カテゴリー: Web、GUI (page 5 of 24)

748. 肝心な情報が出ていないダイアログ 〜PanasonicレコーダーDMR-BXT970〜


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写真は我が家のHDD/BDレコーダーが突然表示したお知らせダイアログです。「予約番組のシリーズ終了のお知らせ」というタイトルで「毎週予約で録画された番組名に[終]がありました。次回以降の番組名が変わり番組追従できないことがあります。新番組の予約に登録し直すことをおすすめします。」と書かれています。

つまり、毎週録画していた番組に最終回マークがついているので予約を取り消すなりしてね、ということです。改編期にはちょいちょい目にする画面です。そしてその度に思うのが、「対象の番組名も教えてくれよ!」ってことです。この後、普通は予約一覧画面に自分で移動して、その中から該当の番組を探して削除したり修正したりするわけですが、肝心の番組名がわからないので、予約した番組全ての中から自分で探さなければなりません。最初からダイアログの中に番組名も書いておいてくれればそんな手間はいらないはずです。もっといえばそこから直接当該予約の編集画面にとんでくれればなお良しです。

以下余談ですが、おそらく開発者自身もそれくらいは気付いていたんじゃないかと思いますし、実際表示すること自体はさほど難しくはないと思います。そこから直接該当予約に遷移することもちょっと頑張ればできたでしょう。では[終]がついてる番組が複数あったらどう表示したらいいでしょう?また遷移させるにはどちらかを選ぶ仕組みを作る必要があります。遷移して編集を終えたらどこに戻ってくれば良いのでしょう?などなど、いざ仕様を定義しようと思うとやることがたくさん出てきて、どこかで断念してしまったんじゃないかと思われます。100%完璧に機能しないならばつけない方がマシ、というのはメーカーがよくする判断です。たぶん大手であればあるほどその傾向が強い気がします。でもユーザは本当にそれを求めているのでしょうか?もちろん録画に失敗するようなリスクにつながる冒険は控えるべきだと思いますが、それ以外の部分の親切機能はもう少し緩い基準で踏み込んで、8割の人が便利になる、みたいなところを狙っていけるんじゃないでしょうかね?

734. 今日は何時までなの?~ナンジャタウン公式ページ~


前の日記のレストランで夕食を済ませた後、同じサンシャインシティにあるアトラクション「ナンジャタウン」に寄って見ようか?という話が出ました。 そこでまだ間に合うか営業時間を調べようと公式サイトにアクセスしてみたら、、

PC向けページ

なんとページ左上の目立つ部分に「本日の営業時間」として表示が。スマフォのページにもこの通り。

スマフォ向けページ

これは良いですね。大抵は「平日何時まで、土曜は何時、日曜は何時」といった詳細な営業時間情報ではなく、当日その日が何時までやっているのか、ということがわかれば充分なワケです。また共通ヘッダー部分にあるので、検索エンジンなどでトップページ以外を直接開いた場合でもすぐ目に入るのが良いです。今時、極簡単な自動分岐プログラムでこうした当日のみの情報を出し分けるということは簡単にできますし、もっと流行ってもいいんじゃないでしょうか。

ちなみに、ナンジャタウンは別に曜日で営業時間はかわらないようです。プログラムいらないですね(笑)。むしろ最終入園が21時であるという情報が必要なような?閉園時間が迫ったら開場時間ではなく、閉園時間と最終入場時間を表示するという気遣いがあれば花マルだったかも知れません。

スマフォ向けページ

また、最近ではGoogleも「ナンジャタウン 営業時間」のようにして検索すると、一部施設については検索結果の初っ端に大きく表示してくれるので便利ですね。

722.綴り間違いに備えた“打ち間違いページ”〜SUUMO


先日部屋探しをしたくていくつかのメジャーな不動産情報サイトを巡っていました。そんな中で、リクルートが運営するsuumo(スーモ)の名前も浮かんで閲覧してみようと思ったんですが、お恥ずかしながら正しい綴りがわかっておらず「sumo」とGoogleで検索しました。すると写真のように、Googleが補完して正しい候補を出してくれたのは勿論ですが、suumo自身でもsumoと打ち間違えた人向けのリダイレクト(転送)ページを用意し、ちゃんとGoogleで上位に出るようにしているのを見つけました。やはり同じ打ち間違いをする人が多いんでしょうか(笑)。

Googleでの表示(クリックで拡大)
実際に開いてみたところ(クリックで拡大)

