カテゴリー: Web、GUI (page 6 of 24)

711. 見たいのはそこじゃない!~iPhoneの「メッセージ」アプリ~


写真はiPhone(iOS7)の「メッセージ」アプリで新着メッセージ(メール)を開いたところです。

auショップから定期的に届くDMで、三画面分位の長文メッセージなんですが、一番最後までスクロールした状態で開きます。最初から読もうと思ったら自分でスクロールしなければなりません。iPhoneは画面上の時計の部分をタップすると一番上まで一気にスクロールして戻ってくれるという便利ワザがありますが、この画面でそれをやるとこの相手から届いている一番過去のメッセージまで遡ってしまうので、ここでは利用できません。

自分でiPhoneアプリも作ったりした経験からすると、この「新着(未読)メッセージの一番最初の位置にスクロールしておく」という至極当たり前のニーズを満たすのはやや面倒であることは想像がつきます。他のメッセンジャーアプリでも結構同じ様な挙動になってたりしますし。でもそこは使いやすさ自慢のAppleさんの純正アプリとしてサードパーティにお手本を見せるくらいのつもりで対応してほしいものです。

708. 名前とシリアルNoを一発入力〜オンラインソフトにみるフォーム入力の工夫


写真はMac用のswitchResXというオンラインソフトを購入した時に送られてきたシリアルナンバー通知メールです。ここに書かれているユーザ名とシリアルナンバーをソフトに入力することで購入証明となり、体験版として動作しているソフトが永続的に利用可能になる仕組みです。

赤線の部分に「上の二行をコピーしてから"シリアルナンバーの入力”ボタンを押すと、自動的に欄が埋まりますよ」と書かれてます。これはスゴい。ユーザ名とシリアルナンバーを二回にわけてコピペしなくて済むどころか、項目ラベル部分を抜いて範囲選択する必要すらありません。ザクっと二行まとめてコピーして、あとはソフト側でボタンを押すだけです(ペースト操作も不要)。

この手の長い文字列はソフトのシリアルナンバーに限らず、オンラインショッピングのクレジットカード番号などでよく入力する機会があるのですが、4桁ごとにハイフンが入っていて、入力欄の方も4桁分ずつで欄が分かれてたりすると、最悪4桁ずつ選択してコピペを繰り返さなければならなかったりします。ちょっと気が利いているところだと、4桁タイプすると自動的に次の欄にカーソル(フォーカス)が移動してくれたりもしますが、それに気付かず自分でも画面を見ずにTABキーおしてフォーカス移動しちゃったりして…。更に気が利いているところだと、ハイフンまで入った状態でペーストすると、自動的にハイフンを抜いて、4桁ずつ各枠に分割して貼り付けてくれたりしてとても気持ちが良かったりします。またマイクロソフト製品のプロダクトキー入力画面なんかでは欄は1つなんですが規定文字数入力すると自動的にハイフンが入り、その上でユーザがハイフンを打っても無視されるといったこれまたなかなか凝った作りになっていたりしますね。

そうした単一の項目における工夫は色々目にしてきましたが、「複数項目を一括で入力でき、更に見出しまで混ざってても気にしなくて平気」なんてのは初めて見ました。これって結構画期的なことなんじゃないですかね?もちろんこれは元のメール文面を作っているところ、その受け側のソフトでしっかり摺り合わせをしているからできることなんですが、いっそ業界標準作って、見出しと内容を対で下記のように記述することにして、それを丸ごとコピペしたらフォーム側もそれを受けたら自動的に必要な要素を取り出して並び替えて、各項目欄に分割ペースト、なんて仕組みにしたらいいんじゃないですかね?ユーザ側としては常に単一のテキスト文だけ用意しておけば、あらゆるタイプのフォームに一発ペーストできる、というワケです。

試しに簡単なデモを作って見ました。

1. 下記のデータをコピーします

自分の個人情報がこの形式でどこかにあらかじめ保存してあったり、住所録ソフトからこの形式でコピーできると思って下さい。

yomi_familyname:ふるた
yomi_firstname:かずよし
familyname:古田
firstname:一義
mail:furutakazuyoshi@ueyesdesign.jp
tel:045-914-7820
zip:224-0001
pref:神奈川県
city:横浜市都筑区
addr1:中川1-1
addr2:ハウスクエア横浜4F

2.以下のフォームのどこでも空いている欄にペーストします

通販サイトなどの決済画面だと思って下さい。上記データからフォームが自動的に必要な情報を組み合わせ埋めてくれます(ドヤァ。

■お支払い情報
氏名
よみ
郵便番号
住所
電話番号 (ハイフン無)

(即興で作ったデモなので、お使いのブラウザによっては正常に機能しないかも知れません)

ちなみに、Googleさんはフォーム側に、ここは名前欄、ここは住所欄という様に隠し属性を追加して、ブラウザ側でそれを読み取って適切な情報を自動入力させよう、というアプローチを提案しているみたいですね。

