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85. 長押しの「溜め」を表現したい


最近、色々な製品が軽薄短小化+多機能化している弊害として、ひとつあたりのボタンに割り当てられる機能数が増大していることが挙げられます。

特に覚えるまでが大変なのがいわゆる「長押し」ですね。携帯電話などで顕著ですが、ヒドい時には短押しした時の文字ラベルやアイコンしかついてなくて、マニュアルでも読まなきゃそこで長押しして何か起こることに気付かないものもあります(っていうかほとんどそう)。

ひとつ上手い(良い)例はパイオニア製のカーオーディオ製品があります。写真の両端に丸のついた縦棒の記号は、長押しを意味しています。

hoge
ちょいと画像は待ってて下さい。休みがないので家帰って撮れな
いの(;_;)。

しかし、携帯電話などの文字ラベルを書き込めるスペースに著しい制限がある場合などには、いくらこのような優れた記号を使っても、短押しと長押しの双方のラベルを書いておくことはできません。

そこでご提案。

まずは長押しすると何かが起きることに気付いてもらうことが大事なのです。特に長押しが長押しとして認識されるまでの時間が長いケースが問題。我々がユーザテストをしていても、せっかく被験者の方が長押ししてくれたのにそれが認識される直前で諦めてボタンを離してしまうなんてことがよくあるんです。

なので、とりあえず今長押し認識に向かって「溜め中(ゲーマー用語?)」だということをフィードバックするような仕組みがあればいいのではないでしょうか?それはプログレスバー(処理中にビョーンと伸びるあのグラフ)のような画像表現かも知れませんし、かめはめ波チャージ中みたいな音による表現でもいいかも知れません。

#あれ、かめはめ波の溜め中って何か音してなかったっけ?

具体的な表現アイデアが閃いた方、格闘ゲームあたりで良い例をご存知の方、是非メールをお寄せください。ヒマがあったら流行のiアプリか何かでデモでも(さぶっ!)作ってみたいと思います。

84. ジッパーが左右逆な理由?


読者の方から、先日L.L.Beanというアウトドアブランドのショップで買い物をしていて、何故かジッパーが左右逆(ヘッド(?)が着た状態で右側についている)についてて使いにくそうなので購入を断念した、というメールが届きました。

何故そうなっているか店員さんに尋ねてもわからないといわれたそうです。

早速σ(^^)も町田にあるショップに調査に行ってきました。本当に反対側です。確かになんとなく違和感があってサッと着るには違和感あります。最初店員さんに聞いたら「男女で逆なんです」と言われたんですが、「でも、こっち(男性用)もこっち(女性用)も右側ですよね?」と聞いたら「あれっ?本当だ。確かにちょっと違和感ありますね」と(^^;)。少なくともL.L.Beanの従業員なら当然知っているFAQである、ということはなさそうです。

少しネットで探してみましたが別に左手利き用ということでもないみたいです(全商品逆になっている理由になりませんし)。

ウチのスタッフの佐藤が「アウトドア系のだけ理由があって逆についてるという話をどこかで聞いたことがある気がする」と言っています(なんと彼のジャケットも反対側についてる!)。

理由をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非こちらまで

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83. 通勤電車で新聞を読むときに


普段、家などで読むときは、新聞を大きく広げリラックスして読むことができます。

新聞を広げて読んでいる
リラックスして新聞を読んでいる

ただし、このように読むことができる大前提として「新聞を読むのに十分な占有空間が確保されている」ことがあげられるでしょう。 例えば、混雑している電車の中で新聞を大きく広げて読むことは他の人へ大変迷惑をかけることになります。そこで、多くの人は新聞を1/4のサイズに区切って少しずつ読んでいきます。私も同様に。こうすると占有空間は小さくなり他の人への迷惑も小さくなります。

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通称「サラリーマン読み」

しかし、このようにして読むとページの折り返しが非常に面倒になります。新聞がぐちゃぐちゃになって音がうるさく、逆に静かな車内だと迷惑をかけることに、、、

そこで、ちょっとしたアイデア。

キオスクで売っている新聞に車内用として最初から1/4サイズの新聞を販売してみてはいかがでしょうか?

コスト等の問題はあると思いますが、扱いやすさは向上するのではないでしょうか。

みなさんは他にどのようなアイデアがあるでしょうか?

82. 航空管制のニアミスについて


2月4日の朝日新聞の天声人語からの引用です。

「 管制の現場では、むろん、そんなことは意味がない。無機質な数字を操らねばならない。ミスは今後も十分あり得る。精いっぱい防ぐのに、どうしたらよいのか。今回は、2人がかりでもミスが起こった。ならば、3人、4人と点検の網を密にする。とどのつまりは、それしかないのではあるまいか。
 点検、点検、点検だ。」

日本航空のニアミス事故自体はもちろんのこと、こういった人間の判断が関与した事故に対するマスコミの認識(ここでは朝日新聞だけですが)には、残念ながら昨年の医療ミスに関わる経緯や反省は生かされていないようです。日本航空の判断が朝日新聞とは異なっていることを願います。

関連ページ
使いやすさ日記/『28. 東海大付属病院の医療事故』

81. DVカメラのテープ交換 ~利用シーンのデザイン


先日会社でユーザテストの撮影用にDVカメラを購入しました。

DVカメラ
ついに当研究所にも最新鋭のハイテク機器が!

このカメラを買って大失敗だったなぁ、と思うことがひとつあります。それは、テープが写真の様に本体の底面を開いて入れる方式だったことです。

普通ユーザテストでは、特定のアングルから被験者(モニタ)さんを撮影するのに三脚を使ってカメラ位置を固定するのですが、これでは被験者さん毎にテープを交換する度に三脚から外さなければなりません。そして再び三脚に取り付けてアングルを調整しなおしです。

また先日のユーザテストでは三脚を使用しなかったんですが、その場合でも、テープを取り出して、ラベルを貼ったり次のテープの外装フィルムをはがしてケースから取り出して、としている間にテープ挿入口が開いたカメラは置き方に困ってしまい、写真の様に置いたりしていました。経験的にこの辺のメカはよく故障するとわかっているので、結構ナーバスになりながら。

ひっくり返したところ
テープ交換時の恥態

もう一台追加で買うことになって今度は失敗しまいと調べてみたんですが、この底面が開いてテープを出し入れする方式は、実はSONYさんのたまたまこの機種の話ではなく、かなりの数のメーカーのかなりのモデルが採用しているんですね。しかもどうやら増える一方のようです。小型化するためには現状やりやすい方式なのかも知れません。競って小型化とバッテリの持ちを伸ばしていますが、いずれDVのテープは長くても90分毎に交換するんですから、もう少しこの辺の使い勝手を考慮していただければと思います。>メーカーさん

もちろん開発時に設定するメインのターゲットユーザ像は、我々のような室内固定点撮影ではなく、運動会や学芸会でお父さんが子供を追いかけまくるというようなイメージなんでしょうが、それにしたって三脚使う人くらいはそれなりにいるんじゃないでしょうか?

いずれにせよ、皆さんもDVカメラを買う機会があれば(そして特に三脚の使用を想定しているのであれば)、光学ズーム倍率や電池の持ちと併せて、テープ交換のしやすさという比較も行ってみてはいかがでしょう?幸い、これは店頭で簡単に比較してみることができます。撮影の終わったテープを取り出した。次のテープをバッグから出したい。一時的にフタが開いたままのカメラをどこかに置きたい。さて、どう置けるでしょうか?

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