Page 46 of 165

602. ユーザの利用状況に合わせた情報提示~イクリプスのカーナビ~


最近カーナビを買い換えたのですが、気が利くようになったなぁと感じることがありました。それは、ルート案内中に間違って細い道(細街路)に入ってしまった場合、自動的に拡大表示されるようになったからです。

細街路表示(画面右側)

これまで使用していたカーナビでは、ルート案内中に間違って細い道に入ってしまった場合、音声ガイドがなくなってしまうため、ルートへ復帰する道を探すのに詳細ボタンを押して地図のスケールを変更することが多く、手間がかかっていました。しかし、買い換えたイクリプスのカーナビは、間違って細い道に入ると画面右半分に25mスケールの拡大表示が自動的に表示されます。スケール変更しなくて済むし、元のルートへ復帰しやすいし、とても便利です。

最近の情報機器は、このナビのように気が利くなぁと感じる機能が多くなったと思います。ユーザの利用状況に合わせ自動的に情報提供するなど、ユーザにとっての使いやすさを意識しているからでしょう。新製品が機器の機能や性能といったスペックの向上だけでなく、使いやすさも向上しているようでうれしく思いました。

601. 押し出してパクッ、大阪プチバナナ


先日、大阪土産で「大阪プチバナナ」をいただきました。開けてみると、透明な容器にケーキが入っていました。

開封した大阪プチバナナ

ケーキがすっぽり容器に入っているので食べにくそうだなぁ~、と眺めていました。すると、容器の底半分に切り込みが入っていることに気付きました。試しに切り込みのある箇所を押してみると、下の写真のようにケーキが押し出され、容器から顔を出しました!

押し出されたケーキ

そのまま口に運べば、キレイに食べることができます。

この切り込みのおかげで手を汚さず美味しく食べることができました。ただ、透明な容器であることや底にあることから気付きにくいのです。

個包装に図と説明が載っているのですが、それを見なくても分かるような工夫があるといいなぁ~と思いました。

切り込みが見えにくい!

600. コストと手間を抑える工夫  ~返信用封筒の注意書き~


普段、様々な申し込み手続きを行う機会があります。最近ではインターネットという便利な方法もありますが、印鑑が必要な手続きとなると対面もしくは郵送がまだまだ一般的なようです。

そんな郵送手続きにつきものなのが、返信用封筒ではないでしょうか。いつ頃からか、書類の入れ忘れや記入漏れを防ぐ注意書きが添えられたものをよく目にするようになりました。ここでは最近私が使った封筒を例に、その注意書きに注目してみましょう。

まずはこちらからです。

「必要書類」とあるだけで、具体的な説明はなし

具体的な書類名が書かれていないせいか、これを見ても何を送ればよいのかわかりません。そのため、封をする前に必要書類のリストをもう一度見返し、漏れがないかを確認する手間が生じます。

ではこちらはどうでしょうか。 

必要書類が具体的に説明されている

書類名が具体的に挙げられているおかげで、入れ忘れがないか簡単に確認できます。あとは記入に不備がないかを確認するだけで済みました。

具体的に必要書類の項目名を印刷しないほうが、封筒としては汎用性が高く、導入コストを抑えられるのかもしれません。しかし、送り返した書類に不備があれば、申し込む側だけでなく、受け取る側にも返送や通知の作業が発生し、負担を強いられることになります。コストとのバランスを見極めるのが難しいですが、わかりやすく、より確実にやりとりできるためには、このような工夫を追及していくことがまだまだ必要なのかもしれません。

599. 上に移動はできません。両側「降り」のエスカレータ の巻


こんにちは。土曜の夜は映画を観に行くのが好きなササキです。先日、レイトショーの映画を見ようと、近所にある「ららぽーと横浜」に行ってきました。

上映時間よりも早めに到着し、ショッピングフロアを見て廻っていたのですが、ふと、吹き抜けに設置されているエスカレータの動きに違和感を覚えました。
先ほど、フロアに上がる際に使用したはずのエスカレータが、2基とも「降り」になっていたのです。 

写真1:両側が降りのエスカレータ

最初は、「あれ?どういうことだろう」と思ったのですが、「もうこのフロアから出なくてはいけないのだ」ということに気がつき乗り場に近づいてみると、このフロアの営業時間は終了した旨を伝える看板が立っていました。

ららぽーと横浜のような複合施設では、映画館やレストランなど、業種により閉店時間が異なるため、各フロアの営業終了時刻になるとエスカレータの片側を停止させているのをよくみかけますが、最近は、使いやすさ日記の「529. 矢印の方向へ進め!エスカレータの方向表示灯」にて取り上げられているような、一定時間使用されていないと運転が停止するエスカレータも広く普及しているため、動きが停止しているだけではアクセスそのものが制限されているのが十分に伝わらずに、乗り場の入り口まできてしまうということも考えられます。

その点、両側が同じ方向に動いていれば、遠目からでも上のフロアには行けないということは明確ですし、2基のエスカレータを1方向の動きとすることで、閉館エリアからは多くの人数を一度に移動させ、逆方向からのアクセスも制限することができるので、なかなか理にかなった方法だなあと感心しました。

※後日、動きが切替る瞬間が気になり、エスカレータ付近でフロア終了の時刻を待っていたのですが、警備員2名が上下の入り口を封鎖し、手動で切り替えていました。慎重に人の手で作業を行うことで、安全性を十分に確保しているのですね。安心しました。

598. 文字が太らない!芯先が尖り続けるシャープペンシル


偶然立ち寄った文房具屋さんで、思わず衝動買いをしてしまったシャープペンシル『KURUTOGA(クルトガ)』をご紹介します。

KURUTOGA(クルトガ)

これまで使ってきたシャープペンシルは、文字を書き続けるうちに芯が偏って磨り減るので、線がだんだん太くなって、細かい文字を書きにくくなることが不満でした。しかしクルトガを使ってからは、そんな悩みが解消されました。そもそも、書き続けるうちに線が太くなるのは、紙に接する芯の断面が広くなっていくことに原因がありました。クルトガは、紙から芯が離れる動き(上下運動)を利用して、芯が回転する仕組みになっています。

芯先が均一に磨耗していくので、芯が回転しない従来のタイプで見られるような偏った減り方にはならないのです。

シャープペンシルの芯先

しばらく使い続けてみましたが、書き心地に違和感は全くありません。それどころか、芯が円錐形に磨耗しているおかげで、これまでと同じ濃さの芯を利用しているにもかかわらず、筆圧の弱い私でも普段より濃い文字が書けることに気がつきました。

また、回転の様子を見える化することで、内部構造を知る興味喚起につながるとともに、文字を書き続ける行為の楽しさを演出してくれています。芯が少しずつ回転する様子は、一生懸命に動いているようにも感じるので、思わず応援したくなってしまいます。

紙に文字を書く機会が減りつつある方にも、機能と楽しさの両面から、おすすめしたい一品です。 

« Older posts Newer posts »