会社の近くのコンビニで、ちょっと風変わりなお弁当を見つけました。

ファミリーマートのお弁当「和ダイニング わっぱ」

このお弁当箱(写真左)、がっしりとしていて中身が見えないようになっています。

通常、コンビニで売られているお弁当といえば、透明な蓋を通してみえる具が購買欲をかきたてます。その彩り豊かな陳列棚の中で、一見無愛想にも見えるこのお弁当箱、どんなところが良いのか考えてみました。

中身の見えない蓋は、開けた時のワクワク感を倍増させてくれます。何を食べようかと箸が踊りますね。丈夫な箱は、つぶれる心配なく上に物を乗せ運ぶことができます。鞄の底に入れて、こっそりと運ぶことも可能になります。

もちろん、中身が見えないことはたくさんの欠点もあるでしょう。何が入っているのか分からないため、食べるシーンを想像しにくい、加熱処理の按配が確認できない、という点です。しかし、傍らに写真を表示させたり、温める必要のない具材で作ったりすることで、かえって特別感が演出されているようにも感じられます。

食べ物のパッケージデザインは、運搬時や食べる時まで役割を持っています。手にとったら完了となるパッケージではなく、その後の扱いやすさや、おいしく味わうための演出があると、より使いやすい商品となるのではないでしょうか。