日ごろ、使いやすさ・使いにくさという視点で様々なモノをご紹介していますが、今回は、モノを使う「うれしさ」についてのお話です。
先日、会社の後輩が出張先の豊岡市出石町から荷物を送ってきたときに、一風かわった宅急便伝票が使われていました。
クロネコヤマトの宅急便伝票(豊岡市) ※これは未使用のものです |
出石町は、但馬の小京都と呼ばれるような、風情のある町並みの観光地です。「コウノトリの飛ぶまち」とも呼ばれており、宅急便伝票には、そのコウノトリと、日本最古の時計台と言われる辰鼓楼の写真が薄く印刷されています。
旅先で荷物や土産物を送るときにこんな気の利いたご当地伝票があると、「送る」ということが何だか特別のことのように思えて、楽しい気分になるでしょう。また受け取る側も、荷物を見た瞬間にどこから送られたものかがわかりますし、荷物を開ける前から旅の雰囲気を感じられたのは、とてもうれしいことでした。
ちょっと調べてみたところ、このような伝票は、豊岡市のほかにも観光地や有名な特産品がある地域などではあちこちでつくられていることがわかりました。
例えば山梨県のご当地伝票には、富士山の絵が描かれています。
ご当地伝票(山梨県) |
ご当地伝票の作成は各地域に任されているそうで、ヤマト運輸さんでも全てを把握してはいないとのことでした。置いてある場所もクロネコヤマト営業所や旅館など、地域によってまちまちのようです。
また私の住む神奈川県では、名産の浜なしを出荷している農家の方々が、浜なしの絵の伝票を使っているとのことでした。
名産品伝票(浜なし) |
名産品伝票の場合だと、残念ながら一般の人が利用することは難しいようです。
モノを使うときにうれしさ・喜び・感動などを感じることは、「使いやすさ」と同様に大切な要素であると思います。送る側も受け取る側もうれしいご当地伝票、旅先などで探してみてはいかがでしょうか。