カテゴリー: Web、GUI (page 9 of 24)

631. 思わずサクサク検索したくなる機能


不景気が続く日々。経済に疎い僕も、景気の動向が気になります。最近は、勉強も兼ねて経済関連の記事を読むようにしています。

ニュースサイト「47news(よんななニュース)」の記事を読んでいたときのことです。

「『量的緩和策』ってなんだろう?」

解らないまま記事を読み進めると内容が理解できなくなってしまいそうだったので、ちょっと検索エンジンで調べてみることにしました。
コピーしようと、「量的緩和策」をドラッグすると、選択した右下に「Wikipedia」というポップアップが現れました。
「なんだろう?」と思って、「Wikipedia」のところにカーソルを持っていくと…

左:ドラッグ箇所すぐ右下にポップアップが表示されている状態→右:ポップアップから検索サイトのリストが現れた状態

どうやらこのリストから選択したサイトで、検索できるようです。
試しに、Wikipediaを選択してみました。「きっと新しいタブかウィンドウが開いて、そこに検索結果が表示されるんだろうな」と思っていたところ、

Wikipedia検索による検索結果

キーワードに関するWikipediaの項目が、読んでいる記事のウィンドウ内に表示されました。この機能は、「popIn Rainbow」というブログパーツで実現しているそうです。

これまでWebページで知らない言葉に出会ったときは、

キーワードを選択→コピー→新しいウィンドウ(タブ)を開く→検索サイトを表示→検索ボックスにコピーしたテキストを貼り付け→検索ボタン→検索結果表示

という手順を踏んでいました。ところがこの機能では、

キーワードを選択→ポップアップしたリストから検索エンジンを選択→その場で検索結果表示

と、キーワードのコピー&ペーストやウィンドウを開くといった操作の必要がありません。知らない言葉をちょっと調べたい時など、ストレスを軽減しつつ記事にも集中できる、スムーズな情報提供の形ではないでしょうか。これなら今まで以上に、知らない言葉をサクサク検索したくなります。
とはいえ、この機能があるからといって、僕が経済通になれるかは別の話ですが…

注釈———————————————–

  • 2009年3月にリリースされたInternet Explorer 8にも類似機能があり、キーワードを選択すると「アクセラレータ」というアイコンが表示され、そこから翻訳、地図などの機能がポップアップで表示されるようです。
  • popIn RainowはInternet ExplorerとFirefoxのアドオンとしても提供されており、インストールするとこの機能を別のサイトでも利用できます。ただし、今回紹介したような動作と異なる場合があります。
  • 執筆時点において、47newsでこの機能が使用できることを確認したブラウザは、Firefox (ver.3.5)、Internet Explorer (ver.8)、Opera (ver.10)、Chrome (ver.3.0) です。(それぞれ初期状態)

626. 手順スッキリ!フローチャートでレシピ


私はよく、料理の本を見ながら食事の支度をします。 最初に作り方に目を通すのですが、なかなか覚えられず、特に初めて作るメニューだと、作る途中に何度も確認しながら…となってしまいます。ぬれた手で本を開くのも面倒ですし、作業を何度も中断するため、テキパキ作ることができません。 そんな折、iPhoneで「ネスレ 心とカラダのバランスレシピ」という無料のアプリを見つけました。料理の種類も豊富で、便利な機能も搭載されており、なかなか人気のあるアプリのようですが、私が特に気に入っているのは、作り方の画面で本体を横向きにすると、「作り方チャート」に表示が切り替わるところです。

作り方画面を横向きにすると、「作り方チャート」を表示
シーフードクリーム・シチューの「作り方チャート」(全体) 画像:ネスレグループ

これを見ると、どんな手順で作るのか、先にどんな準備をしておけばよいかがひと目でわかり、料理を始める前に頭の中をスッキリ整理できます。
また、二つの手順で分けて作っておいたものを途中で合わせて仕上げる、というような複雑な工程も一目瞭然です。

このような表現を、フローチャートと呼びます。難しいシステムなどの流れをわかりやすく図で示すことで、全体像を明確にし、理解しやすくするために使われるものです。それを料理のレシピに転用することで、作業の流れがわかりやすくなり、さらに手順と準備しておくべきことを分けて表示できるという効果が得られたのですね。

