今回はちょっと生活マメ知識的なネタを。
写真は皆さんもよく目にすることがあるでしょう、非常口を示すピクトサインです。
さて、この非常口サインですが、実は色が2種類あります。おそらく写真を見れば、「あぁ、そういえば」と思われる方も多いのではないでしょうか。上の緑地に白のものに加え、逆に下の写真のように白地に緑のものがありますよね。
この2タイプ、実はちゃんとした意味分けがされているってご存じでしたか?
実は、白地バージョンは「非常口がある方向」を示しているのです。そして緑地バージョンは「非常口そのもの」を意味しています。もし不運にも非常口に急がなければならないような事態に陥ってしまったら※、この色の違いの意味を思い出して下さい。そうすれば、より効率よく辿り着けるかも知れません。緑地バージョンには向かう価値がありますが、白地バージョンは必ずしもそうとは限りません。
※日常場面でも、デパートなどでは、非常口=駐車場口だったりするので、案内サインがヘボい時には参考になるかも知れません。
ちなみに、非常口の方向を示す方が白地な理由は、こちらは通路に設置されることが多いので、視認性に加え照明としての機能も果たせるようにとの配慮だそうです。よく考えられていますね。
最近は、ピクトグラムだけでも充分に意味がわかるほど浸透してきたのか、ピクトグラムだけの小型のものも増えてきました(視認性は落ちないように輝度は上げてあるそうです)。特に美術館など周囲が暗いためサインが目立ち、しかも美観にうるさい場所ではこの文字無しの小型のものがウケてるようです(というか、最近の建物はこればっか?)。
また、この文字無しタイプの白地バージョンは、矢印を強調してあるようです。ちょっと、非常口ピクトが小さすぎて視力の悪い人に対しての視認性は大丈夫かな、という気がしますが。