705. ミニゲームで時間つぶし〜SHARPのコンビニ向け複合機〜


先日、住民票の写しなども出力できる(対応自治体のみ)と噂のSHARPのコンビニ向け新型複合機をローソンにて使用する機会がありました。その時は免許証のコピーが必要でいったんですが、免許証のような小さなカードをコピーする時、紙のどの辺りに配置されるかが気になったりしますが、この機種では事前にプレビューを見て確認できるようになっており感心しました(普段あまりコンビニコピー機使わないので割と以前からあるのかも知れませんが)。

そしてもうひとつ驚いたのが、いざコピーを実行する段になってみたらなんと画面に間違い探し問題が表示されたことです。残念ながら見つけた間違い箇所にタッチすると反応したり、なんてのはなく単なる静止画っぽかったですが、眺めてるうちに次々と出題されコピー待ち時間をつぶせるようになっていました。ちょっとした工夫ですがアリなんじゃないでしょうか。これ何問くらい用意されているんでしょうね?

数秒で次々に問題が変わっていきます。

699. 中空での手の上下動がしんどい ~回転寿司の注文端末~


スシローの注文端末。自分の手が邪魔でメニューが見えない…

写真は回転寿司のスシローの注文端末です。写真のように指でタッチして使うタッチパネル式になっています。ちょうど人差し指が指している辺りがカテゴリーボタン群になっていますが、これの配置がとっても使いづらくて不満だったのでご紹介。

実際の利用場面では、各カテゴリの下に属する個別の商品を探しており、それが見付かるまでは、いくつものカテゴリを行き来することになります。とくに目的の商品が決まっていない時などは全てのカテゴリを順に開いていくということもあるでしょう。その時、押したボタンや次に押すボタンに指をかけた写真のような状態だと肝心の商品情報が見えません。結果として何度も腕を上げ下げしなければなりません。「それくらいで文句たれるとかどんだけ体力ないんだよ」とお叱りを受けるかもしれませんが(笑)、実際やってみるとこの端末自体の高さも微妙に高い場所にあり結構疲れます。回転寿司なので子供やお年寄りだって使います。まぁ、それがどれだけの負担かは個々人に依存するとして、少なくともこのカテゴリ一覧のナビゲーションエリアと個別商品のエリアを上下逆にするだけで解決し、コストデメリットなども特にないんではないかと。下側にあってくれれば、画面の縁に他の指をひっかけて楽することもできますしね。

いかがでしょう、次のシステム更新の時は是非ご一考くだだければと。>スシローさん

同日補足:
競合くら寿司の新型端末も同様なレイアウト

この記事を書いたあとで“くら寿司”に行ったら端末がiPadベースのものに刷新されていました。が、やはりタブが上側に…。GUIやWebデザインの世界では、「人の目線は左上から流れているくのでナビゲーション等重要情報はそちらに置く」みたいな原則があって、それに機械的に従っちゃったんですかね。原則は原則でしかなくて、こういう限られた画面サイズ/コンテンツでは必ずしもこだわる必要はないと思うんですけどね(実際、スマートフォンやタブレット端末のGUIではタブバー等のナビゲーションを画面下に配置する例も多いです)。

696. 最後にもう一度FAQを見せる問い合わせページ〜NTT東日本


自宅でNTT東日本からレンタルしていたVoIPアダプタというインターネット電話の為の装置が不要になったので、返却手続きをしようとNTT東日本のホームページを利用しました。最近この手の問い合わせはコスト削減の為、なるべく電話ではなくWebで問い合わせさせようと、電話番号をなかなか見せてくれないことが多いですね。そもそもレンタルだったかどうかあやふやだったのでオペレーターと話してそこから確認したかったんですが、仕方ないのでWebの問い合わせフォームから問い合わせることにしました。

写真はフォームに記入して送信した後に出てきた確認画面です。

(クリックで拡大)

なんと、確認表示の上に大きくFAQが表示されており、「問い合わせる前にもう一度ここら辺に載ってないかチェックしてみて」と促しています。しかも恐らくですが、問い合わせの文面に応じたFAQが表示されてるっぽいです。なるほど、問い合わせしか頭にないユーザは事前にFAQをチェックすることを怠りがちですが、この場面でこうして呈示されたらチェックしてしまいそうですね。ユーザというよりNTT東日本にとって○なネタですが、まぁ結果としてユーザも問い合わせるより速く望んだ答えが得られれば良しでしょう。

一点不安なのは、肝心の確認フォームが画面の下の方に追いやられている為、目に入らず最終的に送信しないで終わってしまいそうな点でしょうか。FAQの下に「お問い合わせを終了する」なんて不穏な文字を含むボタンもありますし…

で、結局問い合わせた結果「個人情報に関わるのでWebからは回答できない。こっちに電話してくれ」って返答が返ってきたというオチに関しては×日記としたいところですがそれはまた別のお話。

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