私はよく料理をします。しかし、安物の包丁しか使っていませんでした。いいものを使えば、料理もおいしくなる!?わけでもありませんが、たまにはいいものを使ってみようと、人間工学に基づいたという流線型グリップの、切れ味のよい小型の包丁を購入しました。

早速、ためしに果物の皮をむいてみたところ、握り心地といい、切れ味といい申し分がなく、料理が楽しくなりそうに思えました。

しかし、果物の皮をむき終わり、まな板の上に包丁をおいたとき、えっ!危ない!私は思わず飛びのいてしまいました。なぜなら、包丁が下の写真のようにくるーんと回り、刃先が自分の方に向かって来たからです。 

写真:包丁が回転するイメージ

後で観察してわかったことですが、この包丁は刃とグリップの重さがバランスしていて、置いたときに水平になります。このとき、まな板と接地するのは、丸みのあるグリップの一点だけとなり、ちょっとした弾みでまるでコマの様に回転してしまうのです。

他の包丁でも、同じように回転してしまうものがあるようで、この包丁に限った話ではないようです。ちなみに、私はフキンの上に置いたり、回転したときに何かにぶつかる様な場所に置いたりして対処しています。

刃物である以上、安全性は重要ではないでしょうか。どのように置いても動かないよう、形状やバランスなどの工夫により、安心して使えるようなものになって欲しいと思います。