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150. ファミレスの使いやすさ~紙ナプキンの折り方は何のため?


ようやく近所のファミレスにも無線LANインターネット接続サービスが提供され(まだ試験サービスですが)、ノートPC持ち込みで快適に執筆作業ができるようになりました。今回はその記念に、ファミレスでの使いやすさを検証してみます。

頭が揃っていないのは何故?

写真はお馴染みの紙ナプキンです。これってよくよく見るとヘンな折り方してますよね。わざと頭がズレるように折ってあります。これってもしかして1枚1枚を取り易くするためでしょうか?全部同じ高さに揃っていたら、最初の1枚だけを抜き取るのってすごく大変ですよね。指舐めてかからないと(^^;)。この折り方の理由をご存じの方がいらっしゃいましたらご一報下さいませ。

もう一点。原稿執筆作業には欠かせないドリンク・バー(迷惑な客だ…)。これのドリンク・サーバーでいつも不満に思うことがあります。ドリンク選択ボタンの振る舞いに差があることです。あるものは押している間だけ出たり、あるものはチョンと押すと自動的にコップ1杯分出て止まったりしますよね。あれが押す前の見た目では区別つかないのが困ります。特に、最近ではカプチーノとか出てくるのに何秒か待たされるのがあったりして、ずっと押してないといけないのかどうか悩みます。何か見分ける方法がないものでしょうかね。感覚的にはコールド・ドリンクは押してる間だけ、ホット・ドリンクは1杯分自動抽出なものが多い気がしますが、確証がありません。こちらも情報、ご意見をお持ちの方はお寄せ下さいませ。

2002/8/8日補足

宇津井さんから、ガバっととられないようにとのお店側のメリットもあるかも、とご指摘をいただきました。確かに、手前に1枚つかめそうなアフォーダンスを呈示することで、ガバっといかないよう誘導しているともいえそうです。両者がメリットを得るという「ユニバーサル」なデザインと言えそうですね。

2002/12/9日補足

野澤さんから、手前から長い方を押さえて短い方をつまむ、という取り方のおかげで、汚れた手でとっても後の方は触らずに済む、というご指摘をいただきました。ほほ〜!

149. デザインによる誘導 ~ゴミ箱のキャップ専用口~


本体とキャップの投入口が別れたゴミ箱の写真
黄色のラベルには、上が「キャップをはずして投入して下さい」、下は「キャップ」と書かれています

写真は高速道路のパーキング・エリアで見かけたペットボトル用のゴミ箱です。ペットボトルはキャップをしたまま捨てると、回収車でプレスしてもつぶれないので、運搬時に無駄な容積を喰ってしまいます。そこで、キャップを外して捨ててもらいたいワケですが、このゴミ箱はそのために専用の投入口を設けていました。面白いのは、実はこの投入口から入れても落ちる先は同じな点です(大きな穴から見える反対側の投入口を見ていただければわかるかと)。本体とキャップの分別投入をしてもらっても、回収側の手間は増えないようになってるんですね。投入口のパネルを工夫する(穴ひとつ余分にあける)だけことで、最少コストで分別投函を促すインターフェイスを作り出しているワケです(まぁ、注意書きも貼ってますが)。ついでに書くと、本体側の穴も二つに分けて小さくすることで、コンビニ弁当の空箱等のペットボトル以外のものが入らないように制約を設けているんですね。

後は、冒頭に書いたような「何故キャップを外して捨てなければいけないのか」ってのが伝わるような改良ができると良いでしょうね。この理由がわからずに、ただ手間がかかることを強要されるのと、その意義がわかっているのでは、協力してもらえる率が随分違うと思います。このキャップの問題は、捨てる人自身にはあまり影響しない問題なので、以前の日記で取り上げた「前向き駐車」とか「お願いもう一歩前に!」同様に、ピンと来にくいものですから。

そうそう、黄色と黄緑は色覚異常者にとって弁別が難しい組み合せなので、文字
の色は変えた方がよさそうです。

148. ETCゲートのトラブル時対応設計


ついにやってしまいました。高速道路の自動料金収受システムETCを利用する際、ETCを利用カードを車載機にセットし忘れたまま料金所のETCレーンに進入してしまったのです。

ETCカードはクレジットカードと同等のものなので、安全のため、基本的に未使用時は車載機から抜いておく(車内に放置しない)ことが推奨されています。そのため、いつも料金所の手前で忘れずにカードを取り出してセットする必要があるのですが、これがなかなか事前に思い出せない。ETCカードを挿さずにゲートにアプローチしても何の制約も警告もないからです。

ETCシステムには予告アンテナというものが用意されていて、対応したカーナビと車載機を積んでいると、ゲートの前でレーン案内が流れたりするのですが、そういった場合でも、カード未挿入警告は行われません(少なくともウチのPioneer社製品はしてくれません)。また、そもそもETC対応の料金所でも、この予告アンテナまで設置しているところは少ないようです。ただ、料金所にアプローチしていることは認識しているし、車載機とナビは接続してあり、(おそらく)ETCカードが挿入されているかどうかも検知できると思われますので、なんらかの警告は出して欲しいと思います。