確かにGoogleの強力な補完機能があれば多少の打ち間違いは修正して正しい結果を出してくれますが、ブランドとしてはやはり正しい綴りを憶えてもらいたいことでしょう。こうして「打ち間違いだよ」ということを明示しつつ目的のサイトに誘導するページというのはなかなか上手いやり方だなと関心しました。

718. 誤解を招くレイアウト〜書店店内の検索GUI


写真は三省堂書店の店内に設置されている検索端末の画面です。何フロアもある大きな書店ではこうした端末で在庫や棚の位置をセルフ検索できると非常に助かりますね。

しかし今まであまり利用したことがなかったこの書店の端末、初めて使った時に混乱をしてしまいました。画面上部には入力欄が「書名」「著者名」「キーワード」の三種類と、送信ボタンとして「書籍検索」「雑誌検索」「電子書籍検索」のやはり三つが配置されています。これらが三つずつなのは全くの偶然で本来関連がないのですが、狭い画面に単純に並べてしまった為に、三つの欄と三つのボタンが一対一で対応付いて見えてしまうのです。つまりキーワードで検索した人がうっかり「電子書籍検索」ボタンで送信してしまう可能性があるわけです。これはレイアウトが悪いのと同時に、送信ボタンに検索種別選択の機能も混在させてしまっている点もよろしくないと思います。検索したい手段を選ぶラジオボタン等を別に配置する方が、こうした公共性の高いGUIでは有効ではないでしょうか(慣れた人を対象にするなら現行のデザインの方が操作ステップが少なくてすむメリットがあります)。
例えばこんな感じです。

1. 本の種別:一般書籍 雑誌 電子書籍
2. 検索ワード:
3. 検索ワードの対象:書名で調べる 著者名で調べる キーワードで調べる

電子書籍の対義語という意味で紙の書籍をどう呼ぶか悩ましいですが仮に「一般書籍」として区別してみました。テキスト入力欄は1つに集約してしまえば、入力箇所を間違えた時や、書名で見付からなかったからキーワードでやり直してみようといった時に打ち直さなくて済んで良いかと思います。

逆に他書店の端末ではあまり見かけない工夫として、拗音や促音で使う「ぁぃぅぇぉっゃゅょ」といった小さい文字が「小文字」のようなモード切替ボタンを使わなくてダイレクトに入力できる点がありました。モード切替の概念は機械操作が苦手な人には壁なのでこれは良い配慮ですね。

みなさんならどんな検索フォームが使いやすいと思いますか?

713. ボタンが見切れてることに気付けないページ〜都バスWi-Fiサービス


都バスが移動中のバス車内で利用できる無料Wi−Fiサービスを開始しました。最近のスマートフォンはLTEで下手な公衆Wi-Fiより通信が速かったりするし、結局バスから基地局へ無線通信するのだから電波の有効利用的な意義も薄いよな、などと思いつつ、使えるWi-Fiサービスは使ってみる派なのでトライしてみました。

トップ画面 もうつながった?なにかの説明?何をすれば??

車内で拾えるSSIDを選ぶと、ブラウザに左のような画面が出ます。「インターネットに接続する」をタップすると出てくるのが右の画面。なにやら警告らしきことが書いてあります。はて、いったいこれを見てなにをしろということでなんでしょう??「接続する」ってとこを押したんだからもうつながったのかな?

画面下方にボタンが!

正解はこちら。画面を下にスクロールすると「同意する/しない」のボタンが出現しました。これで「同意する」をタップすると晴れて車内Wi-Fiを経由してネット接続することができるようになります。

Webページでスクロールをしていない最初の状態で見えている部分のことをファーストビューと呼びます。この認証画面ではファーストビューに収めるべき操作ボタンを収めていないせいで、ユーザに次はなにをするべきか伝え損ねていると言えます。もちろんスマートフォンの画面は様々なので、その全てに対応させるのは難しいですし、同意前に読んでもらうべき文面も一定量あるのだから対応は難しいのですが、このケースの場合、「無料インターネット接続」「警告 セキュリティレベル等について」「【無線LANレキュリティについて】」といった曖昧でしかも意味がだいぶ被った見出しをつけているのも一因と言える気がします。前の画面で「インターネットに接続する」をタップしたユーザからすれば、既にそれで接続が完了していて、ついでに注意事項を見せられた、くらいの気分でしょう。例えば、最初の画面のオレンジのボタンは「Wi-Fiを利用する」くらいにしておき、二番目の画面は見だしを「利用確認」、同意ボタンを「同意してインターネットに接続」とかにしたら混乱も減るのではないでしょうか。

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