先日、デパートでジーンズを購入したときのこと。
裾上げの仮止めをする時、随分と頭でっかちなまち針を使っているなぁ・・・と思っていました。

よーく見てみると、上端部に鈴がくっついているではありませんか!

なるほど!これならまち針がついていることを“音”で判断できるため、万が一、針のついていないジーンズと混ざっても気づくことが出来ますね。

店舗では仮止めをする人と裾上げをする人とが異なる場合もありますし、縫製後、針の抜き忘れの危険もあります。そんな時に、鈴の心地よい音でさりげなく針がついている危険を知らせてくれるというわけです。実際にデパートの方にお話を聞くと「床に落とした時にも気付けるんですよ。」とのことでした。床に落ちれば靴に刺さったり、転んだ際に身体に刺さることがあるかもしれません。そう思うとまち針一本でも大変危険ですよね。針を使う人にも、直接使わない人にも“より安全に”という思いやりの感じられる、なんとも素敵なまち針です。

※平成7年7月からのPL法(製造物責任法)施行により、この様な鈴付きまち針が積極的に使用されるようになったそうです。