先日出張で北京のホテルに泊まったときのことです。
トイレで用を足し、トイレットペーパーを取ろうとした瞬間、「また同じか・・・」と、ため息をつきました。私は仕事柄中国のホテルによく泊まります。これまで10件以上のホテルに泊まりましたが、ペーパーホルダーの位置はいつも便器の後ろ側の壁に取り付けられていました(写真1赤丸部分)。
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便器の後ろ側の壁にペーパーホルダーが設置されていると、座った状態で上半身を大きくひねり、かなり無理な姿勢を取らなければ紙を巻き取るどころか引き出すことさえ困難です(写真2)。
せっかく気持ちよく用を足せたのに…。こういったレイアウトではユーザ(宿泊客)に親切とは言えません。限られたスペースでのレイアウトは難しいとは思いますが、設計者が利用状況を想像することさえできれば、このような問題は防げるのではと思えてなりません…。
機能の使いやすさだけではなく、こういった何気ない道具の配置もユーザに親切であるべきだと改めて考えさせられました。