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552. 見えないこの先のために~オーストラリアの道路標識~


オーストラリアに行ってきました。ツアーの移動中にガイドさんが現地の道路事情を説明してくれました。

オーストラリアでは、普通道路でも制限速度が100キロ、110キロになっている所があります。日本と比べると高めに設定されていて驚きですが、もう一つ別の速度表示もあります。それは、カーブの手前に30キロ、40キロといった“適正速度”が表示されているのです。 

オーストラリアの標識

これは、それぞれのカーブの角度や勾配に合わせた適正な走行速度で、このくらいまで速度を落として走行して下さい、このくらいの速度で進入して下さいということを示しています。運転や道に不慣れな方にとっては目安になるので、安心して安全に運転できると思います。

一方、日本では、カーブの手前に「この先急カーブ・スピード落とせ」やカーブの半径を示す「R=100」といった標識が設置されています。この先に危険があることは分かるのですが、危険の度合いが直感的に分かりにくいと思います。そのため、どのくらい速度を落とすかはドライバーの判断に委ねられ、カーブを見誤って事故に繋がる場合もあると思います。 

日本の標識

このように、運転で頼りになる“速度”を明確に提示することで、この先の危険の存在とその度合いが分かり、ドライバーにとって安全運転に役立つ有効な情報になると思います。日本でもこうした情報提示になって欲しいと思います。

551. 高い?低い?赤い消火器のほどよい居所


消火器。普段、活躍するシーンがない存在感の薄いかわいそうなヤツですが、いざというときには心強い赤いタフガイです。

ある日通勤電車の中で、なーんとなく、車内の消火器を見ていると、ふと違和感を覚えました。なぜなら、車内の壁に人の頭くらいの高さに設置されていたからです。 

写真1:高い位置に取り付けられた消火器

「なんだか取りはずしにくそうだなぁ」というくらいにしかはじめは思いませんでしたが、しかしここは、私も使いやすさ日記ライターのはしくれ!なぜ取り外しにくいのか、じっくりと考えてみました。

この消火器、壁と網棚の狭いスペースという、高く、奥まった場所に設置されています。そのため、取りはずすには手をのばさなければなりません。しかし、重い消火器をそのような姿勢ではずし、そして下ろすことは、なかなか難しそう。網棚や、シートも邪魔ですし、背の低い人はさらに大変そうです。うーむ、これでは非常事態に、消火器をはずすことに戸惑ってしまいそうです。

別の日に電車に乗ったとき、つい消火器が気になって、どこにあるか探してしまいました。すると、なんと!床近くの壁に消火器用のくぼみがあって、誰でもすぐ取り出せるようになっているではありませんか!これなら、非常時にも安心です。いろいろ調べてみると、特に新型の車両ではこのような配慮がなされているようです。 

写真2:低い位置に取り付けられた消火器

普段は存在感の薄い消火器です。しかし、いざ使うときには、取り出しやすいように配慮されていることは大切ですよね。

550. 居眠りしてても大丈夫、ローカル特急電車のチケットホルダー


出張先でJRのローカル特急電車に乗る機会が増えてきました。その際、若干わずらわしさを感じていたのが、車内での切符の扱いです。

切符は改札を抜けた後にも、席の確認時などに何かと必要となりますが、中でも「切符の拝見」だけは避けては通れません。あの、寝ていたときに起こされる不快さや、そうでなくても、なかなか車掌さんが来なくて席を立ちにくいもどかしさといったらありません。しかし、写真のようなチケットホルダーのある電車に乗ったときは、そういった心配をせずに済んでいます。

前席ヘッドレストカバーに設けられたチケットホルダー
こんな風に切符を挟んでおくことができます

車掌さんが検札に来るタイミングはなかなか読めません。そんなときでも、チケットホルダーに前もって切符をはさんでおけば、ウトウトしていても大丈夫。目を覚ましたときにはスタンプが押されています。このホルダー、車掌さんにとっても乗客に気を使わせずに済むので、案外都合がよいのかもしれませんね。

以来、無用心さを感じさせないローカル特急ならではの大らかな雰囲気と、車掌さんの気の利いた対応に、すっかり味をしめてしまいました。この「ゆるさ」を都会でも味わえればなぁと、ついつい思ってしまう私です。

#この他にも、チケットホルダーのある電車は全国に走っているようです。もし出先で見かけたら、一度試してみてはいかがでしょう。ただし、くれぐれも切符の取り忘れにはご注意を・・ 

549. ペアで1つ―接続機器の電源プラグ


先日、引っ越しをきっかけに、インターネット回線を乗り換えました。  申し込みをして数日後、2つの箱が送られてきました。早速箱を開けてみたところ、ちょっと困った問題に気が付きました。 新しく届いた接続機器は、モデムとルータに別れていて、2つの電源が必要なのです。しかし、今まで使っていたものは、モデムとルータの一体型だったので、コンセントの空きは1つしか残っていません。 「仕方ない、延長コードでも買おうかな」と思ったところ、あることに気が付きました。 写真のように、一方の機器の電源プラグがちょっと変わった仕様で、プラグそのものに差込口が付いていました。 なるほど!2つのプラグを重ねて1つのコンセントに挿すことができるのですね。

一方には、電源プラグに差込口が付いている
2つの機器を一緒に挿せた

インターネットの接続機器は電話機の近くにあり、限られたコンセントを目一杯使っているのは我が家だけではないと思います。こんなとき、1つのコンセントに2つの機器を挿せるこのプラグは、実に気の利いたアイデアだなと感心しました。 このプラグのおかげで、余分な配線をしなくて済みました。

548. 路線図内に立体的な現在地表示~駅の路線図~


出掛けた先や出張先の普段利用していない駅で、切符を買う場面があると思います。そんなとき、私は見知らぬ路線と見慣れない駅名により、現在地が見つけられずにしばらく路線図を見上げ立ちつくしてしまい、思いの外手間取ることがあります。特に首都圏は路線が入り組んでいるので、瞬時に現在地を見つけるのは難しいと思いませんか?現在地の表示を目立たせる方法としては、大きく表示したり、強い色を使ったりということが考えられますが、それとは違う方法で分かりやすくしたものを見つけました。

券売機の上の路線図

ご覧の通り、現在地が立体的な三角柱で示されています。普段業務でGUIなどの平面のデザインをしている私には、立体化するという解決案は選択肢に入っていなかったので、この方法は新鮮さを感じました。この表示にすると現在地を目立たせるだけではなく、仮に路線図を横方向から見てしまっても、立体的な現在地が浮かび上がり、位置を掴めます。後は見やすい正面へ周り、目的地を探すといった使い方もできますね。

横から見ても位置を把握できる

切符をいつも利用している方はもちろん、普段SuicaやPASMOなどのICカード型乗車券を使い、切符を購入する機会が少ない方であっても、このような工夫により、それほどストレスなく切符の購入ができるのではないでしょうか。現在地の表現の方法は他にも色々ありそうなので、普段からチェックしつつ利用していきたいと思います。

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