとうございます。これは加熱してから食べてねぇ」

「はい、加熱してから食べればよいわけですね」と理解しつつ新幹線に乗り込みました。が、食べるのは私ではないのです。おみやげですから。

店員さんはどういう意味で「加熱して」といったのでしょう。加熱しないと食べられないのか、加熱した方がおいしくいただけるのか?

私は加熱しないと食べられないものだからであると理解しました。そのとき急に不安になりました。なぜなら、このことはおみやげを渡すおばさんに、きちんと伝えなければならないという義務を請け負ったからです。もしこのことを忘れたら、おばさんはそのまま食べて食中毒になってしまう可能性があるからです。これは恐ろしいことです。

不安な気持ちのまま私は家に帰ってからおみやげのひとつを“自宅用”として開けてみました。すると、中には「必ず加熱してから食べてください」との説明書きが入っていました。

結果として、私は店員さんの親切な(?)一言で大きな不安を抱いてしまいました。一応、おばさんには「加熱して食べて」と言っておきました。