下の写真は東西線大手町駅とJR東京駅、丸ノ内線東京駅とを結ぶ地下通路にある案内表示です。四角形の内側と外側の両面に案内が表示されていますが、私は初めてお目にかかりました。面白そうなのでちょっと分析してみようと思います。
地下通路の案内表示1 |
地下通路の案内表示2 |
案内板の手前(外側)には、このまま直進した所にある施設、またはいずれ右左折するけれども今はこのまま直進すればよい施設が表示され、奥には(内側)ここで曲がると辿り着く施設が表示されています。この情報の切り分け方は従来からあるような、直進、右、左の案内を横長の案内板に並べて表示したもの(横長タイプ)や物理的な方向に対して忠実に表示したもの(十字タイプ)などと変わりません。
ただ、横長タイプは横方向にスペースがあまりない通路では使いづらく、十字タイプは自分の進行方向の案内が見えないため回り込む必要があったり、直進用の別表示が設置されているなどしてデザインとして洗練されていません。
しかし、今回取り上げた四角形タイプの案内板は、直進と左右の案内を前後の2段配置にすることでこれらの問題を一挙に解決しているのです。しかも、情報の切り分け方は従来通りであるため、ユーザを混乱させることはありません。さらに、奥(内側)の左右方向の案内は少し離れた所では隠れ、曲がるべき十字路に近づくと見えるようになっていて、情報整理の効果もあるように思います。そして何より、見た目のデザインがシンプルで丸の内のお洒落な雰囲気にピッタリの素敵な案内表示だと思います。Yes!シンプルビューティー!