これなら私にも、料理番組のように手際よく作れそうです。

612. これじゃ意味ないよ~「Ctrl+Alt+Del」のヘルプ


ある日、スリープ状態のノートパソコンを起動させようとすると「Ctrl+Alt+Delを押してください」という表示が出ました。そこでキーを押すと、押し間違えたらしく『ログオンのヘルプ』が表示されました。(写真1)

写真1.表示されたヘルプ

その表示のおかげで「なるほど、この辺を押すのね!」と、指示されたキーを探そうとしたのですが、「Del」のキーが見つかりません。

「おかしいなぁ」と思いつつ画面と手元をよく見てみると、ヘルプのキーボードと手元のキーボードが違うタイプのものだったのです。(写真2)そのため、あると思った場所にキーはなく、「Del」という名称で探しても、手元には「Delete」で表記されているため、見つけることができなかったのです。

 

写真2.手元のキーボード

実はこのヘルプの図は、Windows共通のもので、ユーザが使うパソコンやキーボードのタイプに関係なく、1種類しかないようです。

私はパソコンに対して苦手意識を持っているため、ヘルプが出た方が安心して操作することができます。しかし今回は、その期待に反して「ヘルプに従ったのにキーが見つからない!」と戸惑いを覚えてしまうものでした。

困った時に表示されるヘルプこそ、ユーザを迷わせず、的確な指示を出してくれるものでないと意味がないですよね。

 

606. かんたん起動!携帯電話の電卓機能


ホームパーティを行ったときのことです。解散間際、スーパーで買ってきた食べ物や飲み物を公平にワリカンしよう、というそのとき。

「よし、じゃあオレが計算してしんぜよう!」

いつも他人任せの彼が、携帯電話を取り出し電卓機能で計算し始めたのです。

「めずらしいこともあるもんだ。」

みんな不思議に思いましたが、その謎はすぐに解明されました。いつの間にか機種変更していた彼の携帯電話には、とても便利な機能があったのです。

待ち受け画面から電卓機能で計算を始めるまでのステップは、以下のとおりです。

1.待ち受け画面で数字を打つ
   ・画面にショートカットキーの案内が表示される

ショートカットの案内

2.♪マークの付いているボタン(マルチメディアボタン)を押す
   ・画面は電卓に早変わり!打ち込んだ数字も入力済み

準備完了です

“メニュー画面を表示し、ツールを選び、電卓を選ぶ”という一般的な方法よりも、少ないステップであっという間に電卓を呼び出すことができます。この機能、新しいものではないのですが、今後も残って欲しい素敵な機能です。

最近では、“よく使うショートカットを待ち受け画面に置いておける”という端末も、多く出ています。確かに、「自分好みに便利に使いこなしたい!」という積極的なユーザにはピッタリですね。しかし、簡単かつ最低限の操作しか覚えようとしない彼のようなユーザにとっては、写真のようなショートカット案内の方が機能自体の存在にも気づきやすく、使い方を学習しやすいのではないでしょうか。

“数字入力”という最も基本的な操作によって表示される、ショートカットキー案内。誰もが自然とショートカットを使えるようになれる、おみごとな機能です。

【補足】

電卓機能が割り当てられているショートカットボタンは、機種によって若干異なるようです。友人の持っている機種(SoftBankの816SH)では、ディスプレイ近くの探しやすいボタンに割り当てられていました。

602. ユーザの利用状況に合わせた情報提示~イクリプスのカーナビ~


最近カーナビを買い換えたのですが、気が利くようになったなぁと感じることがありました。それは、ルート案内中に間違って細い道(細街路)に入ってしまった場合、自動的に拡大表示されるようになったからです。

細街路表示(画面右側)

これまで使用していたカーナビでは、ルート案内中に間違って細い道に入ってしまった場合、音声ガイドがなくなってしまうため、ルートへ復帰する道を探すのに詳細ボタンを押して地図のスケールを変更することが多く、手間がかかっていました。しかし、買い換えたイクリプスのカーナビは、間違って細い道に入ると画面右半分に25mスケールの拡大表示が自動的に表示されます。スケール変更しなくて済むし、元のルートへ復帰しやすいし、とても便利です。

最近の情報機器は、このナビのように気が利くなぁと感じる機能が多くなったと思います。ユーザの利用状況に合わせ自動的に情報提供するなど、ユーザにとっての使いやすさを意識しているからでしょう。新製品が機器の機能や性能といったスペックの向上だけでなく、使いやすさも向上しているようでうれしく思いました。

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