消火器。普段、活躍するシーンがない存在感の薄いかわいそうなヤツですが、いざというときには心強い赤いタフガイです。

ある日通勤電車の中で、なーんとなく、車内の消火器を見ていると、ふと違和感を覚えました。なぜなら、車内の壁に人の頭くらいの高さに設置されていたからです。 

写真1:高い位置に取り付けられた消火器

「なんだか取りはずしにくそうだなぁ」というくらいにしかはじめは思いませんでしたが、しかしここは、私も使いやすさ日記ライターのはしくれ!なぜ取り外しにくいのか、じっくりと考えてみました。

この消火器、壁と網棚の狭いスペースという、高く、奥まった場所に設置されています。そのため、取りはずすには手をのばさなければなりません。しかし、重い消火器をそのような姿勢ではずし、そして下ろすことは、なかなか難しそう。網棚や、シートも邪魔ですし、背の低い人はさらに大変そうです。うーむ、これでは非常事態に、消火器をはずすことに戸惑ってしまいそうです。

別の日に電車に乗ったとき、つい消火器が気になって、どこにあるか探してしまいました。すると、なんと!床近くの壁に消火器用のくぼみがあって、誰でもすぐ取り出せるようになっているではありませんか!これなら、非常時にも安心です。いろいろ調べてみると、特に新型の車両ではこのような配慮がなされているようです。 

写真2:低い位置に取り付けられた消火器

普段は存在感の薄い消火器です。しかし、いざ使うときには、取り出しやすいように配慮されていることは大切ですよね。