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411. 手の届きにくいペーパーホルダー


先日出張で北京のホテルに泊まったときのことです。

トイレで用を足し、トイレットペーパーを取ろうとした瞬間、「また同じか・・・」と、ため息をつきました。私は仕事柄中国のホテルによく泊まります。これまで10件以上のホテルに泊まりましたが、ペーパーホルダーの位置はいつも便器の後ろ側の壁に取り付けられていました(写真1赤丸部分)。

写真1
写真2

便器の後ろ側の壁にペーパーホルダーが設置されていると、座った状態で上半身を大きくひねり、かなり無理な姿勢を取らなければ紙を巻き取るどころか引き出すことさえ困難です(写真2)。

せっかく気持ちよく用を足せたのに…。こういったレイアウトではユーザ(宿泊客)に親切とは言えません。限られたスペースでのレイアウトは難しいとは思いますが、設計者が利用状況を想像することさえできれば、このような問題は防げるのではと思えてなりません…。

機能の使いやすさだけではなく、こういった何気ない道具の配置もユーザに親切であるべきだと改めて考えさせられました。

410. 丸い凹みが穴開けガイドに~個人情報保護グッズ~


毎日のように届くダイレクトメールや支払いの明細書、私の場合は確認したらすぐゴミ箱に直行したいのですが、記載されている情報は個人情報の塊…そのまま捨てるのは何だか気が引けます。しかし、その為だけに本格的なシュレッダーを購入するのも大げさな気もしますし…

 そんな時に見つけたのが、隠したい部分だけに穴を開けてシュレッダーの代わりに使えるお手軽個人情報保護グッズです。これなら、ハガキや明細書の住所・名前・金額などを隠して捨てられます。 

使い方は簡単

使い方は簡単、穴を開けたいハガキ等を差し込んで、本体レバーを押し下げるだけです。これならシュレッダーと比べ、場所、騒音、電源の面から自宅で使用するのに良いと思い購入しました。

 そして、使ってみてある事に気が付きました。 

並んだ丸い凹み

この上面にある丸い凹み、ただのデザインのアクセントだと思いきや、どこに穴が開くか使用時に見えないという“パンチの弱点”を補うためのガイドだったのです。これにより、狙った場所に正確に穴が開けられます。かくして個人情報が守られました。

 小さな凹みですが、効果は大きいです。
 

409. つまんで引っ張りやすいベーコンのパッケージ


少量パックのベーコンやハムは、ちょっと使いたいときにちょうどよい量で、ストックにも最適、我が家では大活躍です。

でも、その真空パックが開けにくいと、常々不満に思っていました。料理するときは手がぬれていたり油っこいものを触ったりするので、あのぴったり張り付いたビニールの角をつまむときに、指が滑ってしまうのです。いつも指先にぐぐっと力を入れて引っ張っていました。

ところが先日料理をしていてベーコンのパックをあけたとき、思いのほかあっさりと、軽い力であけることができました。あれ?と思いよく見てみると、指でつまむあけぐち部分に「クリアオープン」「特許出願中」と書かれており、凹凸のエンボス加工がされていました。

あけぐち部分

なるほど、これかと思いました。凹凸で指が滑りにくくなっており、小さなあけぐち部分をうまくつまんで引っ張ることができるのです。

つまんで
ひらく

日々の不満が解消されて、今後はこのシリーズのハム・ベーコンがますます活躍しそうです。

408. シャンプーとコンディショナーの違い


これはよく考えられているなあ、と感心した商品を紹介します。

左がシャンプー、右がコンディショナーです

ラックス カラーシャインです。

一見するとありふれたシャンプーとコンディショナーのボトルセットですが、よく見るとキャップの位置がシャンプーは上側、コンディショナーは下側についているのがわかります。 一般的にこの手のボトルはキャップが上についているものですが、なぜこのセットは上側、下側にキャップが位置されているのでしょう? シャンプーはさらっとした液体なのでキャップが上についていてもそれほど問題ではありませんが、コンディショナーのようなどろっとした液体は、中身が減ってきたときにボトルをひっくり返してもしばらくしないと出てこなかったり、勢いよく振り過ぎて予想以上に中身が出たり…ということがあります。 そこで、コンディショナーのキャップを下側につけることにより、普通に置いておくだけで自然とキャップ付近に中身がたまるため使う際に手間がかかりません。つまり、中身の液体の特性を考えて、上下異なった位置にキャップを配置するという工夫がされているのです。

そんな工夫がされているにもかかわらず、この両ボトルには美しい統一感があり、私はとても気に入っています。 しかし、このタイプは限定セットで売られていて、店頭で目にする機会はあまり多くないのです。売り切れたら消えていってしまうのでしょうか。そう思うと、少し残念です。

407. 湯切り量が調節できるナベ


私は最近、ゆで野菜がお気に入りで、ブロッコリーばかり食べています。ただ、湯切りにザルを使うと、あの緑のプツプツがザルの目に挟まり、洗うのがとても面倒です。

そんな時、友人から変わった形のナベをいただきました。 

写真1.ふたを回転させるとすき間ができる

実はこのナベは、ふたを回転させるとすき間ができ、写真2のように傾けるだけで、湯切りができます。ちょっとお湯をすてたい時にも、中身をこぼさず湯切りができるので、重宝しています。

写真2.傾けると湯切りができる

他にも湯切りのできるナベはありますが、このナベの良いところは、ふたを回す加減で湯切り量が調節できるところです。ジャガイモのようなゴロっとした食材は、食材が落ちない程度にすき間を空け、ザバっとお湯をすてることができます。

私のような「ザルを使わずに湯切りをしたい」という面倒屋さんにはもってこいのナベです。 

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