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381. わかりやすい薬のパッケージ


読者の方から、工夫されている薬の包装について教えて頂きました。

ストナプラス2の包装

市販の総合風邪薬「ストナプラス2」(上の写真)は、1回に服用する分量である2錠を一組として包装されており、一度に必要な2錠を開封することができます。そのため、今までの一般的な市販薬と比べ、1回に2錠飲まなければならないことがわかりやすくなっています。

さらに工夫されているパッケージをみつけました。抗生物質「ジスロマック」です(下の写真)。「ストナプラス2」にはなかった、「1日に1回2錠を3日間飲む」という説明書きがあるため、はじめての人には安心して飲むことができます。

ジスロマックの包装

どちらの薬も、飲む人にとって大変わかりやすくなっています。
医薬品は、分量や用法を間違えると飲む人に悪い影響を与える恐れがあります。そのため、「ストナプラス2」、「ジスロマック」の様に説明書だけではなく、パッケージの工夫で、飲む人が間違いにくくする必要があると思いました。

380. 気を遣うスイッチのホットカーペット


寒い時期、仕事が終わって疲れて自宅に帰ったとき、できるだけ早く部屋を暖めたいものです。私は、まずコートを脱ぎながら電気、エアコン、ホットカーペットをつけます。

そんなとき、手も冷たく、あわてているためか、カーペットの電源をONにすることがすんなりできないのです。その理由は電源スイッチにあると考えました。 

ホットカーペットの操作パネル

自宅で使っているホットカーペットは、電源の入/切と、暖房エリアの設定を1つのスイッチで行うタイプです。カチカチと一目盛りずつスライドするスイッチを、暖房エリアを選んで、目盛りの位置にきちんとセットしなければなりません。このとき、一目盛り動かそうとして、勢いがついてニ、三目盛りずれてしまうこともあり、少し注意深い操作が要求されます。

電源と暖房面積切り替えスイッチ
左側エリア(青枠)をONにしたい・・・

私は、大抵カーペットの左側エリアに座っています。電源を入れるときは、まず一番右端まで勢いよくカチカチカチッとスイッチをスライドさせ、その後一つ左に戻すやり方で、「左側」にセットします。こうすると、注意深く操作する回数が1回で済むからです。

このような工夫をしながら使いこなしてはいますが、日々、カーペットの電源を注意深く入れなければならないというのは、何だかいやになっちゃいますね。 

379. 目立ちすぎの鍵アイコンと、目立たないダウンロードアイコン


写真好きの友人がおり、 先日その友人名で、宅ファイル便(大容量ファイル受け渡しサービス)よりメールが届きました。 早速ダウンロードをしようとそのページにアクセスしたのですが、なかなかうまくできません。

宅ファイル受信画面

画面下を見ると、“ここがポイント”と題されたダウンロード方法の説明が書かれていました。「アイコンの上にマウスカーソルを置いて、右クリックから『対象をファイルに保存』を選択・・・」。 そこで書かれてある通りやってみると、『対象をファイルに保存』がグレイアウトし ていて選択できないのです。

宅ファイル受信画面

しばらく画面を注視し、私がクリックした鍵型のアイコンが、“ここがポイント”に書いてあるダウンロードのためのアイコンではないことに気が付きました。 すこし視線を右に移動すると“アイコン”という文言、そしてその下にアイコンがあったのです。 確かに“アイコン”という文言が書いてあります。しかし、私は勘違いしてしまいました。なぜそう思ったのか考えてみました。

アイコンとは、パソコンや携帯電話などの画面上で、処理をする内容や対象を小さな絵や記号で表現したもの、と定義されます。だから私は“アイコン”という文言を見て、絵や記号を意識しました。そして、画面左にある鍵型のアイコンが目にとまり、私はとっさに右クリックしたのだと思います。

せめて、ダウンロードアイコンが画面左にあればいいのに、と思いました。 

378. いいこと尽くし!「小田原ちょうちんエコボトル」


小田原へ旅行に行ったとき、おもしろいペットボトルを見つけました。

小田原ちょうちんエコボトル

「小田原ちょうちんエコボトル」という名前で、その名の通り、ちょうちんのような形をしています。手に持つと、ちょうど蛇腹部分がフィットして滑りにくくなっています。

また、飲み終わった空のボトルを上からぐっと押しつぶすと、蛇腹部分が収縮し、小さくなります。 

潰した状態

ちょうちんという見慣れた形に似ているためか、潰した形がきれいに重なりそう、と想像できるし、早く飲み終えて潰したい!と思う人もいるのではないでしょうか。

潰して捨てなさい、と言われるよりも、自然と潰したくなるこのボトル、持ちやすさと捨てやすさに配慮されていて、すばらしいと思います。
小田原駅周辺、または小田原TMOのサイトでのみ販売されているのですが、もっと身近なものになって欲しいですね。

<関連情報>

小田原TMO(小田原箱根商工会議所)
http://www.odawara-tmo.com/

376. 上り下りがわかるエスカレーターマット


今までも「使いやすさ日記」で、エスカレーターの上り下りを示す表示の紹介はありましたが、私は“コロンブスの卵”的発想の表示を見つけてきました。

その表示方法とは、赤い大きな矢印がプリントされたマットを敷いているだけのものです。

今まで取り上げてきたのは電光掲示板をつけたり、手すりの色を変えたり、 エスカレーターそのものに何らかの細工をして、進行方向をユーザに伝えるというものでした。しかしこのマットを使えば工事をすることもなく、比較的安価で使いやすさを付加することが可能だと思いました。

「人が歩いているとき、矢印が見えないのでは?」 なんて、思った方はいませんか?大丈夫。矢印が見えないほど人がいれば、エスカレーターの進行方向は自ずとわかりますよね。

矢印がプリントされたマットを敷くだけ。とっても単純な発想だとは思いますが、 単純なだけに自分の中で「一本とられたっ!」という思いがしました。

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