148. ETCゲートのトラブル時対応設計


ついにやってしまいました。高速道路の自動料金収受システムETCを利用する際、ETCを利用カードを車載機にセットし忘れたまま料金所のETCレーンに進入してしまったのです。

ETCカードはクレジットカードと同等のものなので、安全のため、基本的に未使用時は車載機から抜いておく(車内に放置しない)ことが推奨されています。そのため、いつも料金所の手前で忘れずにカードを取り出してセットする必要があるのですが、これがなかなか事前に思い出せない。ETCカードを挿さずにゲートにアプローチしても何の制約も警告もないからです。

ETCシステムには予告アンテナというものが用意されていて、対応したカーナビと車載機を積んでいると、ゲートの前でレーン案内が流れたりするのですが、そういった場合でも、カード未挿入警告は行われません(少なくともウチのPioneer社製品はしてくれません)。また、そもそもETC対応の料金所でも、この予告アンテナまで設置しているところは少ないようです。ただ、料金所にアプローチしていることは認識しているし、車載機とナビは接続してあり、(おそらく)ETCカードが挿入されているかどうかも検知できると思われますので、なんらかの警告は出して欲しいと思います。

そしてカードを差し忘れたままETCレーンに進入した時の体験はヒドいものでした。まず、ゲートの遮断機が開かずやむを得ず停止します。後続車がくるといけないのでとりあえずハザードを点滅させときました。で、ここで慌ててカードを入れても認識されません。おそらくセンサはもう少し手前までしか検知してくれないのでしょう。融通の利かないシステムですね。ではバックしてゲートに入り直せばいいかというと、そうではありません。後続車との衝突を懸念して、ゲートではバック厳禁なのです。どうすれば良いかというと、インターホンで係員に連絡して来てもらうしかないのです。しかしインターホンの場所がわからない(;´Д`)。停止した位置のすぐ左には左ハンドル車用に、マクドナルドのドライブ・スルーで見るようなマイクとスピーカーが設置されているのはわかったんですが、同じ位置で右を見ても何もない…。後でわかったんですが、遮断機の直前にまったく異なる外観で、言われなければインターホンだとわからないような箱があり、どうもそこで通話できたようです(残念ながら写真を撮ってる余裕がなくて申し訳ないです)。「インターホン」という看板までご丁寧に設置されてましたが、全然気付きませんでした。結局、そのまま待っていたら係員が駆けつけてくれました。「カードを挿し忘れた」旨を伝えると、通常の通行券を差し出し、これで出る時も一般車レーンから出てくれと言われて、また「はぁ!?」です。これまた融通の利かない話。ETCカードを適当な端末に通して認証してくれるとか(車載器の情報がないので無理?)、安全にバックできるよう誘導してくれるとかいった対処を期待していたのに。ETCはキャッシュレスなので、現金やカードを持たずに高速に乗ろうとしてこれをやらかしてしまった場合はどうしろって言うんでしょう?(試しにゴネてみれば良かった(^^;))。

通常は、非常に便利に利用できるETC。ようやくハイウェイカードと同等の割引が適用される前払い制度も導入され(逆に車載機購入費用相当の期間限定割引の申し込みは締め切ってしまいましたが…)、ようやく普及に弾みがつくかという時ですが、こういったトラブル時の利便性など、運用面でまだまだ改善の余地がありそうです。

2002/8/1日補足

「お金もクレジットカードも持たずにやっちゃたらどうするの!」という点に関して、梅田さんより、下記リンクに出口で通行券とETCカードを出せば良いという記述があるとご指摘いただきました。自分でリンク貼っておいて、しっかり読んでないのが露見してしまいました(^^;)。ともあれそうであれば一安心ではあります。梅田さん、ありがとうございました。

関連ページ
日本道路公団のETCに関するQ&A(リンク先消滅)

1 Comment

  1. 高速バスがETCレーンのポールに衝突した日【ETCマイレージ情報ブログ】

    以前、東京に○Rの東名高速バスに乗っていったとき、ETCレーンを高速バスが出口ゲートを追加しようとしたとき、その事故はおきました。
    なんとあがるはず…

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