そしてカードを差し忘れたままETCレーンに進入した時の体験はヒドいものでした。まず、ゲートの遮断機が開かずやむを得ず停止します。後続車がくるといけないのでとりあえずハザードを点滅させときました。で、ここで慌ててカードを入れても認識されません。おそらくセンサはもう少し手前までしか検知してくれないのでしょう。融通の利かないシステムですね。ではバックしてゲートに入り直せばいいかというと、そうではありません。後続車との衝突を懸念して、ゲートではバック厳禁なのです。どうすれば良いかというと、インターホンで係員に連絡して来てもらうしかないのです。しかしインターホンの場所がわからない(;´Д`)。停止した位置のすぐ左には左ハンドル車用に、マクドナルドのドライブ・スルーで見るようなマイクとスピーカーが設置されているのはわかったんですが、同じ位置で右を見ても何もない…。後でわかったんですが、遮断機の直前にまったく異なる外観で、言われなければインターホンだとわからないような箱があり、どうもそこで通話できたようです(残念ながら写真を撮ってる余裕がなくて申し訳ないです)。「インターホン」という看板までご丁寧に設置されてましたが、全然気付きませんでした。結局、そのまま待っていたら係員が駆けつけてくれました。「カードを挿し忘れた」旨を伝えると、通常の通行券を差し出し、これで出る時も一般車レーンから出てくれと言われて、また「はぁ!?」です。これまた融通の利かない話。ETCカードを適当な端末に通して認証してくれるとか(車載器の情報がないので無理?)、安全にバックできるよう誘導してくれるとかいった対処を期待していたのに。ETCはキャッシュレスなので、現金やカードを持たずに高速に乗ろうとしてこれをやらかしてしまった場合はどうしろって言うんでしょう?(試しにゴネてみれば良かった(^^;))。

通常は、非常に便利に利用できるETC。ようやくハイウェイカードと同等の割引が適用される前払い制度も導入され(逆に車載機購入費用相当の期間限定割引の申し込みは締め切ってしまいましたが…)、ようやく普及に弾みがつくかという時ですが、こういったトラブル時の利便性など、運用面でまだまだ改善の余地がありそうです。

2002/8/1日補足

「お金もクレジットカードも持たずにやっちゃたらどうするの!」という点に関して、梅田さんより、下記リンクに出口で通行券とETCカードを出せば良いという記述があるとご指摘いただきました。自分でリンク貼っておいて、しっかり読んでないのが露見してしまいました(^^;)。ともあれそうであれば一安心ではあります。梅田さん、ありがとうございました。

関連ページ
日本道路公団のETCに関するQ&A(リンク先消滅)

147. 同じような文言のボタンが3つも!?


写真は、「VirtualCD7」というCD-ROMのデータをHDDに格納し、CD-ROMディスクやCD-ROMドライブがない環境でもコンテンツを利用できるようにする、CD仮想化ソフトと呼ばれる製品の画面です。

最近、長年使い慣れた某社のライバル製品がバージョンアップしてみたら、かえって使い勝手が悪くなってしまい決別を決意。他社製品への乗り換えを検討していたところ、これの体験版が使いやすさ、安定感ともにだったためライセンスを購入しました。

あっ、間違えた。終了予測時間まで45秒! あなたならどれを押す?

ただ一点、写真のダイアログには驚かされました。これはCD-ROMのデータをHDD上に仮想化している最中のものなんですが、「停止」、「中止」、「キャンセル」と同じような意味のボタンが3つもあるではないですか。多分、完全に止めてしまうのと、後から続きを再開できるのとかって違いがあるんでしょう(あとひとつは何だ?)。

このように文言が曖昧なボタンが並んで「どっちやねん?」となる状況は、インターフェイスの使いにくさをパターンに分類して整理しようとするσ(^^)の個人的な試み「道具眼的ユーザビリティパターン」の3番目にも挙げている典型的なものですが、流石に3つも同じようなボタンが並んでいるものは珍しいと思います。パターンの名称も募集中ですが、「停止、中止、キャンセル」でイケそうな気すらしてきました。きっと伝説に残るダイアログでしょう(^^;)。

もしこれを越える猛者に遭遇したら是非報告をお願いします。

146. バッテリの挿入方向の指示


正しい挿入方向。でも文字は…

写真は先日購入したSONYのデジタルカメラCyberShot P2のバッテリを挿入するところです。ご覧の通り、バッテリに貼られたシールの文字が逆さまになるように挿入するようになっています。下の写真のように、綺麗にインフォリチウムのロゴが正立する向きだと入らないのです。

気持ちとしてはこう入れたいのに

些細なことなんですが、いまだに毎回間違えてしまいます。

実は、これと共通のバッテリを使用する、これより前のモデルのP5などではこういうことはなくて、ちゃんと文字が読める向きに持って挿入すればOKなんです。このモデルから内部設計の都合かなにかで逆さまになってしまったようです。だからシールやロゴの文字も逆さまになってしまうのはいたしかたないのです。

でも、だったら本体側のラベルでもう一工夫ほしかったですね。フタの裏にはメモリースティックの挿入方向をラベルは貼られていますが、バッテリの向きに関しては何も情報がありません。このバッテリは単純な直方体に近いだけに更に混乱を招きます。挿してみるまで間違っているとわからないのです。

例えば、下の写真はFujiFilmのデジカメのスマートメディアの挿入口に、向きを示唆するために貼られた金色のラベルです(スマートメディアの金色の端子がそちらを向くことを示唆しています。こういった単純な方法でもいいので、何か手がかりを示しておいて欲しかったです。

スロット脇の片側にだけ金色のライン
これはなかなか上手いですね

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